木内一裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『ビー・バップ・ハイスクール』で知られる漫画家「きうちかずひろ」が本名の「木内一裕」名義で発表し、小説家デビューを果たした警察小説『藁の楯』を読みました。
「人間の屑を守る。命を懸けて。」というキャッチコピーに惹かれて読んでみたくなったんですよね。
-----story-------------
「この男を殺して下さい。名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします。」という衝撃的な広告が全国の主要な新聞に一斉に掲載された。
掲載主は政財界の大物「蜷川」で、自分の愛しい孫娘を殺した「清丸」の首に懸賞金をかけたのだ。
隠匿者にまで命を狙われた「清丸」は逃亡先の福岡で自首。
警視庁は「清丸」 -
Posted by ブクログ
面白かった!
矢能シリーズ第一弾(というより前日譚)
一応、第一弾と定義されているみたいだけど..
ハードボイルドミステリー
3篇からなる短編連作のような展開
ストーリとしては、ある元警官の探偵の物語
■取るに足りない事件
この探偵のもとに、一人の女性が相談してきます。恋人の弟に付きまとわれ、そいつが死んでしまえばと願っていること。
探偵はその弟を調べていくうちに、という展開
バイオレンス炸裂です
不死身ですね。この探偵
■死ぬ迄にやっておくべき二つの事
今度は別の女性からの依頼。兄を探してほしいとのこと。しかし、その兄は麻薬販売で実刑くらって、出所してからの行方を追うことに。結果、巻き込 -
Posted by ブクログ
面白かった
矢能シリーズ、第四段
元ヤクザの探偵の矢能と栞との物語。
今回もハードボイルド+ミステリーの展開です。
ストーリとしては、
人気俳優とカリスマ歌姫が惨殺。
ドラッグの密売人が逮捕されますが、冤罪を主張。
雇われた弁護士から協力を依頼され、矢能が調査を開始します。
ヤクザを恐れることなく、踏み込んでいきます。一方で、警察側からもマークされることに。ヤクザとの会話ん駆け引きがまたすごいですが、徐々にキーを握る人物へとたどり着きます。
そして、その人物をさらうところがまたすごい。
そのキーとなる人物を掌握できるのか?
冤罪を晴らすことができるのか?
といった展開です。
本作では、栞と -
Posted by ブクログ
面白かった
ほぼ漫画のエンターテイメントストーリ(笑)
はちゃめちゃの展開がまさに漫画!
ストーリとしては、
32歳独身の編集者の水嶋亜希は、担当の作家を騙しながらもコントロールして、トラブルを回避している毎日。
そんなある日、高スペックの官僚と偶然出会って、一夜を過ごすことに..そこから恋が始まるかと思いきや、国家を揺るがす事件に巻き込まれていきます。
新幹線爆破テロ、そして、殺人事件。
その事件の中で、国家権力に立ち向かう主人公が面白い。
嘘つきということもありますが、はやり、頭が切れる人です。ラスト追い詰められたシーンでも肝が据わっています。
リアリティが全く感じられないので、楽し -
Posted by ブクログ
これも再読。
疾走感が素晴らしい作品で、余計な記述が無くて物語に入り込める。主人公に感情移入出来て結末判っているのにハラハラさせられる。
年末年始休みは木内一裕を堪能した。
以下作品紹介・あらすじより------------------------------
絶体絶命の大ピンチ、だけど彼はあきらめない。
「スゴイな、コイツ」読み始めたら、止まらない!!
おもしろすぎて、ごめんなさい。注目作家・木内一裕のホンメイ本、ついに文庫化!
