あらすじ
新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。
えみるはここでケースワーカーという
生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、
そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――
新聞メディアはもちろん、
現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ!
[生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!
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専門職として…
自衛官・警察官・消防士・海上保安官・国税専門官・労働基準監督官等の、いわゆる専門職とされる公務員の方は、それが高校生、18歳の未成年の時点としても、自分の判断により「それを一生の仕事とする」ことを、自ら志願して、試験を受け、合格し採用されます。
そして、採用された、その日から、専門職としてのスキルを身につけるため、養成機関(警察学校、等)に入り、相当の期間にわたって、徹底的に、知識と「実技」を叩き込まれます。
そして、新人の時点で、相当な公権力を持たされ、現場に配属されます。
その一方で、市役所等の「生活保護ケースワーカー」の職員さん達は…
同じく、大変な倍率の試験を通過しながらも「事務吏員」として採用された時点では、基本的に知識ゼロ(試験そのものは「学力試験」であり、言ってはなんですが「頭の良さだけ」で、合格・採用されている状態で)、
その日から、この主人公のように、100世帯以上の受給者世帯、いわゆる「ケース」を担当することになり、場合によっては当日から「対応」をすることにもなります。
「そんなの、公僕なんだから、あたりまえだろ!甘えんな!」などという人もいるかもしれませんが…
常識的に考えて、一年目の新人の不慣れさに、公も私も、ないと思うのです。
新人営業マンが、採用された日から「新規開拓」に出されるでしょうか。
一般事務職社員が、入社の日から、研修もなしに、給与計算をさせられるでしょうか。
生活保護担当となった、新人公務員は、それこそ、研修もなしに、現場で見て覚えろと、昭和30年代あたりの職人さんの世界のようにして、配属して数日後の受給日には、数十人の受給者と向き合い、相談をされ、「苦情」も言われ、その繰り返しで、何時間も部屋から出ることができず…
この主人公のように、いくら年長者だからと、担当者を「お前」呼ばわりする受給者や、セクハラ発言をしてくる受給者等々、本当に心が折れそうになるらしいです。
主人公に対して「考えが浅い」と批判的な人も多いようですが、御自身の社会人1年目の採用の日、そこからの1か月、半年、なにができたか、思い出されてはいかがでしょうか。
とにかく、無理をしないで!と思いながら、読み進めたいと思います。
Posted by ブクログ
生活保護をここまで掘り下げた企画が、よくも通ったものと。社会福祉事務所という局所化したなかでの保護費削減にはげむのは正しいとは思うのですが、非常識な使い方の政務活動費を平気で通すのも公務員という矛盾。結局は、弱い者いじめに近いんじゃないかとも思えたのでした。
Posted by ブクログ
生活保護がテーマの漫画はこれまで聞いたことがないが、逆によくこのテーマで漫画が描けたと思う。現場感覚で淡々と描かれていて好感が持てる。が読後感は軽くはない。
Posted by ブクログ
借りたもの。
新卒公務員である義経えみるが福祉事務所生活課に配属され、様々な理由で働けない人たちの人生に触れてゆく。
主人公の天然っぷりが潤滑剤になるのだろうか……
と、思って読んでいると、生活保護を受けていた担当の人が自殺予告の電話をしてきて、本当に自殺してしまう。
…自殺予告をする人は一種の“賭け”をしていて、助け、あるいは確認しないと本当に死んでしまう場合もある。実は「オオカミ少年」とは訳が違う。しかし、公務員はカウンセラーではない。個々の事情に対応しきれない現実をつきつける。
垣間見る、精神的に追い詰められた人々の姿……
虐待を受けていそうな児童(その母親は見かけ明るい)、精神障害者、借金……一概には言えない人間の生き様。
他の主人公を含め、新人たちも四苦八苦している。
国民の血税で支払われている……
最低限の命を守る最後の砦は、蜘蛛の糸のように地上最強の繊維でありながら細くて弱いものだった。
とってもリアル
まださわりの部分しか読んでませんが、こういう仕事系の漫画は、実際とちがう!って、違和感感じることが多いと思います。が!この漫画はリアルにCWの仕事について書かれているな〜と思いました、取材をしっかりされたのだなあと。
今後どんな風に話が展開していくのか、読むのが楽しみです!
