平塚柾緒(太平洋戦争研究会)のレビュー一覧

  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 9巻

    Posted by ブクログ

    戦争の悲惨さは戦いそのものより、真実を見ようとしない者と見ようとする者の軋轢、誤解、断裂にあるのだと実感。
    そして仲間との団結が帰って、阻害の原因ともなりうる。それこそが悲惨なことなのだ

    0
    2026年09月16日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 8巻

    Posted by ブクログ

    戦争は終わったのに隠れている兵士に伝わる術はない。残された兵士はどんな気持ちで生きていたのだろう。そんな心持ちを丹念に描く。現地の人への攻撃もさもありなん。投降しようとするが、その先は

    0
    2026年08月22日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7巻

    Posted by ブクログ

    戦争が終わってもその事実を知らないため、持久戦として生きていく彼らたち。米軍基地で映画を見たり、みんなで宴会をしたり、グループ分かれたり山に旗を掲げる夢を、絶対に笑ってはいけないものだ。

    0
    2026年08月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ついに田丸が投降。
    その過程では前巻に引き続き兵士間での価値観の違いによる対立によって、命を落とす兵士も出る。
    飄々としていた小杉伍長も、田丸とともに逃亡した吉敷も、仲間によって殺害されてしまう。
    脚色だとは思われるが、これに類することは実際にあったのだろう。戦争はすでに終わっているというのに残念なことだ。

    0
    2026年05月26日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 9巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この巻は全体を通して、投降したい兵士と、それを裏切りと捉える兵士との対立を中心に描かれている。ドラマ的に脚色されているようなシーンが多い。

    0
    2026年05月26日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 8巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終戦を知らない兵隊たちの中で、日本が降伏したと考える者と、「生きて虜囚の辱めを受けず」の精神からそれを信じない者に分かれる。
    吉敷と田丸は投降を決意するが、それに反対する者が大半。
    負けを認め、速やかに投降するのが合理的だと考えてしまうが、終戦から80年後を生きる自分たちと、まさに戦地にいる兵隊たちとの感覚の大きな隔たりを実感する。

    0
    2026年05月25日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死んだ仲間の遺体を埋葬すると、近くに隠れていることが米軍にバレてしまうため、遺体はあえて放置していた。死んでお別れという感じではなく、いつまでもそこにいるような、変な感覚に陥ってしまった。

    盗んだ軍服を着て基地に潜り込めばバレないとは驚いた。
    アジア系の米兵もいるとは言え、米軍もゆるんでいたのかね。
    基地で盗み見た映画と終戦をシンクロさせた演出がうまかった。
    終戦を知らないまま一年潜伏し続けるとは、時間の間隔が分からなくなってくる。米軍に攻められることに比べれば、自給自足の生活など何でもないのだろうか。

    0
    2026年05月20日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらず、水と食料を得るために略奪したり歩き回ったりするばかり。
    一度略奪に失敗したことをきっかけに危機的な状況になり、多くの仲間を失う。
    その中で、泉くんの死に多くのページが割かれている。彼はたぶんトランスジェンダーで、実際そういう兵隊も少なからず混じっていて、それは辛い重いをしたんだろうと想像する。

    0
    2026年05月20日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 5巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ただ食いつなぎ、生きながらえる日々。
    未来が見えない中で、数少ない仲間をまとめるために略奪、反撃などという無謀な計画を立てる司令官たちも大変だっただろう。
    備蓄もなく生き埋めにされた洞窟の中なんて、これ以上ないぐらいの極限状態だよな・・・

    0
    2026年05月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1巻

    Posted by ブクログ

    副題にある「ゲルニカ」という言葉を知っていますか。

    1937年、スペインの天才画家パブロ・ピカソが発表した巨大壁画のタイトルです。ドイツ空軍による無差別爆撃を受けた都市「ゲルニカ」をモチーフにしており、死んだ子を抱いて泣き叫ぶ母親、苦悶する馬、折れた剣を持つ兵士——すべてがモノトーンで描かれた、20世紀を代表する「反戦の叫び」です。

