綾里けいしのレビュー一覧

  • 異世界拷問姫

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    ネタバレ

    ボロクズのように虐待されて殺された主人公が拷問姫ことエリザベートに異世界召喚され、執事として食事を作ったり付き添ったり戦闘に参加したりする話。戦闘器具が拷問具だったりグロい描写が出てくるので食事時に読むことはおすすめしない。拷問耐性がないとキツいくらいの描写なので、途中で読むのをやめようかと思った。ヒナが出てきてからはコメディ成分多めになり大分読みやすくなった。エリザベートは訳ありに思えたしその過去に納得したけれど、いくら叔父を倒すためとは言え罪もない城下の人々を大量殺戮するのはどうかと。ゴシックと拷問が嫌いじゃないならいけると思うが趣味がよいとは言い難い。イラストの可愛さに大分救われている。

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    2016年07月09日
  • B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む

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    小田桐の腹の中で成長する雨香が、しだいに「鬼」の本性をあらわしていきます。一方あさとは、あいかわらずの態度で小田桐の心を揺さぶり続けます。

    他方、雄介は「紅い女」との最後の戦いに向けて、唐繰舞姫に協力を執りつけ、さらに一時は戦いの舞台から手を引くという決断をおこなった水無瀬家も、白雪の小田桐に対する想いを変えることはできず、ふたたび助力を申し出ることになります。こうして小田桐たちは手筈を整えて「紅い女」との戦いにそなえますが、そんな彼らの思いとは裏腹に、繭墨はすべてを終わらせるための決断をくだすことを心に決めていました。

    展開としては分かりやすいのですが、これまでのところ、「狐」の事件の結

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    2016年07月08日
  • B.A.D. 11 繭墨は紅い花を散らす

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    小田桐と繭墨は、未来を見ることのできる眼球の持ち主である御影粒良(みかげ・つぶら)という女性の依頼を受けて、自殺志願者たちが集う孤島の洋館へと出かけることになります。そこでは、夕闇戸羽(ゆうやみ・とわ)という少女の主宰する醜悪な晩餐会が開催されていました。ここに呼び集められた自殺志願者たちは、晩餐会で一人ずつ戸羽の肉を食うことになっていたのです。小田桐は、そんな異常者たちの集う会場を歩き回り、やがて戸羽の本当の狙いと、彼らをこの場所に呼び出した粒良の目的を知ることになります。

    グロい事件が一件落着した後は、一転してコミカルな事件が小田桐たちの身に降りかかります。白雪の従者である水無瀬幸仁が暴

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    2016年07月08日
  • B.A.D. 10 繭墨は夢と現の境にたたずむ

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    「紅い女」との出会いから、ふたたび元の生活に小田桐は、これまでと同じように奇妙な依頼人たちの持ち込む仕事に対処することになります。

    まずは、手首の沈んだ水槽のある家に暮らす我妻克己(あづま・かつみ)という男の罪をあばき、毎夜土を掘る音に悩まされるという森本結奈(もりもと・ゆいな)という女性を助けます。さらに小田桐は、かつて「狐」の事件の舞台となった麗泉女学園の女子生徒・矢賀早小鳥(やがせ・ことり)が、事件の首謀者だった神宮ゆうりの模倣をしていることを知り、繭墨とともに事件の解決に乗り出します。しかし、少しずつ彼は意識がくり返し同じ出来事をたどっていることに気づくことになります。そんな彼に「紅

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    2016年07月08日
  • ヴィランズテイル 有坂有哉と食べられたがりの白咲初姫

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    ネタバレ

    読み始めた頃はB.A.Dとのあまりの文体の落差に驚いていたのだけれど、これが1人称視点であることや主人公の有坂有哉が今にも壊れそうな心の均衡を保つために敢えてこのような話し方・考え方をしていることが判ってからは違和感無く読めるようになった。

    この有坂ファミリーは確かに恐ろしい存在だね。完全無欠におかしな存在なのに必死こいて「普通」を目指そうとしている。人に近づきたいと思っているのに「自分は怪物かもしれない」という思いが普通の人と寄り添うことを不可能にしてしまう。
    そこに飛び込んできた「わたしは怪物に食べられるべきだ」と考える白咲初姫の登場で有哉に変化が生じる。有哉が怪物であることを(多少の誤