Posted by ブクログ
2014年9月3日発売。
第1話ㅤ生活保護のお仕事
第2話ㅤ福祉事務所へようこそ
第3話ㅤいろいろな人いろいろな人生
第4話ㅤ働かなきゃダメ?
第5話ㅤ働いてもらいます!?
第6話ㅤかくしごと
第7話ㅤダブルワーク
Posted by ブクログ
年末年始に、まとめて7巻まで読みました。
本当に読むことが出来てよかったです。
荒れてしまった部屋の様子の描写、人物のエピソードなどがとてもリアルで、取材協力の大きさも感じました。
CWさん共に、生活保護につながる人達側の事も描いて下さっているのが嬉しかったです。
ドラマからきた
この作品を見たのはドラマでした。当時は面白いと思ってなかったのですが、ブックライブのおかげですきになりました。
Posted by ブクログ
福祉事務所生活課に配属になった、新卒の義経えみる。
最初に担当した平川さんという男性の自殺から始まるショッキングな第1話ではあるが、話の重さと絵柄、キャラクターの分かりやすさのバランスがとても良くて変なストレスなく読める。
同じ生活課の同僚の面々も、それぞれ「こういう考え方、スタンスの人もいそうだよな〜」とやけに頷ける、様々な顔ぶれ。
その中で、えみるの直属の先輩である半田さん、頼もしすぎる。
半田さんの言葉一つ一つが、この漫画自体の一つの羅針盤のようだ。
Posted by ブクログ
公務員として読んでおきたいと思い購入。
配属されたばかりで1人で何件ものケースを受け持ち把握しなければならない為、重たい仕事だと思う一方で 色んな苦労や悩みを抱えながら生活を送っている方々とどう向き合うかは難しいことだと考えさせられました。
Posted by ブクログ
福祉事務所の新人担当職員が主人公。
生活保護の実態に迫る社会派の漫画。
人間ひとりひとりにそれぞれいろんなことがあるということが描かれていて興味深い。
Posted by ブクログ
柏木ハルコさんの漫勉を見て。生活保護やその周辺の制度には前々から興味があったからこれをきっかけに勉強しようかな。主人公のポンコツさに共感しつつちゃんと仕事に向き合いこなす姿に差を感じ落ち込むなど。
Posted by ブクログ
新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。
えみるはここでケースワーカーという生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――
新聞メディアはもちろん、現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ!
[生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!
受給者の人生に体当たりで向き合う中で、相手の人生の思いがけない面を知り、相手が困っていることをどのように知り、相手との信頼関係を築いて支援するかを手探りで考えながら勉強し奮闘するえみるの成長が、リアルな1巻。
良作
TVドラマ化もされた有名作で、連載開始から既に10年近く経つ作品だが、今回初めて読んでみた。
社会問題の深いところに切れ込んでいて、非常に良い作品だと思う。
また、個人的に作者の柏木ハルコの作品はデビュー作から知っているだけに、「絵がうまくなったなあ」「いい作品を描くようになったなあ」と感慨深い。
生活保護に関する役所の部署は、本当に本作のように大変なんだろうか?
だとしたら、非常に厳しい職場だと思う。
そういう点も含めて、社会でもっといろいろ考えるべきではないかとも感じた。
テーマが深いだけに重い作品ではあるが、一読の価値があるというか、一読すべき作品だと思う。
Posted by ブクログ
生活保護の財源は”血税”ではない。国はその気になればいくらでも”お金”を発行できる。様々な事情で働けなくなった人々。働ける人が働くことで、全ての人が健康で文化的な最低限度の生活を保障する。必要なものが必要な時に届けられる仕組み、つまり国家の供給能力を維持するものは、目先の財政収支ではない。供給能力を維持するのにお金が必要なら作ってでも使うべきである。残念ながら正解は普及していない。間違いに翻弄されながら奮闘する地方官僚ケースワーカーの物語。「財源確保に消費増税を!」という感想が出てこないように願う。
Posted by ブクログ
福祉事務所に配属された主人公が様々なケースに出会う。
重いテーマをエンターテイメントとして読みやすく漫画にできているところが凄み。
筆者が、下手におちゃらけたり横道にそれたりしないで、正面からがっぷり、生活保護というテーマに向き合っているからだと思う。
しかし、なかなか大変なお仕事ですね。
誰にでもオススメ
生活保護など知ってるようで知らなかった事など細かく説明してあり、分かりやすいです!
