平塚柾緒(太平洋戦争研究会)のレビュー一覧

  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6巻

    じわじわと

    追い詰められていくなかでも人は生きることを求める。占領された島であがきながら仲間の死体のなかで水を求めて歩く主人公たち…つらい。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻
    日本の戦争を扱った漫画は精神的にツラくてそんなに読んだことはなかった(はだしのゲンぐらいか?)が、あまり苦しまずに最後まで一気に読めた。
    たぶんキャラクターが可愛く書かれているのがよかったのではないかと思う。
    ただし内容自体は戦争物なのでハードかつ残酷。
    当時の日本について強い非難も美化もしていない...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1巻

    知らなかった悲劇の島

    太平洋戦争末期の激戦地、ペリリュー。NHKで特集されるまで知らなかった、その番組でこの漫画を知った。狂気の島、と言われたペリリューでの日本兵の戦争を描く。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 2巻

    あの戦争はなんだったのか

    無駄死に、犬死にしたいと思う人なんて誰一人いない。けれども極限の状況に放り込まれ、戦うしかない中でどれだけの命が無駄に散っていったか。平和の大切さを思う。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3巻

    生きても地獄、死んでいくのも…

    玉砕、の二文字は死を美化している。そんなのただの無駄死にだ。でも、それが命令される。不条理だ、理不尽だ。そんな時代を祖父母たちは生きていたのだ。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4巻

    ここは南の島

    食料はくさるし、死体も腐る。とてつもない臭いがたちこめていたのだろう。紙面から想像するだけの我々は自分たちは幸せだと思うだけでいいのか。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 5巻

    すでに本土の空襲が始める中

    拠点としての意味を失ったペリリューで日本兵たちは生きるために食料を盗み、隠れる。この戦いが実際に戦後何年も続いたという事実。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10巻
    この巻を人に読んで欲しくて、登録する。

    もう1巻あるがそれは後日談であり、本来はこの巻が、この戦争の、最終巻。
    ここで終わると、救われない気持ちが残る。一応good endingだが、裏に多数の無数のbad endingがある。それはリアルに有った事なのだろう。

    この巻で、知りたかった事が分かる...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻
    戦争の事後談。
    今の僕には、戦争の悲惨さに耐えられない。この巻まで読まずには、いられない。
    この巻を読んで、「良かったな」という気持ちになるので、10巻まで読んだ人は
    11巻まで読むだろう。

    本当は読むのが辛かったのかもしれない。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 2巻
    大勢の命と引き換えに水を汲みに行った直後に雨降るのが無情すぎる。。
    こんな無駄死にばっかりだったんだな。そりゃ遺族には無駄死にとは言えないだろし。はぁ。

    姑息に動く伍長が描かれていたり、絵がシンプルなわりには一辺倒じゃないので面白い。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻

    感無量

    自分の祖父もこの島で戦没しました。
    いつかは島を訪れたいと思ってます。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻
    ついに完走。コレがマンガになって本当に感謝。知らなかったことばかりで、今知ることができて本当に良かった。等身大の普通の人の戦争の話。絵柄がかわいいけれど、中身はひどく悲惨。死ぬ原因も戦うだけでなく、餓死、事故死、自死、病死、内ゲバで亡くなる…あまりにも理不尽すぎる。
    この巻は戦後70年を一気に。食...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1巻
    1巻1話から想像以上の出来事が起きてしんどい。
    完結との話を聞いて大人買いしたのですが、この重さは何か。久々に読む力が必要な漫画。

    自分の理想とは違う死に方をしてしまった小山くん。本人が一番したくなかった無駄死にの極みとでもいうべき死に方だったけども、自分が信じ続けた父親の生き様が、作られたもので...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻

    ペリリュー島

    天皇皇后両陛下のご訪問前のことです。パラオに旅行した時、ペリリュー島の一日観光ツアー(旧日本軍の歴史中心)がありました。
    歴史好きな私♀は参加したかったけれど、同行者♂がダイビングにしか興味なくあきらめました。
    この漫画に出会って、なぜ一人でも参加しなかったのか後悔しました。コロナが終息したら是非訪...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻
    完結巻となる11巻は、帰国してからの田丸の歩みを、孫との語らいの中で振り返るスタイル。70年あまりを経て今も活き続ける想いと、それが受け止められ引き継がれていく様に胸が熱くなります。「戦争」を僕らが実感することは今や難しいけれど、目を逸らしてはいけないことだと、改めて感じる作品でした。

    「話を聞け...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻

    繰り返し読み続けています

    先日1巻無料試し読みに偶然出会った作品です。
    続きが気になり、全巻試し読みをし、たまらなくなりこちらの最終巻を購入。
    そしたらやっぱり全巻読みたくなり、結局冊子版で全巻購入しました。それから何度も読んでいます。

    素晴らしい作品です。
    考えさせられ、胸に深く残ります。でも読みやすい。
    ...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻
    物語の最初の「戦死者」の描き方※を読んでしまい、これを描くの凄いなと思い連載中から毎号追っかけた漫画の最終巻。(※世間一般にはおそらく知られていないのでは)

    100人いれば100人の戦争体験があると言われ続けてきたが、タイミングとして、かなり重要な季節を今迎えている。
    テーマは『戦争は女の顔をして...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻

    涙が止まらない

    淡々と終戦から日常に戻る過程が丁寧に描かれていて、それが逆に戦争の悲惨さを際立たせている。涙が止まらない。
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻
    ★5つじゃ足りないのだけれど、感想を言葉にすると野暮なものにしかならない気がして、書き始められなかった。そんなすごい漫画の最終巻。


    戦争は悲惨だとか、してはいけないとか、わかっているけれど、わかっているのに、わかっているからこそ、戦争物といわれる漫画や小説を好んで読むのだけれど、ここまで読み終わ...続きを読む
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻

    当事者と生き証人

    最初から最後まで目が離せませんでした。
    終戦を迎え帰国した後の生活を語る田丸くんと、取材という名目で聞き出し壮絶な体験に引き込まれる孫。
    読者であるわたしも孫と同じようにどんどん引き込まれ、最後まで気が抜けませんでした。
    笑って過ごせられる平和な生活をもっと大切に、亡くなった戦没者たちに冥福を...続きを読む