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リアルではあるかもしれないが
現場ドキュメント的(仕事の実情など。特に医療系は多い)なテーマを描いた漫画が数多く出版されている昨今、その差別化を図ることは非常に難しくなっている。ニッチな職業をテーマに挙げれば売れる、目を引ける、という時代は終わったのが現状ではないだろうか(そもそも職場ドキュメント、職業モノに限界が来ているというのもあるかもしれないが)。
本作はタイトル通り「健康で文化的な最低限度の生活」を国民に提供するために働く主人公の心の動きについて深く描写しているが、取り立てて物珍しく目を引くような点は見受けられなかった。
所謂「極限を知った普通の人が、どんな反応をするか」を描写した、だけに過ぎない、と感じる