【感想・ネタバレ】神様の贈り物のレビュー

あらすじ

無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスは、バスジャック事件に遭遇し一躍ヒーローになった。だが、恩人に頭を撃ち抜かれ、死の淵から奇跡的に甦った彼の目に映る世界は、劇的に変化していた。「水は美味しく花は美しい」。脳の障害を取り除かれ「心」を手に入れたチャンスは自分の過去と対峙していく。

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木内氏らしいクライマックス

木内氏のハードボイルドは絶妙な切り返しと終わり方だなぁとつくづくおもいました。
設定は最近少し見る感じ(脳疾患による感情欠落?)と思いましたが、奇跡的な生き死にの攻防、勧善懲悪でないグレーな人間関係など木内氏色が細かなところからも出てます。

ここでエピローグ?サスペンス?
てのがありましたが
続編が読みたいなぁ。

1
2015年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2019/1/22
かっこいいアウトローが天下一品ですね。
殺し屋なんて嫌よ。基本的には。
でもチャンスは好きになってしまう。
目覚めてからも人を殺しているのに。
チャンスは上手に不快じゃないヤクザを殺さずに逃げたでしょう。
ヨモギダの仇も討ったでしょう。
それからはどうしたんだろうね。
こんなに人から愛されるのに生きる未来が想像できないけど。
ヨモギダも力があるならブラックジャックみたいなの探してきて手術受けさせてあげればよかったのに。とそっち側にいない私は思う。
にっちもさっちもいかなくなってから心をプレゼントされてもこれからどうすればいいのかわからないよ。

0
2019年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 作品全体を通して、「カッコいい」という印象を受ける一作。以前に読んだ「キッド」は疾走感が抜群でしたが、こちらはほどよい緩急がついて、スルスルと読み進められます。
 主人公・チャンスはもとより、彼と接触する多様な人々も、それぞれに魅力的で生き様がカッコいい。映像的に派手なシーンも、華美にすることなくサラリと書いているので、文章もクール。何より、かなり深い設定登場人物たちをあれ以上掘り下げることなく終わっているのが、何やらすごく潔く感じました。
 ここから盛り上がり!というところでページが残りわずかだったので「どう収拾付けるんだ?」と思っていたら、こう来るか~!という感じ。このラストはアリだと思う反面、「残念」だと感じてしまうのは、肩すかしだからではなく、チャンスや他の人々がどうなったのか、結末が本当に気になってしまうからなんでしょうね。

0
2014年10月16日

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