あらすじ
生きて、死ぬだけ。幕末アウトロー揃い踏み! 時は幕末。十六歳の捨吉は名刀・池田鬼神丸と自分の左眼を奪った「黒駒の勝蔵」を追って故郷を飛び出す。千に一つの島破りを成功させた伝説のやくざ「武居の吃安」と出会った彼は、やがて凄絶なる戦いの渦に巻き込まれてゆく。「森の石松」が次郎長の子分となる前の若き姿を描くアウトロー講談小説登場!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
まだ読んでない木内一裕の本あった、って事で買ったんだけど、時代物か〜と読み始めるのが億劫だった。でも読み始めてみればそこは木内一裕、講談っぽい文章で永遠にルビが振られ続ける難読さで一見とっつきづらいけど、実はすごくリズミカルでテンポよくて面白かった。物語としては主人公の石松を差し置いて勝蔵に大五郎に吃安と魅力的なキャラが多すぎて、むしろ石松の魅力ってなによ?ってなりかけたけどまあラストにかけての展開で主人公らしさは出てたかな。森の石松と言えば俺でも知ってる清水次郎長の子分なわけだけど、どう考えても残りのページ数じゃ次郎長に会いもしないだろ?って思って読んでたんだけど次郎長の子分になる前日談なのね?元からこの予定で最後に慌ててダイジェストしたわけじゃないのね?しかしこの石松が子分になるほどの次郎長って男も木内一裕に描いてほしいわ。とても良かった。
Posted by ブクログ
面白かった!
木内さん初の時代小説。
今までの作品同様、時代小説とはいえ、とても読みやすくテンポよく読み進めることができます。
漢字にルビがふってあるのも助かります(笑)
ほかの時代小説も、もっと漢字にルビふってほしいんです。
最初だけルビがふってあるのが多いけど、本書はほんと丁寧にルビがふられています。
「森の石松」の若いころのアウトロー任侠時代小説!
名刀池田鬼神丸を取り戻すための旅なのですが、そこで出会うエピソードや人物たち。
最後、鬼神丸を取り戻すことができるのか?
戦いの結果は?
当時の任侠道の中のきったはったの世界観、任侠たちの理屈がとてもスッキリ、面白いです。
エンターテイメントとして楽しめました。
Posted by ブクログ
ラストが淋しいですね。
実在の人物だからその後どうなったのかは興味はあるけど現実に戻されてしまいます。
ラストは石松が行ってしまっただけで良かったのではと自分は思います。
Posted by ブクログ
2019/7/20
漢字が旧字だったり繰り返しが記号で表現されてたりでとっつきにくい割にはスイスイ読めた。
テンポがよいのかな。
でもまあ時代が違うし住む世界もから価値観も違ってそこは少々飲み込み難い。
それでも吃安が石をかわいがってるのとか、石が間違って刺しちゃってあわててるのとかは微笑ましい。