岩本ナオのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
榎田先生の作品は、読めるものは読んだ。中学の時に読んだ宮廷神官物語が初めて手に取った作品だった。高校になって読み直して、妖琦庵夜話も読んで、その後に交渉人も、ラブトラも、猫とメガネも死神シリーズも読んだ。その上で魚住と久留米の5作を読んだ。
原点だと思った。先生の作品には、どうしても死が薫る。伊織先生にも、芽吹さんにも、鶏冠にも。その中で彼らは""自分""であろうとして、生きていた。もがいていた。その源流にいたのが、先生の中にいた魚住なんだと思った。
魚住は、生きるのが下手である。いや、下手というより、あれだけの惨事を引き受けた身の上でありながら、引きず -
購入済み
今よりも、ささやかでも、しあわせに。
自分たちだけでなく、周りの人々も幸せになれれば。と動き出す二人のロマンス。
主人公カップルは、そんな大義なんて最初は持っていなかったのかもしれないけれど。
頭脳派の皆さんのビジュアルと、腕っぷしに、ニヤニヤしてしまいました。 -
無料版購入済み
漸く面白みが分かってきた…
前の2巻だけではどうにも難しくてイマイチ面白みが分からなかったけど、ここに来て漸く面白いと思えるようになってきた。
無料はここまでなので、この先は様子を見ながら読んでみようと思う。 -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。この巻は…きっついです!覚悟して読んで欲しいけど、避けて通れない巻なんだよね…。
うすうす感じてはいたんだけど、このシリーズはBLとかそんなんじゃない。確かに男性同士の恋愛ではあるんだけど、恋愛が主眼ではないし、むしろ生と死というのか人生がテーマとでも言おうか…。
だからといって、読めなくなるほど重苦しくは書かれていないのがすごいよね。
登場人物がみんな大人なんだろうなあ。さらっとしていて、醜い感情を持たない。いや、持ってもそれをウジウジ悩んだりしない。人間そんなふうに生きられたら良いけれど、そうはいかないから…だからこれはもうファンタジーなんだよなあ。
みんなに幸あれ