西尾維新のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ阿良々木暦と忍野忍のツーマンセルと、八九寺真宵の物語。宿題が出来てない阿良々木が、夏休み終わりに、一日だけでも戻れば、と思って忍に連れて来られた先は、十一年前、八九寺の命日の一日前。何のためにこの日にきたのか。考えて取った行動。そしてその結果の十一年後。
後でネタがわかってしまえば、なーんだ、で終わる話ではあるけど、八九寺一人助けたことでそこまで?! の展開。かなり騙された気分。ラストでは真宵ちゃんの本音も聞けて、やっぱりこの世界に生きて良かったんだなっていうオチ。阿良々木さんに会えて良かった、と言われたのが一番の救いじゃないかな。 -
購入済み
このコンビもすっかりお馴染みに
めだかボックス、症年症女のファンは無条件で買いでしょ。
とは言え、めだかボックスと症年症女ほど読み心地は近くなく、その差を楽しむ感じかな。
バトルロイヤルもの。延々と戦い。殺し合い。
よくあると言えば、よくある設定。
それでも西尾維新原作である以上、ただそれだけでは終わらない仕掛けが満載で、意味深なセリフがそこかしこに散りばめられている。
展開を予想しながら読むとエキサイティング!
ジャンプ+で無料で既に読んだ内容だけど買いました、思ったよりコミックスならではの特典のようなものは乏しかったけど、表紙の庭取のお尻だけでも、買う価値はあったと思います。
思います。 -
Posted by ブクログ
阿良々木暦の大学生時代の話。
忍を吸血鬼にした、おおもとが絡んでくる。
どうでもいいけど、直江津高校は読みにくい名前ばっかりだなww
学校の先生は毎年うんざりであろうと…。
と、斜め上は置いておいて、まぁこれはこれで一種のはぐらかしなんだろう。インパクトのありすぎる名前も、それが多数になると埋もれる。埋もれることでただの記号になる。が、自己主張する記号だ。
なんといえばいいか。絵文字で使われるビックリマークみたいな。色が赤だったり、モーションで動いたり、ビックリマークであることは間違いないのに、へんに自己主張している。
うん。そんな感じ。
で、そうい -
購入済み
おもしろい
アニメで知って購入。
余計なものを削ぎ落として焦点を絞った逃げ道のないシチュエーションのストーリーはプレデターやエイリアンに見るハリウッド映画のようでおもしろかった。真価を発揮する前にやられてしまう展開もテンポあるハリウッド映画のようだった。でも申の戦いとかはじっくり見たかった気もする。 -
購入済み
無駄が楽しい
西尾維新が書きたくて書いたことが分かる、散りばめられた凝った設定が楽しい。どうして結末が分かって読むバトルロイヤルが面白いのかが自分でも分からないが、周りにも勧めたくなる。
-
購入済み
めだかボックスではないけれど。
どこかしら安心院さんを連想させ、
なんとなくめだかちゃんめいた、
でもやはり赤の他人な少女ちゃんと、
そこはかとなく球磨川くんに似ていて、
心なしか人吉くんぽくもある、
しかし完全に異なるキャラクター、少年くん。
そんな二人のやりとりを眺めていられる。
めだかボックスの大ファンな僕にとって、
それだけで幸せなマンガだった。
何より活き活きとしていたのは、
原作者の西尾維新さんと作画の暁月あきらさん。
めだかボックスでやれなかったことを、
めだかボックスでやり残したことを、
自身らが目一杯、楽しみながら披露してくれた。
広告の「誰だよ!」と言いたくなる -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去から未来へと繋がっている、まさにオフシーズン。
特に、「あせろらボナペティ」は、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが吸血鬼になる前、勝手に人が死んでいく呪いのようなものを持っていた人間の頃の話で、語り部で吸血鬼のデストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターの生き方や矜持が面白かった。
ラストにトリックも仕掛けており、文章も読みやすく、これぞ西尾維新の文体だった。
「つばさスリーピング」も、忍野メメを暦のピンチに助けさせようとした翼の対吸血鬼との冒険譚が面白かった。
「あせろらボナペティ」を読むと、忍の口調のわけがわかって、スーサイドマスターとちゃんと忍と再会して欲し -
Posted by ブクログ
2017/5/14
物語シリーズのなかで一番好きなエピソード。
「人間らしさ」を取り戻すが故の、炎の物語。
アニメの出来が素晴らしく忠実なのもあり、すんなりと入ってきました。
羽川の異常性はほかの人が指摘しているも、自覚して受け入れる
自分自身と向き合う物語であれど、そのシーンが来るのは
ほんとうに最後の最後。
長い間続いた、自身の異常と、"白い"こととの決別
人間としての成長物語。
"白さ"を表すこと、理解させることはとても難しいし、そもそもその発想すら容易なものではない。
聖人であり、賢者の立ち位置にあっても、その正体はただの少女。
それ