平塚柾緒(太平洋戦争研究会)のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ父のように勇敢に死にたいと言った小山くんがスコールの後の空襲で足滑らせて頭打って死ぬ。
小山くんの死を嘘くさく英雄談にして遺族に知らせる功績係。あれ?小山くんのお父さんも本当は?とんでもないことをしたしまったんじゃないか。
たまたまそこにいてたまたま当たって死ぬ。突然に。さっきそこにいた人たちが。
僕もあんなふうに死ぬかもしれない。
虹の下の凄まじい轟音と悲鳴と叫びと。血と火薬の匂いと。どんな風景かと想像する。
瀕死の仲間の銃の暴発で死ぬ分隊長。25歳。2人の子供。
兵士にもいろんな人がいる。
戦場のリアル。最後の一人まで戦い続ける任務。 -
購入済み
重い、けど読む
たまたまYouTubeで2025年12月に公開予定の映画の特報映像を見て、気になったので検索してこの作品を知りました。
元々同じ様に動画で日本統治時代のパラオの話を見ていたので、その時の戦いがこの話なのかと内容を知る良いキッカケになりました。
まだ2巻までしか購入しておりませんが、2巻でこんなに言葉に表すのが難しい気持ちになるのか…と感じました。
それでも続きは気になるので気合を入れて読み進めたいと思います笑
この作品は可愛いらしい絵柄に対して残酷な表現が割とリアルに描かれていますが、読みやすい作品だと思います。
既に本編は完結している様ですが、主人公や周りの登場人物達がどう過ごしていくのか、見守っていきたいと思います。
戦時中の歴史は、自分で興味を持って調べなければなかなか知る事ができないと思います。
実際当時の日本が、名前だけ知っているもの以外にも多くの戦いに身を投じているのをここ最近知りました。
なのでこういった漫画や映像を読んで・見て学ぶ事は大事な事だし、繋いでいかないといけないな、と私は思いました。 -
Posted by ブクログ
かわいくてゆるい絵柄に反し、内容はとてもリアルでシビア。
ペリリュー等での戦いを史実を土台にしながら、あくまでフィクションとして、マンガ作品として完成させたもの。
ペリリュー島での戦いは、兵の数も物資の数も勝る米軍に圧倒的有利があり、すでに日本軍は壊滅状態、散り散りに生き延びた兵たちが集まり、潜伏し、ゲリラ戦をこなしていく。
だが、補給もなければ情報も届かない中、主たる戦いは食糧の調達となり、飢餓と病に苦しめられていく。
そんな、ずっとジリ貧の中、敵に対してだけではなく、味方同士でも疑心暗鬼となる様は、本当に苦しいものであった。
かつて、「バトル・ロワイアル」という小説が流行った。藤原竜也主演で映画化もされたあの作品だ。
訳もなく突然命懸けの戦いに放り込まれる中学生たちの多くが、些細なことでお互いを疑い、殺し合ってしまうストーリーだ。
現実の戦争と比較するのには弊害もあろうが、ペリリューを読み終わった後、わたしは「バトル・ロワイアル」を思い出した。人と人の理解と信頼が崩れ、殺し合いが止められなくなる様が重複したからだ。
考えや価値観が違う、人種が違う。
それでも多くの人は、本当は、自分や自分の大切な人を守りたい、平和に暮らしたいと思っている。
同じ思いなのに、分かり合えずに戦争をする愚かさと虚しさが、とにかく悲しかった。
吉敷くんがとてもいいキャラクターで、一番魅力的であっただけに、想定しうる結末を覚悟していたが、やはり悲しかった。
彼の姿が最後消えてしまうのは、作者も彼の結末を絵として決定づけることが辛かったからなのではとつい思ってしまった。
最終巻の表紙は、美しい南の島にみんなが揃っていて、現実でも無念のままあの地に眠る若い彼らを弔っているようだった。