平塚柾緒(太平洋戦争研究会)のレビュー一覧
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購入済み
繰り返し読み続けています
先日1巻無料試し読みに偶然出会った作品です。
続きが気になり、全巻試し読みをし、たまらなくなりこちらの最終巻を購入。
そしたらやっぱり全巻読みたくなり、結局冊子版で全巻購入しました。それから何度も読んでいます。
素晴らしい作品です。
考えさせられ、胸に深く残ります。でも読みやすい。
最終巻を読んでからまた読み返すのも面白い。
全部が史実ではないが、史実もあり…色々考えさせられる作品です。
今の若い人にたくさん読んでほしい本。
学校でも推奨してほしい本。
将来子どもたちに読ませたい本となりました。
本当にオススメです。 -
Posted by ブクログ
★5つじゃ足りないのだけれど、感想を言葉にすると野暮なものにしかならない気がして、書き始められなかった。そんなすごい漫画の最終巻。
戦争は悲惨だとか、してはいけないとか、わかっているけれど、わかっているのに、わかっているからこそ、戦争物といわれる漫画や小説を好んで読むのだけれど、ここまで読み終わってから言葉にできない気持ちがブワッと湧き上がることってあんまり経験がなくてどうしていいかわからない。
以下、どうにもならないから羅列する言葉。若干のネタバレあり。注意。
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・表紙、楽園だ。楽園だったのに。鎮魂の1冊。
・最初から「あ、吉敷くんじゃん」っ -
無料版購入済み
主人公が請け負った、兵士がどう勇ましく戦ってどう勇ましく散っていったかを書き留める功績係という役目。確かに犬死では遺族も納得できないだろう。優しい嘘も時には必要と感じさせた
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Posted by ブクログ
何度も読み返している、全ての人に読んでほしい戦争漫画。
最終巻、ではなかった。11巻がエピローグらしい。でもペリリュー島での戦いは終わった。終わってくれた。終わってしまった。戦争が終わってから、何人死んだんだ。ちゃんと、終わらせろよ。終わったんなら、末端までちゃんと、ちゃんとしてよ。なんで死んだんだよ、なんのために死なないと行けなかったんだよ。
戦中の死と違う。本来の、日本のためですらない死。憤って、涙がポロポロ出た。
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小杉さん、死んでしまった。20代だった。若かった。飄々としていて、でも筋を通した人だった。吉敷くん、まっすぐで素敵な人だった。最 -
ネタバレ 購入済み
素晴らしい
投降という命をかけた行動に感動を覚えました。終戦を信じない残された日本兵とそれを「crazy」と語る米軍が、初めて人間同士として交わるシーンは印象的でした。
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ネタバレ 購入済み
圧倒されます
戦争が終わっても、ペリリュー島に残る兵士達にとって戦いは終わっていない。その中で投降するか否か、銃を向けられた主人公が選択を迫られるシーンがすごく良かったです。
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Posted by ブクログ
開戦から74日、天皇陛下からの「御嘉賞」は11回という異例の多さを誇ったペリリュー島の守備隊も、組織的な戦闘を終えます。
「玉砕」という勝ち目のない突撃を命じられ、効果を上げることなく死んでいった兵士たちも悲劇ですが、「玉砕」すらゆるされずに補給もないまま「持久戦」を強いられ、病魔に苦しみながら戦う兵士たちもまた悲劇だと強く感じます。
むしろ、本部の指示系統から離れて一日いちにちをひたすらに生き抜こうとする者たちの方が、”解放感”があるように描かれていると感じます。
いずれにせよ、戦争という行為の恐ろしさや、国際法にもとづく「降伏」という手段を決して認めず、理論的に思考せずに困ったときには精 -
Posted by ブクログ
ペリリュー島にある飛行場の確保をめぐって始まった激戦でしたが、ペリリュー島の陥落を待たずにアメリカ軍がフィリピンへの侵攻を開始したことで、そもそもの戦闘の意義がなくなってゆきます。
日米両軍の被害が拡大するなか、日本軍(守備隊)は水や食料を確保するために命懸けで壕から出て探索におもむき、銃弾に倒れてゆきます。
降伏勧告のビラが全島に散布されるなか、「徹底抗戦(持久戦)」を指示する司令部を、過大報告された戦果に対する大本営や天皇からの「御嘉賞」が後押しし、泥沼の状況が続きます。
地図や盤面の数字ではなく、戦場にいる兵士も一人ひとりの人間であることを改めて感じます。 -
Posted by ブクログ
平成天皇皇后両陛下が慰霊訪問を行ったことで有名になったペリリュー島の戦闘を描いた作品です。
温かみのある、どこかほっとする絵柄で描かれている戦場の「無慈悲」な様は、あらためて平和の尊さを感じさせます。
この巻で初めて知った「功績係」という仕事。
戦死した兵士が「いかに勇敢に戦って死んだか」を遺族に知らせるための仕事です。
たとえ、戦闘でなく事故で死んだとしても「勇敢に戦って死んだ」ということにしたり、また「玉砕」ではなく「持久戦(突撃するのではなくその場に踏みとどまって戦局を長引かせる)」を命じたりするなど、兵士一人ひとりの人生や人格を無視した(そうでないと軍隊として機能を維持したり戦闘を継