きっかけは近所の煙草屋の少女からのSOS。ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の兄(アン)ちゃんが出向いてみると死体が一つ。その死体を巡って事態は命を懸けた戦 -
Posted by ブクログ
再読だが殆ど忘れていた。
矢能シリーズの第一弾。
以下、作品紹介・あらすじより------------------------------
「他人の痛みを、自分の痛みに。依頼人の事件を、自分の事件に。いつだって当事者になっちまう。なあ、探偵。彼女のために、何でそこまでやらなきゃならないんだ?」
探偵の元にやってきた1人の女性の望みは恋人の弟が「死ぬこと」。誰かが死ななければ解決しない問題は確かにある。だがそれは願えば叶うものではなかった。追いつめられた女性を救うため、解決しようのない依頼を引き受けた探偵を襲う連鎖する悪意と暴力。それらはやがて自身の封印された記憶を解き放つ。
いったい、 -
Posted by ブクログ
面白かった
誘拐ミステリエンターテイメント
二転三転するストーリ展開に楽しめます。
ストーリとしては、
彼女にも振られ、借金だけが残り、律儀なことだけが取り柄のノボル。そこに裏の業界の佐藤から持ち掛けられたのが、誘拐ビジネス。断り切れない性格も災いして、佐藤の相棒としてその計画に加わることに。
完璧な計画だったにもかかわらず、身に覚えのない事件の殺人犯に仕立て上げられます。
それは、サイコパスの弁護士成宮の仕業
成宮に復讐すべく、成宮Vs佐藤+ノボルの戦い
これに成宮の愛人の女子高生マナミが絡んでどうなる?どうなる?という展開とスピード感です。
攻守が二転三転して面白い!
成宮、ノボルから -
Posted by ブクログ
面白かった!
漫画ライクなハードボイルドエンターテイメントストーリ
っていうか、もともと作者は漫画家だし(笑)
主人公麒一のひょうひょうとしながらも強かな生き様がとても良い。
ストーリとしては、
近所のタバコ屋の少女のSOSで現場に行ってみると、死体が一つ。それは少女の父親の死体。結局、その死体を遺棄することに。
しかしながら、その死体を巡って、アングラの男たちと命を懸けた戦いに発展していくことになります。
なぜ、男たちは少女の父親にこだわるのか?
その背景は?
ってその背景がぶっ飛びの設定ですが、それはそれでおいておいて..(笑)
麒一の機転の利いた対応
攻守の入れ替わり
ヒロインのドド -
Posted by ブクログ
面白かった
以前、映画で見た物語。
映像化されるだけあって、ドンパチのエンターテイメントストーリでした。
人間のクズは守る価値があるのか?
ストーリとしては、
二人の少女を惨殺した人間のクズ、清丸
そして、その男を殺したら10億支払うと懸賞金をかけた蜷川
そんな状態の中、清丸を福岡から東京まで移送を命じられたSPの銘苅
敵は、機動隊、警察官、一般市民
命を懸けて、このクズの楯となる意味はあるのか?
そして、清丸を東京まで護衛するメンバは5人。
しかし、その中に裏切者が..
誰が裏切者なのか?
無事に移送できるのか?
といった展開です。
映画もよかったけど、やはり原作もよかった。
映画を -
Posted by ブクログ
面白かった!
ハードボイルド・アクションストーリ
しかし、残念なのは、この作品って「水の中の犬」の続編とのこと。解説で解説しないで、裏表紙に書いておいてよ(怒)
なので、「水の中の犬」も読まなければ。
ストーリとしては、
元ヤクザの探偵の矢能が主人公。
小学2年生の他人の娘の栞と暮らしています。
そんな矢能が呼び出されて出くわしたのが、死体となった依頼主。さらに、覆面を被ったその犯人の数馬。
目撃者となるも、変な形でその事件にかかわることになってしまいます。
ことの真相を独自のルートで調べていきます。
一方数馬側のストーリも面白い。
なぜ、数馬が殺人を犯すことになったのか?
そして、徐 -
Posted by ブクログ
漫画『BE-BOP-HIGHSCHOOL』の作者が書いた小説。映画化もされている。
「この男を殺して下さい。名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします。」という衝撃的な広告が
全国の主要な新聞に一斉に掲載された。掲載主は政財界の大物・蜷川で、自分の愛しい孫娘を殺した清丸の首に懸賞金をかけたのだ。
隠匿者にまで命を狙われた清丸は逃亡先の福岡で自首。
警視庁は清丸の身柄を48時間以内に東京に護送すべく、銘苅・白岩など5人の精鋭を護衛に付け、
更に機動隊員350人で高速道路を東京に向け出発する。
しかし清丸への憎悪と懸賞金に目がくらんだ一般市民だけでなく、警察官・機動隊員までもが清丸をつけ狙