テンポもよくサクサク読めるけど、生活保護を受ける人の背景を更に自分なりにイメージしてしまいます!
健康で文化的な最低限度の生活
僕は精神障害者2級で就労不能で長いこと生活保護を受けています。実は以前お金を400万円貯めて生活保護を切られたことが有ります。
Posted by ブクログ
東京都のいわゆる公務員に採用され、福祉保健部生活課(福祉現業)、すなわち福祉事務所に配属された主人公:義経えみる。彼女の仕事は生活保護事業。様々なケースが、取り上げられる。
Posted by ブクログ
これと言って内容が面白い訳ではない。が、扱っているテーマが生活保護という、他にない、重たい感じ。
多くの人が、普段触れ合うことのない世界を垣間見ることのできる作品。
Posted by ブクログ
同業他社としてわかるあるあるがいっぱい。
こういうジャンルがいっぱい広がっていくといいよね。不正受給って全体からしたらすごく少ないからね。
主人公がこれからどうやって人の痛みのわかる人間に成長していくか楽しみ。
個人的にはヘンクツな栗橋がすき。訳ありなかんじがして。。。
Posted by ブクログ
生活保護を支援する役所の生活課に勤務することになった若者の物語です。
「生活保護なんて年収がx千万円以上ある私には関係ないない」と思っている人も、そんなに低くない確率で転落?の可能性があると思います。←アフラックか?
だって、確か生活保護受給者は200万人を超えているから。
交通事故の年間死者数は多めに見積もっても5,000人。その400年分ですから。
独り暮らしで認知症になったら、、、。
ということでそこには人生のドラマがありネタには欠かないはず、、、なのですが、この1巻目はそれほどドラマチックではないです。
でも面白かったので既刊(3巻まで)ポチりました。安定の柏木ハルコ作ですしね。
Posted by ブクログ
ブッククラブ仲間から勧められて読みました。生活保護課のケースワーカーを主人公とした漫画。最近、生活保護を受けている方と接する事が多く、色々考えさせられます。それぞれの方には今に至るものがたりがある。そこにプロとしてどう向き合っていくか。
Posted by ブクログ
生活保護を扱う、福祉保健部生活課に新卒で配属された主人公の仕事モノ。生活保護の実態が書かれ、考えさせられる一冊。
著者としても「花園メリーゴーランド」等、力のある著者で、話としてもしっかりしているし、話に入って行ける構成になっている。
Posted by ブクログ
生活保護の実態と問題点。色々と浮き彫りになる内容だった。受給することに罪悪感のある方も居て、一部のTVで観る様な生活保護費でパチンコに行っちゃうようなタイプの人間だけではないのだなと先入観で決めつけていたことに反省した。結局の所、受給者も支給者も人と人との関係性もあって難しいんだなと思った。まあ、要は働ける人は働こう。
リアルではあるかもしれないが
現場ドキュメント的(仕事の実情など。特に医療系は多い)なテーマを描いた漫画が数多く出版されている昨今、その差別化を図ることは非常に難しくなっている。ニッチな職業をテーマに挙げれば売れる、目を引ける、という時代は終わったのが現状ではないだろうか(そもそも職場ドキュメント、職業モノに限界が来ているというのもあるかもしれないが)。
本作はタイトル通り「健康で文化的な最低限度の生活」を国民に提供するために働く主人公の心の動きについて深く描写しているが、取り立てて物珍しく目を引くような点は見受けられなかった。
所謂「極限を知った普通の人が、どんな反応をするか」を描写した、だけに過ぎない、と感じる内容であった。
そのため、結局次巻以降も同じような内容が繰り返されるのであろうなと思うことになる。
前述の通り、職業モノ漫画は限界がある。
