西尾維新のレビュー一覧
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ネタバレ過去から未来へと繋がっている、まさにオフシーズン。
特に、「あせろらボナペティ」は、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが吸血鬼になる前、勝手に人が死んでいく呪いのようなものを持っていた人間の頃の話で、語り部で吸血鬼のデストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターの生き方や矜持が面白かった。
ラストにトリックも仕掛けており、文章も読みやすく、これぞ西尾維新の文体だった。
「つばさスリーピング」も、忍野メメを暦のピンチに助けさせようとした翼の対吸血鬼との冒険譚が面白かった。
「あせろらボナペティ」を読むと、忍の口調のわけがわかって、スーサイドマスターとちゃんと忍と再会して欲し -
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2017/5/14
物語シリーズのなかで一番好きなエピソード。
「人間らしさ」を取り戻すが故の、炎の物語。
アニメの出来が素晴らしく忠実なのもあり、すんなりと入ってきました。
羽川の異常性はほかの人が指摘しているも、自覚して受け入れる
自分自身と向き合う物語であれど、そのシーンが来るのは
ほんとうに最後の最後。
長い間続いた、自身の異常と、"白い"こととの決別
人間としての成長物語。
"白さ"を表すこと、理解させることはとても難しいし、そもそもその発想すら容易なものではない。
聖人であり、賢者の立ち位置にあっても、その正体はただの少女。
それ -
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・ぜんかマーメイド
直江津署風説課の人魚の周防全歌と、河川敷で5人の子供が溺れた事件の調査を行う。
・のぞみゴーレム
ゴーレムの兆間臨と、直江津高校の下校生徒が背中を切り付けられた事件の調査。扇ちゃんにヒントをもらう。
・みとめウルフ
人狼の再埼みとめは、羽川翼の帰国の警護に駆り出される。が、厳重にホテルで警護されているはずの羽川はなぜか阿良々木家に来ていた。自分の痕跡を消すため。。。
・つづらヒューマン
怪異を感じたことがない甲賀葛、風説課のトップとして阿良々木暦に推薦状を出す。ひたぎとの喧嘩の決着はあっけないほど予定調和に。結婚式は北白蛇神社で行う予定。 -
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「100パーセント趣味で書かれた将来」
って、箱にはってるぐらいなので。
大学卒業した暦が語る物語。
相変わらず、怪異がそばにあります。つか、それか、そこに就職ですか? しかも、その試験受かって。
と、色々驚愕。
まあそれでも無事に大学卒業できてよかったね、って思ってたら、暦くんをうちのめす一言。
いやあ、ひどい。
維新センセ、ひどすぎるww
新キャラも色々いますが、なじみもでてきます。
で、羽川がすごいことになっていて…。
思えば、彼女は<否定>の人だったなと思うのである。
決め台詞の「何でもは知らない。知ってることだけ知っている」ってま -
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少女に拉致監禁された作家志望の大学生の物語、そのコミカライズ作品はこの三巻で完結している。
自分は原作を読んでいないので、この作品のどの要素がどこまで原作に従って描かれたものかは判断が付きかねるのだが、物語の中核をえぐるような演出は本当に素晴らしかった。
最初から破綻が予告されていた物語は、この三巻でも静々と破綻へと向かって一つ一つ歩を進めている。象徴的に描かれた生きた化石が、Uにまとわりつく亡霊がいずこから現れたものかがここでようやく端的に紹介されている。
そして、彼が唯一できたことが、彼女のその片鱗を剝がした。これが救いの表現であることは明らかだろう。ここでの彼の行いがどれほど彼女 -
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二巻では、Uという少女の持つ背景が少しずつ露わにされていっている。学校での孤立、両親の不在、謎のシーラカンスと踊るワンシーン、彼女を縛る明らかなルール。これらは物語の進行とともに開示されながら、来たるべき破綻への予兆として不気味に描かれている。
徐々に徐々に、本当にどこかから動物を拾ってきた子供のように、ペットの面倒を見きれなくなっている少女の姿が描かれる一方、主人公との共同生活で少しずつ心を開いていっている様も描かれている。彼女の異常性と、それに相反するかのような普通の女の子らしい喜びや焦り、驚きのような表情もよく描かれていて、目を惹く。
総じて、やはり上手い。二巻もまた楽しませていた