【感想・ネタバレ】神様の贈り物のレビュー

あらすじ

無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスは、バスジャック事件に遭遇し一躍ヒーローになった。だが、恩人に頭を撃ち抜かれ、死の淵から奇跡的に甦った彼の目に映る世界は、劇的に変化していた。「水は美味しく花は美しい」。脳の障害を取り除かれ「心」を手に入れたチャンスは自分の過去と対峙していく。

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良い読後感

最高です。

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2021年11月28日

Posted by ブクログ

木内一裕が、またまた面白い作品を書いてくれた。木内一裕の六作目の小説。『藁の楯』を読み、その類稀な面白い作品世界にハマり、木内一裕作品を追い掛けて来た。

主人公は、心を失った凄腕の殺し屋、チャンス。バスジャック事件に巻き込まれたチャンスは犯人を瞬殺し、一躍ヒーローとなるが…死の淵から奇跡的に生還したチャンスは、心を取り戻す…

サスペンスとアクションもふんだんに描かれ、それでいて、人間ドラマとしての面白さも兼ね備えた傑作であろう。『藁の楯』でも、奇妙な犯罪と考えさせられる人間ドラマに驚かされたが、この作品にも、また驚かされた。

『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』とアウトローを描きながらも、どこかホッとさせてくれる木内一裕の小説はハズレが無い。

木内一裕は、あの『BE-BOP-HIGHSCHOOL』の漫画家・きうちかずひろと同一人物。

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2014年06月14日

ネタバレ 購入済み

木内氏らしいクライマックス

木内氏のハードボイルドは絶妙な切り返しと終わり方だなぁとつくづくおもいました。
設定は最近少し見る感じ(脳疾患による感情欠落?)と思いましたが、奇跡的な生き死にの攻防、勧善懲悪でないグレーな人間関係など木内氏色が細かなところからも出てます。

ここでエピローグ?サスペンス?
てのがありましたが
続編が読みたいなぁ。

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2015年03月31日

Posted by ブクログ

おー面白い。殺人マシーンが心を取り戻すってなんとも魅力的なテーマを高いリーダビリティで描いてる。木内一裕得意のアウトローの世界と、感情を取り戻した主人公が普通の世界と触れていく姿をうまく繋いでると思う。しかし語り足りないだろ!編集者の女性や作家の男性との触れ合いをもっと描いて欲しかったしラストも言葉足らずすぎる。逃亡者物は触れ合っては別れるのが必然だけどなんとも物足りない思い。

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2025年01月13日

Posted by ブクログ

とても後味が悪い終わり方だった。
安易に想像がつくが
こっちとしては白黒つけてくれ!って感じ。

哀しい病気で同情もするが
やっていいこと悪いことがある。

ただ愛されていたことを知れて
それだけは良かったと思った。

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

こんな病気もあるんですね。
感情が無い殺し屋に感情が戻る。
神様の贈り物は感情なのかな。
不思議な気分になりました。

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2021年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2019/1/22
かっこいいアウトローが天下一品ですね。
殺し屋なんて嫌よ。基本的には。
でもチャンスは好きになってしまう。
目覚めてからも人を殺しているのに。
チャンスは上手に不快じゃないヤクザを殺さずに逃げたでしょう。
ヨモギダの仇も討ったでしょう。
それからはどうしたんだろうね。
こんなに人から愛されるのに生きる未来が想像できないけど。
ヨモギダも力があるならブラックジャックみたいなの探してきて手術受けさせてあげればよかったのに。とそっち側にいない私は思う。
にっちもさっちもいかなくなってから心をプレゼントされてもこれからどうすればいいのかわからないよ。

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスは、バスジャック事件に遭遇し一躍ヒーローになった。だが恩人に頭を撃ち抜かれ、死の淵から奇跡的に甦った彼の目に映る世界は、劇的に変化していた。「水は美味しく花は美しい」。脳の障害を取り除かれ「心」を手に入れたチャンスは自分の過去と対峙していく。

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2018年06月25日

Posted by ブクログ

欲したのは心、失ったのは愛、残ったのは罪。

神様の贈り物とは?

愛しくて、切ない、最高の殺し屋、カン・チャンス♡

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2017年03月16日

Posted by ブクログ

無表情・無反応の殺し屋カン・チャンス。心を持たない史上最強の男が神様から贈られた物は、彼の生き方を変えることになる。ひと味違うハードボイルド。
木内作品に登場するヒーローは、いつも風変わりだ。本作のチャンスも今まで出会ったことのないタイプだが、何故か惹かれてしまう。心が有っても無くてもやることは一緒だが、自らの存在意義の有無が違う。やっぱり人間は誰かの為に生きることが大切だ。

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2016年10月31日

Posted by ブクログ

『チャンス』が素敵すぎる。愛おしい。
フィクションならではのキャラつくり、さすが漫画家!