    この漫画のタイトルに「ゲルニカ」が置かれているのは、偶然ではありません。

    パラオ諸島のペリリュー島は、透き通る青い海と南国の自然に囲まれた、まさに「楽園」と呼ぶべき場所でした。しかし太平洋戦争において、その美しい島は日本軍とアメリカ軍による壮絶な消耗戦の舞台となります。「楽園」と「ゲルニカ」を並べることで、作者は静かに、しかし強く問いかけています。——この美しい島が、あのモノトーンの地獄になってしまったのだ、と。

    読み始めて最初に驚くのは、絵柄の読みやすさです。

    細かすぎない描画、どこかコミカルさを残したキャラクターたち。戦争漫画に構えていると、少し拍子抜けするほどです。ところが、だからこそ読み進めるうちに残酷さが染みてきます。

    第1巻の序盤、小山くんがあっけなく死にます。「えっ、いきなりか」と思わず声が出ました。コミカルなキャラクターが突然消える。そのギャップが、戦場の理不尽さをリアルに突きつけます。

    生と死の距離が、あまりにも近い。壊すのも壊れるのも、本当に一瞬なのだと思い知らされます。

    主人公は漫画描きの腕を買われ、「功績係」に任命されます。戦死した兵士の功績を記録する役割です。

    ここで引っかかるのは、小山くんの父親の功績も、功績係の手による「創作」かもしれないという示唆があること。事実を記録するはずの係が、事実を作り変えているかもしれない——記録と創作の境界が曖昧になる構造は、戦争そのものの欺瞞を映しているようで、静かに不気味です。

    「怯懦(きょうだ)」——臆病で気が弱く、いくじがない様子を表す言葉です。

    戦場では、これは最大の恥とされました。しかし本作を読んでいると、怯えることの何が悪いのか、という問いが自然と浮かびます。みんな心があります。怖いと思っている。それでも命令だから、自分の意思ではないと言い聞かせて塹壕の中に入っていく。

    その構図は、今の時代を生きる自分にもどこか他人事ではないと感じました。

    作中で印象的だったのは、戦争の記録をフィクション化し、さらに登場人物をミニチュア化させるという手法です。

    サイパン→テニアン→グアム島玉砕ときて、ペリリュー島へ。歴史の流れの中にこの島を置くことで、物語のスケール感が増します。史実ベースでありながら、フィクションとして人を動かす——これは新しい戦争漫画の「見せ方・残し方」だと感じました。

    刊行から約10年が経つ作品ですが、1巻から爆撃と応戦が始まり、テンポよく引き込まれます。今後どんな展開が待っているのか、続きが読みたくなる力が確かにありました。

    「楽園」という言葉がどこまで残り続けるのか——島の風景と戦場の地獄、その2つがどう交差していくのかを確かめるために、次の巻へ手が伸びます。

    #ペリリュー楽園のゲルニカ #漫画感想 #戦争漫画 #太平洋戦争 #ペリリュー島
    #歴史漫画 #おすすめ漫画 #読書記録 #漫画レビュー #ゲルニカ
    #ピカソ #反戦 #パラオ #戦争と平和 #歴史を学ぶ
    #日本軍 #アメリカ軍 #太平洋戦線 #戦争の記憶 #感想文
    #漫画好きな人と繋がりたい #読書好きな人と繋がりたい #本好き #コミック #漫画紹介
    #戦史 #ノンフィクション漫画 #歴史好き #名作漫画 #一巻無料

    0
    2026年05月07日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昭和19年11月下旬から昭和20年元旦まで。
    本部はすでに陥落している。
    田丸たちは米軍を避けつつ食べ物を求めてさまようだけの日々。そんな中で米軍と出くわす度に何人かが命を落とす。正気を保てない兵士もいる。
    別の部隊では徹底抗戦を続けている。自分たちが死ぬまでに一人でも多くの米兵を殺すために・・・。
    極限状態の毎日だがなんとか生き延びている。しかし事態が好転することはまったくない。
    その場その場で身勝手な行動を取る伍長は最後まで生き延びるのかな。

    0
    2026年04月28日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3巻

    Posted by ブクログ

    戦争という言葉が、単なる事象にすぎず、そこで生きる人たちの息遣い、気持ち、思いは全てを語ることはできない。それだけでも辛いことだ。玉砕せず持久せよという言葉の意味は重い。指示した人を責めることはできないが、責めたくもなるものだ。

