あらすじ
10年前、大学生の僕は、小学4年の少女に監禁された。「あなたは私を見たから、ペットとして飼うしかないんです」。監禁生活3日、飢えと孤独、そして突然訪れた限界。そして僕は知る。少女Uの素顔を、そして彼女を支配する謎のルールを……。
少女と大学生の、こんなことが実際にあるのかと疑問に思ってしまうような展開ですが、有り得ないとも思えない微妙なリアリティさにうなってしまいます。
誘拐や虐待といった社会風刺を匂わせながら、少し現実的ではないところにこの作品の魅力を感じます。
西尾維新先生の読者に訴えかけるこの世界観、やみ付きになること請け合いです。
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Posted by ブクログ
二巻では、Uという少女の持つ背景が少しずつ露わにされていっている。学校での孤立、両親の不在、謎のシーラカンスと踊るワンシーン、彼女を縛る明らかなルール。これらは物語の進行とともに開示されながら、来たるべき破綻への予兆として不気味に描かれている。
徐々に徐々に、本当にどこかから動物を拾ってきた子供のように、ペットの面倒を見きれなくなっている少女の姿が描かれる一方、主人公との共同生活で少しずつ心を開いていっている様も描かれている。彼女の異常性と、それに相反するかのような普通の女の子らしい喜びや焦り、驚きのような表情もよく描かれていて、目を惹く。
総じて、やはり上手い。二巻もまた楽しませていただいた。星五つで評価している。