柏木ハルコのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
住居問題
生活保護。
現時点では縁がないからか知らないことばかり。
住所がないと申請できない。
住民票がない自治体でも申請できる。
性善説で考えたいところだが、昨今のコロナ関係の補助金をみても不正受給があることは確か。
税金の支出なので厳正に審査しフォローするのはわかるが、実際、そのためにかかる経費まで考えたら、他の社会保障制度と合わせてベーシックインカムにしてしまってもいいのではと思ってしまう。
そして、日本の住居問題。
敷金、礼金、保証人とハードルが高い。
描かれているとおり、人口が減り空き家も増える中で住むところがないというのは社会課題。
自助努力が前提だとは思うが、難しい話。 -
ネタバレ 購入済み
貧困ビジネス編
昨今話題になっている貧困ビジネス編スタートです。
切っても切れない問題なのですが、個人的には生活保護を受ける人々の人間模様を見るのが好きなのですが
そちらにスポットが当たっていない点が残念でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「貧困ビジネス」はじまったばかりで、まだ、凄惨なのは無し。
・76 五反田のクズっぷりと言いたいところですが、職種別採用も検討ですかね。生活保護で蹴られると、犯罪か死しかないと思う大切な部署と思うのです。
えみるの入浴は、切り替えか鋭気を養う感じでしょうか。
・79 オレンジパルム 怖い石橋で態度豹変な五反田先輩って、ある意味出世するタイプかと。
・82 オレンジパルムの謎解明。#77の逃亡者、石橋の部屋の作業着の謎が。
・84 逃げる押尾の捨てゼリフに言い返せなかったえみるが不憫なままつづく。
・Q&A 行政と無低が持ちつ持たれつの関係ってところにショックを受けましたよ。 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
どのケースも個人・家庭の貧困問題問題よりも、こじれた家族関係を強く意識させられた。
前巻の貧しくても支え合う家族の話は美談ではないかと思うほどに……
医師の父親を持つ青年の生活保護申請に関する話は、性虐待サバイバーの話に。前巻でPTSDの感じがあったが……
毒親と性虐待親が同義になっているのはいささか悩ましい…ネグレクトにも虐待にも線引きされない、グレーゾーンな過干渉や自己愛型パーソナリティー障害の親による悪影響を指している……最も、虐待親を内包しているのだが。前巻の扶養照会の件の母親が毒親だと思う。
しかしこの医師父親……身分を偽ってまで面会しようとした時点で犯罪者では?
えみるが新たに担当する、高齢女性の話は今後(今も?)増える大問題だと思う。年齢でアパートを借りれない、親族も困窮しているという事例。 -
Posted by ブクログ
小説で生活保護問題を扱うと大抵は「貧困ビジネス」が出てくるから、生活保護費を不正に盗る貧困ビジネスはセットだと勘違いする読者を意識してか、9巻目にしてやっと出てきた。制度と貧困ビジネスは、決してセットではない。ということを前提にして読んで欲しい。どうも今回はその序章っぽい。
10年前、労働運動との関係で、ひとつの貧困ビジネスの現場を見た。目の前に、倉庫の2階を薄い板で仕分けしてひと部屋として住まわせていた鰻の寝床があった。
「すごい!こんな地方都市にもあるんだ」
と、思った。
いつもしっかり実地調査をして、生活保護制度の実態を描くこのシリーズは、そんなわかりやすい場面は、過去の一コマとしてでしか描かない。
ここに登場する角間さんは、埼玉の無料定額宿泊所から逃げてきた生保受給者だ。生保が切れていないので、埼玉に帰るように勧める主人公・義経えみるを、角間さんは無言で振り返る。無口な男ではあるが、このシリーズを読んできた読者には、いろんな反論、言い訳、訴えを語っている事を「想像」することができるだろう。結局彼は埼玉に帰らず、空腹で雨に濡れているところを、貧困ビジネスのブローカーらしき人物に拾われる。
角間さんが無言で思っていた事はいったい何なのか。おそらくこのマンガの中では全面的に明らかにならないと思う。生保受給者には、その受給者の数だけのいろんな人生があり、そのひとつひとつの事情は、育成環境だったり、色や欲からくる人生の間違いだったり、運の無さだったり、病気だったり、ホントに様々で、ケースワーカーの仕事は、それを解決することではないからだ。ただ「勘違い・思い違い」は正すことができる。それが、それだけでも、正しい知識や判断を知らされる事はもしかしたら男の人生にとってはとてつもない人生の岐路になるのかもしれない。というようなことを、貧困な私の経験から思ったりもする。このマンガは、その経験を少しだけ豊かにしてくれる。
だから、この作品は出版されると取り寄せて読むようにしている。毎度のことながら、巻末の「教えて半田さん 住まいの貧困編」は、肯(うなず)ける事ばかり書いていた。 -
Posted by ブクログ
読んだ漫画を全てレビューしていたらきりがないので、私は漫画の場合は時々まとめて書評を書く。しかし、この漫画だけは全巻感想を書いている(序でに購入さえしている)。漫画として飛び抜けて素晴らしいわけではない。しかし、一巻一巻きちんと対峙しないと、ここで描かれている事に対して申し訳ないと思うからである。そう思わせるだけの「取材」を柏木ハルコはしているのだ。
今回は「子供の貧困完結編」である。間違ってはならないが、このシリーズはノンフィクションではない。しかし、フィクションだから描ける真実があると思う。最初取りつく島がないように見えた佐野さんも、DVを受けて二児の母として、恋人にも逃げられ自暴自棄になっていたと判明。そう言う複雑な状況を2巻かけてゆっくりと見せている。恋人との間にできた赤ちゃんを産むのか産まないのか、栗橋さんがどう対応するのかが、この本のクライマックスだった。主人公義経えみるだと、この複雑な状況をさばけなかったかもしれない。
それと同時に不正受給問題で登場した欣也くんのその後も描かれる。貧困の子供は、はたして大学や専門学校に行けないのか?
『現在、7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われている。子どもの貧困は子ども本人には全く責任がない。では誰の責任か?父親か?母親か?』『両親が離婚し、母子家庭になる。父親が養育費を払わない。母親は子育てのため正規の職に就けず、不安定な仕事を掛け持ちする。教育には金がかかり、公的な支援は不十分なまま』という栗橋さんの呟きの後ろで、よく見ないとわからないが「子どもがいるひとり親世帯の相対的貧困率」や「教育支出の対GDP比(公費負担及び私費負担の合計)」等々のデータが載っている。西欧や南米諸国と比べて、日本は最下位だ。チェコやチリよりも、日本は劣っているのだ。もちろん、佐野さんの元夫は酷い男だったと思う。欣也くんは進学したいけど、なかなか学力が追いつかない。しかし、それを含めて「支援」するのが国の責任だと、私は思う。戦闘機に一機100億円以上も払い、さらに百数十機も買いますよと大盤振る舞いするよりも、こちらにお金をかけるべきだ。その方が未来の国家に向けて、よっぽど「戦略的」だと私は思う。