突飛な設定は無理がある、選ぶ職業も限られる。そうなると、いかに心理描写、「訴えかけるもの」で引き付けるしかないと思う。
本作にはそれがない。
そのため、☆3という凡庸な結果(どちらかと言うと☆2寄り)で評価した。
Posted by ブクログ
区役所の生活課に配属された義経えみるさんが主人公の、ケースワーカーの物語。思ったよりも、個別具体的な事例や専門的な内容の入口的なところにも踏み込んだ、意欲的な作品だったな。ケースワーカーさんが、1人100件も担当するというのは前から知っていたけど、こうして物語の形で見てみると、担当することになる生活保護世帯は千差万別。電話を掛けてきて自殺する人もいるのが、かなりキツイなと思った。「生活保護手帳」と「生活保護手帳 別冊問答集」が分厚くて、覚えるのが大変そうだな。どんな内容か、一度読んでみたい。
Posted by ブクログ
新卒公務員のえみるは、生活保護のケースワーカーに配属される。生活保護を受ける方にはいろんな方がおり、対応されるのも大変だなと思う。もちろん、そのような状況にならないようにすることが1番なのだが、貧困、虐待、DVなどがありどう対応するのが良いのだろうと思う。
ケースワーカーになる公務員さんの負担もあるし、生活保護をうけなくてもよいような社会構造も必要。誰しも生活保護を受けるようになってしまう可能性がある。考えさせられる漫画だった。
Posted by ブクログ
命を守る最後の砦 自分の中に「確かなもの」を持ちたい 医者が患者に「かつての暴飲暴食で体壊した」からって、「自業自得だから治さない」とは言わないのと同じです。 非保護者15歳から64歳までの所謂『稼働年齢層』! 催告書 法テラス 自己責任 債務整理 最後のセーフティーネット
Posted by ブクログ
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Posted by ブクログ
新卒公務員の義経えみるは、福祉事務所で生活保護を担当するケースワーカー。生活に困窮した人を目の当たりにし、翻弄され試行錯誤しながら、と同時に同期の頑張りに焦りを感じつつ必死に食らい付いていく。
主人公が新人ケースワーカーという視点だからなのか、ケースの一つ一つが、浅く描かれているような感が。それは、多くのケースを紹介するという作者の意図なのか?
読む視点によって、感じ方が色々と出てくるだろうなあと思った。
今後の主人公の成長が見どころのような印象を受けた。
Posted by ブクログ
この作家、いぬが絡んだエロい漫画描いていた人だよね。いつの間に社会派になったんだろ。
取り敢えず2巻も読もう。
おいらの仕事では今は無くなってしまったが、家庭訪問というものは確かに色々な人間の生活が垣間見えて勉強になる。
漫画では女の子一人で家庭訪問していたけれど、実際にはどうなんだろ。人手不足でそうならざるを得ないこともありそうだな。
Posted by ブクログ
著者の漫画はこれまで何個か読んできましたけれども、今回のは…今までにない感じ…がしますねっ!
ヽ(・ω・)/ズコー
基本的に何か取材をしてそれを題材に漫画をお描きになっているように思われるんですけれども…まあ、それはさておき(!)、生活保護の事とか名前だけでその中身まではあまり知られていないと思うんですけれども、そういうことを勉強するという意味で有意義な漫画家と思いました!
ヽ(・ω・)/ズコー
生活保護受けるくらいだから大分…というか、かなり生活に困窮されているキャラばっかし出てくるんですけれども…まだ一巻なのでこれは序の口、なのでしょう…。
今後、どういった悲惨なケースが出てくるのか…楽しみでもあり、恐怖でもあります…。
おしまい…。
ヽ(・ω・)/ズコー