    0
    2026年03月28日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1巻

    Posted by ブクログ

    先日、かつて日本軍が空爆を行った豪州・ダーウィンを訪問し戦争跡地を見てきた。一番心に残ったのは真っ青な空と海、寂れた戦車に絡まる植物の緑の鮮やかさと湿度90%超のうだるような蒸し暑さ。この海のさらに先の島々で、これと似たような環境で、日本軍の壮絶な戦いがあったのだろうかと思いながら海辺を眺めていた。
    そのような体験が最近あったから尚更だと思うが、この漫画で描かれる戦場の景色が異様にリアルに感じられて、泣きながらでないと読み進められなかった。まるで自分もペリリュー島にいるかのようで。絵がデフォルメされていて多少表現がやわらかくなっていたから助かった。ペリリュー島の戦いで、守備の中核を担ったのは私の故郷の部隊だったことも驚きだった。この物語があまりに自分に迫りすぎていて、ちょっと感想がまとまらない。
    「これからの人たちは戦争がどういうものかを知らないまま、国際社会と向かい合っていかなければならない。そのことが心配だ。」と、外交官としてのキャリアが終盤に差し掛かったとある国の大使が話していたのを聞く機会があり、ずっと記憶に残っている。全体と個人の話は切り離して考える必要があるが、そうだったとしても、日本人としてペリリュー島をはじめ戦争の現場で何が起こっていたのかを知ることは大切なことだと改めて思う。

    0
    2026年03月03日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 2巻

    Posted by ブクログ

    二巻にしてこんなにも辛いのか…。
    南方行き=脱出手段がないってことなのか…。
    それでも、自分の戦いが本国のためになるって信じて、玉砕したいのに持久しなきゃいけないのか…。武器とか食料って敵や味方の死体から取るんだ…。

    二巻目にして、戦争の惨さに思いを馳せられる本。水木しげるさんを思い出す。

    0
    2026年02月14日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11巻

    購入済み

    その後

    戦後の田丸たちや子孫の話。生き残った者達の気持ちも様々で戦争の残した傷や人格形成への影響もまた多様。ペリリューだけでなく当時の戦争は忘れられつつある中で、この作品が後世に語り継ぐ役割の大きさは計り知れない。

    #切ない #エモい

    0
    2026年01月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10巻

    購入済み

    投降

    田丸の米軍への投降で不毛な日本軍同士の争いや疑心暗鬼も解消され、生き残った者達の帰国も実現してよかったが、終戦後の無益な殺し合いで亡くなった若者達の無念たるやいかほどか。。。

    #泣ける #切ない #深い

    0
    2026年01月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 9巻

    購入済み

    味方が敵に

    米軍ではなく同じ日本兵の上官や同僚が、投稿しようとする仲間を敵視する非喜劇。戦争が終わっているのに本当に虚しいし無駄に命を削っていて悲しい。

    #じれったい #深い #切ない

    0
    2026年01月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 8巻

    購入済み

    心理的な疲弊

    実際には戦争が終わっているであろう状況で、殺し合いとは異なる心理的な疲弊や疑心暗鬼が生々しく描かれて、とにかく辛い。

    #じれったい #切ない

    0
    2026年01月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7巻

    購入済み

    泉くん。。。

    食糧確保のための米軍拠点への侵入や、その後のペリリュー島でのサバイバル生活の日常化、戦争終結を知らずにその生活が続く様子など、読みどころが多い。ただ個人的には泉くんの想いや顛末が一番心に残った。

    #切ない #ドキドキハラハラ #エモい

    0
    2026年01月15日
  • ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6巻

    購入済み

    急転直下

    水と食糧を米軍から盗んで一息ついたのも束の間、日本軍捕虜からの拠点開示で米軍が一斉に生存している日本兵を急襲し一気に多くの死者を出す事態に。ほぼ全ての拠点を潰されて食料問題がぶり返し、戦闘による死と餓死の両方が襲ってくる悲惨な状態。精神の乱れや、飢えや渇きの表現がデフォルメした絵なのにビジビシ伝わってくる。

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

    0
    2026年01月14日