感情のないダークヒーローが殺人しまくり しかも無敵、だけではないのです。

数百円払っての この娯楽感、木内氏の読者サービス精神素晴らしいです。
読むメンタルが落ち気味で、魅力的なキャラにグイグイ行かせてほしい時はぜひ木内作品を!

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2015年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 作品全体を通して、「カッコいい」という印象を受ける一作。以前に読んだ「キッド」は疾走感が抜群でしたが、こちらはほどよい緩急がついて、スルスルと読み進められます。
 主人公・チャンスはもとより、彼と接触する多様な人々も、それぞれに魅力的で生き様がカッコいい。映像的に派手なシーンも、華美にすることなくサラリと書いているので、文章もクール。何より、かなり深い設定登場人物たちをあれ以上掘り下げることなく終わっているのが、何やらすごく潔く感じました。
 ここから盛り上がり!というところでページが残りわずかだったので「どう収拾付けるんだ?」と思っていたら、こう来るか~!という感じ。このラストはアリだと思う反面、「残念」だと感じてしまうのは、肩すかしだからではなく、チャンスや他の人々がどうなったのか、結末が本当に気になってしまうからなんでしょうね。

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2014年10月16日

Posted by ブクログ

欲したのは心、失ったのは愛、残ったのは罪.心を持たない一流の殺し屋チャンス.事件に巻き込まれ,育ての親に頭を撃ち抜かれるが,死の淵から奇跡的に甦る.取り戻した心とともにチャンスは過去と対峙する.この手の物語の嫌いなところは購えない罪は死を持って・・という安直な結末が多いこと.だけど,この作品は嬉しい方に予想を裏切ってくれた.ちょって悲しくて素敵な物語でした.

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2014年06月28日

Posted by ブクログ

やっぱり木内さんの小説は面白い♪ 今回も一気読みでした♪

異常に強い殺人者、その強さの理由がハッキリしている点も好きだし、そんな男が “神様からの贈り物” に戸惑いながら、様々な人たちと関わっていく、けど染み付いたスキルから逃れられない、というところがまたイイ♪

また1つ、お気に入りが増えました♪ この作者さんの作品を、まだまだどんどん読んでいたい。

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2014年06月21日

Posted by ブクログ

最初は余り面白くなかったけど、チャンスが病院を抜け出してからは面白くなった。
神様から「心」をもらって「愛」を知ったチャンスのその後を是非読んでみたい。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

不思議な殺し屋の物語。
哀しいながらも、アウトロー的な殺し屋、チャンスの物語です。
脳の腫瘍のせいで感情を持たない凄腕の殺し屋チャンス。
依頼通り、相手を殺害。さらに、バスジャックに会うも、犯人を制圧し一躍ヒーローに。
ぼーっとしたダークヒーローっぽい感じ。
普通、殺し屋ってそういうのにはならないですよね(笑)

仲間の裏切りのせいで、恩人に頭を撃たれてしまいますが奇蹟的に命を取り留めます。その結果、脳の腫瘍が取り除かれ、「心」を手に入れることに。
「心」を手に入れた殺し屋チャンスはどうなる?
という展開です。
この辺の展開は「ピノキオ」をイメージしてしまいます。
チャンスは「幸せ」を手に入れることができるのか?

最後はしびれる終わり方でした。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

木内作品は3作目、「水の中の犬」「OUT&OUT」の後に何を読むかは悩んでいたのだが、安売りしてた為購入した。安直過ぎる理由である。

殺し屋を描いている、完璧なる殺し屋が何故完璧なのか?そしてその完璧たる要素を失った時、どのような変化が彼に訪れるのか?その辺りの描きこみは上手い。殺し屋と触れ合う人々もクドくならないようあっさりと描かれている。殺し屋の己の過去を辿る過程で、彼が見つけた神様の正体は、わかってはいたがホッとする一幕だった。

かくてあっさりと終幕となるのだが、次に続くようでもあり、このまま…とも思える。味わいに変化は出るだろうが、どちらに転んでも中々のノワールものであり木内氏の作風は遺憾なく発揮されていると思う。

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2014年07月30日

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