柏木ハルコのレビュー一覧

  • 健康で文化的な最低限度の生活 5

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    借りたもの。
    高齢女性の件は一応の決着をつけるが、えみるの個人的な思いで情をかけてしまうと「他の受給者が聞いたら『あの人ばっかズルい』ってなるよ?」という指摘。
    これが個別のケースに対応できないガラスの壁なのだと思う。一律にやってしまえば悪化するケースもあるが、損得勘定でクレームをつけてくる同じ受給者の外野がいることで板挟みになるケースワーカー(働いている人も人間。個人の限界を超えたら仕事にならない)。
    「何故生活保護を受けているのか」「何のために生活保護受給者と向き合うか」をつきつけられる。

    後半はアルコール依存症のケース。
    このやっかいさが垣間見れる。本人の意思の弱さの問題ではもはや無くなっている。(アルコール依存症は、その前段階として別の心の問題が起因しているケースが多いので、そっちも向き合わないといけない)

    0
    2020年07月11日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 3

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    借りたもの。
    前回の続きで、不正受給扱いの母子家庭のケース決着篇。
    不正受給に相当する額の返還を求められて「これは何の『罰』なのか」と激情し、自分の大切なものを壊してしまった日下部欣也少年。えみるは説明不足を補い、生活給付金の本来の目的と、何故返還を求めるのか丁寧に説明する。
    説明をするためにも信頼というか「関係」を気づくことの重要さを意識させられる。
    「言った」「聞いてない」の話になっていた日下部親子も、確認書のサインの現物をみて、母親は自らの説明不足にもあることを納得するところも興味深い……
    後半には親子関係――毒親や虐待親――の問題を垣間見る。

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    2020年07月09日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    借りたもの。
    制度に関する知識や事務処理の技能以外のものが求められる現場であることを痛感する。
    心配で一日に何度も留守電を残してうつ病の人にプレッシャーをかけてしまう(健常者でもこれはプレッシャーでは?)七条。
    専門性が高く、真面目、合理的で容赦ない栗橋は担当していた中林さんが字を読めない事に気づけなかった……
    それは教養を受ける機会が無かったためかも知れないし、失読症だった可能性もある。
    ケースワーカーは生活保護の専門性だけで対応できるものではなかった。

    半田さんのコメントは心に響く。
    それはカウンセラーの傾聴にも通じるような姿勢ではなかろうか。

    仕事でもそれ以外でも、人間は(健常者でも)自分の「都合」でしか動かない。
    だからこそ「聞く準備がある」という「待つ」姿勢を示すことが重要で、どれだけ難しいかを痛感する。

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    2020年07月08日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 1

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    借りたもの。
    新卒公務員である義経えみるが福祉事務所生活課に配属され、様々な理由で働けない人たちの人生に触れてゆく。
    主人公の天然っぷりが潤滑剤になるのだろうか……
    と、思って読んでいると、生活保護を受けていた担当の人が自殺予告の電話をしてきて、本当に自殺してしまう。
    …自殺予告をする人は一種の“賭け”をしていて、助け、あるいは確認しないと本当に死んでしまう場合もある。実は「オオカミ少年」とは訳が違う。しかし、公務員はカウンセラーではない。個々の事情に対応しきれない現実をつきつける。

    垣間見る、精神的に追い詰められた人々の姿……
    虐待を受けていそうな児童(その母親は見かけ明るい)、精神障害者、借金……一概には言えない人間の生き様。

    他の主人公を含め、新人たちも四苦八苦している。

    国民の血税で支払われている……
    最低限の命を守る最後の砦は、蜘蛛の糸のように地上最強の繊維でありながら細くて弱いものだった。

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    2020年07月07日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 9

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    約1年振りの単行出版。次の案件は、貧困ビジネス。まだ、本巻では、まだその実態が見え始めてきた段階。今後、主人公は、どのように対応していくのか。

    0
    2020年07月05日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

    正義感とは何だ?

    日本は本当に豊かですか?
    言いたい!この国の政治家に!!
    ヒトが生まれながらにして平等なら、こんな悲劇があるのか!


    読めばわかることだけれど、やっぱり人間は平等でない。
    能力、努力、自己責任なんていうのはカモフラージュでしかないんよ。
    現実は運だけ。いや、運命と云うべきか。

    この作品はその”運”を均等にするべく奮闘する内容です。
    彼らの頑張り、奮闘に、多少だけれど救われます。
    でもね、
    読めば、考えれば、根源の解決にはならないことが分かる。

    おーい、政治家。
    カッコつけてないで、弱肉強食、排他制度、選民思想、その他”モツヒトだけ”の社会を開示しろ。
    したって、あんた等には屁の河童だろ?


    共闘世代ではないですけど、底辺の人間として、悔しい。


    1
    2020年07月02日
  • 失恋日記

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    おもしろい

    ドキドキと、想像と違う発展と、せつなさがたくさん!いっぱい混ざって、何度も読み返したくなるマンガです。

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    2019年11月26日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 8

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    ネタバレ

    ・66 千奈の上司「人の税金で子どもを育てる~」のところ。生け垣剪定の補助とか、変な補助金を出すのに比べれば、まっとうなお金と思うのです。役人は通常は法例に杓子定規に運用するのに、なんで、「給付しろ」と書いてある対象者には水際作戦とかまでして排除するのでしょうね。
    ・67 風雨=世間 割れ窓を塞いだダンボールのカビが一層の現実味を。
    ・70 千奈の上司が厄介払いができてうれしいな感じが不愉快でした。連れ子が虐待されるのは、動物界だとオスはまずメスのこどもを殺すんですって。
    ・72 千奈がキレるのは初?美琴の夫に対して。
    ・75 まあ妥当?こどもの貧困も成長すると大人の貧困=自己責任からの放置って流れは勘弁。

    0
    2019年10月24日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    相変わらず、作者の生活保護制度に対する真摯な、丁寧な態度が伝わってくる作品。そんな中、動機を含めた各キャラの設定もなかなか立ってきて、勉強モノとしてのみならず、物語としての幅が出てきて良い感じです。

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    2019年07月22日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 8

    購入済み

    やはり素晴らしい

    この巻は、クールな栗橋さんの内に秘めた熱いに胸を打たれます。

    1
    2019年06月29日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 7

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    ネタバレ

    すごい話。の回。

    親子三代続く、貧困の連鎖・・・
    福祉を受けていても、抜け出せない壁・・・

    クールなキャラの栗橋さん(頼りになる)が、
    義経さん(空気が読めないのに悩んでる)に気付かされることもある・・・

    いいコンビなんだよね。
    足りないものを埋め合うって感じで。

    そのコンビが組んで、親子の問題にいざ!
    ってとこで終了してる。

    ・・・8巻早く読みたいな。

    0
    2019年06月02日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 6

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    ネタバレ

    アルコール依存症の回、いったん終結です。

    赤嶺さんから涙をおとさせた施設長さんの話がすごい。
    よくわかる。
    皆それぞれ戦ってるから、
    それぞれの抱えているものと、
    だから孤独で、
    やりすごすうまい方法もないまま、
    ある人はたまたま酒に走って・・・。
    だけど一人じゃないって実感をこめて言えるのは、
    今も現役で戦ってるから
    なのか。。。
    どう生きていけば正解が見つかるんだろうね。
    難しいね。
    だけど同じように悩んでいる人がいるかもしれないね。
    そう思うことは、
    生きていくを続けていく上で、
    希望のようなものになるかもしれない。

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    2019年06月02日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 5

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    ネタバレ

    この巻で、(帰り道すがらの神社で)義経さんが涙しながら喋った思いは、多かれ少なかれ誰しも経験があるのでは・・・。

    そして、それを力に変えられるような返答ができる半田さんのような人になりたい・・・。

    この仕事を面白いとおもいはじめている自分がいる、という義経さんの言葉には、光を感じた。

    0
    2019年06月02日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 4

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    家族の問題は根が深い。

    起こった出来事で、どっちをどっちとすぐに決めつけてしまうわけでなく、
    背景の想像やいろんな可能性を探ることが、
    一番必要で大事なことなのではないかと思った。

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    2019年06月02日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    話を聞くことの難しさかな・・・。

    当事者と主人公と上司で面談してる際の沈黙の描写、すごく良かった。
    体験から、ああいう描写が出てきたのかな。
    なんにしろ表現力ある漫画家さんだね。

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    2019年06月02日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 2

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    経験者ではないから、厳密なことは分かってないくせに、ってことなんだけど、生保受給の立場にある人たちの心情が、とても上手く表現されている気がする。派手さはないけど、この調子で続いていって欲しいと思える作品。

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    2019年02月13日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 7

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    ネタバレ

    「子どもの貧困編」
    千奈が声を荒げるというのは、佐野親子に何か感じるものがあったのでしょうか。
    生活保護への偏見は、幼少時から教育していくしかないのかも。
    いや、5ちゃんねる風な投稿を読んでいる佐野がどう感じていたかを思うとね。

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    2018年12月03日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 6

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    ネタバレ

    「アルコール依存症編」完結
    傍若無人な振る舞いと思った赤嶺の行動も、施設長にとっては想定内というのが、依存症の怖さを際立たせているかと。
    半田、山内とかいろいろと助言をえみるにくれるのが救い?

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    2018年12月03日
  • 健康で文化的な最低限度の生活 5

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    ネタバレ

    DVで避難してきた林さん。最後がもやもやした感じでリアル。お礼の手紙はありましたけど。
    「アルコール依存症編」
    膵炎って、こんなに動けるの?
    監査官が想定と違って、助言をくれたりするいい人?えみるの敵役かと思っていましたよ。

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    2018年12月03日
  • 花園メリーゴーランド 1

    購入済み

    花園メリーゴーランド

    思いのほか、面白かった。日本独自の風習をわかり易く、見せてくれる。
    エロチックであり、性の根源までも迫って迫力がある。
    自分の街にも男性器の神輿で練り歩く祭りがある。
    昔の日本はおおらかだった。どちらが幸せか、考えさせられた。

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    2018年10月22日