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    2015年09月13日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(3)

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    短編4編を収録しています。

    第1話「小田桐勤と繭墨あざかの休日」は、小田桐の休日に2人の身に起こった事件を、それぞれの視点から描いています。

    第2話「クッキング・オブ・ヘル」は、小田桐をめぐって白雪と七海のバトルが勃発。あざかが火に油を注いだことで、白雪が生まれて初めて包丁を握って料理にチャレンジすることになります。

    第3話「さよならの時計塔」は、雄介と梓がメインの話です。学校の七不思議の一つである、時計塔の謎に2人が巻き込まれることになります。

    第4話「僕が彼女を理解できない不条理」は、あざかの付き人でありながら彼女を裏切った男の視点から、事件の顛末が描かれます。

    ライトノベルでは

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    2014年11月20日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(2)

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    第1話「白雪は「びきに」を知らない」は、あざかから小田桐の好みはビキニだと教えられた白雪が、ビキニに挑む話。

    第2話「テディベアへ願うこと」は、小田桐と雄介、そして白雪の世話をしている少年・水無瀬幸仁が、映画館で見知らぬ女性から、願い事を叶えてくれるテディベアを受け取る話。

    第3話「七海と雄介の危険な一日」は、犬猿の仲の七海と雄介が、いっしょに誘拐されてしまう話。

    第4話「私と異分子な彼と彼女と狐」は、小田桐やあさとの学生時代の物語。あさとが所属していた文芸部の部長を務める美和という少女が、過去から逃れようとして罪に手を染める話です。

    第2話、第4話がとくにおもしろく読めました。それ以

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    2014年11月18日
  • B.A.D. 5 繭墨は猫の狂言を笑う

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    第1巻からのストーリーに、ようやく結末がつくことになります。

    麗泉女学園という全寮制の高校で、一人の女子生徒が自殺し、その原因調査の依頼が小田桐たちのもとに持ち込まれます。高校に到着した小田桐とあざかは、一人の行方不明となっている女子生徒の殺人事件が隠されていることを突き止めます。

    ところが、調査を進めるあざかたちの前に、神宮(じんぐう)ゆうりと名乗る異能者の女子生徒が姿を現わします。猫の仮面を着けた彼女は、「狐」があざかたちを相手に用意したゲームを模倣し、小田桐たちを次々と奇妙な体験へと誘い込みます。

    やがて小田桐は、ゆうりがお腹に「狐」の子を宿していることを知ります。ゆうりは自殺を図

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    2014年10月09日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(1)

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    シリーズ番外編第1弾。短編3本を収録しています。

    第1話「僕が「繭さん」と呼ぶ理由」は、あさとによって静香を壊された小田桐が、あざかの助手となった直後の物語です。

    第2話「私が先輩に恋した非日常」は、立花梓(たちばな・あずさ)という少女が主役を務めます。学校の怪談に巻き込まれた彼女が、不良少年と目されている嵯峨雄介と知り合い、彼の助けを得て事件を解決する話です。

    第3話「狐の生まれた日」は、「繭墨あざか」の役目から追われ屋敷に飼い殺しにされていたあさとが、屋敷を飛び出して狐の仮面をかぶって生きることを決めるまでの経緯が描かれています。

    第1話、第3話は、本編と同じようなテイストの作品で

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    2014年10月09日
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

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    繭墨あざかのもとに、異能者の知人から依頼が舞い込みます。日傘(ひがさ)と灯(あかり)と名乗るその異能者からの依頼は、海で恋人を溺れさせてしまった牧原和馬(まきはら・かずま)という男の罪悪感が引き起こした怪異によるものでした。

    しかし、事件はこれで終わりとはなりませんでした。ふたたび日傘と灯のもとに持ち込まれた事件に、小田桐は首を突っ込んでしまいます。今度は、友人を殺してしまったという白木彩(しらき・あや)と名乗る少女からの依頼です。またしてもあざかの活躍により、事件は解決されますが、その背後に繭墨あさとの暗躍があったことが明らかになります。

    その後、日傘のもとにあさとからの挑戦が届けられま

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    2014年09月30日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    「繭墨霊能探偵事務所」を開く14歳の少女・繭墨(まゆずみ)あざかと、その助手を務める19歳の小田桐勤(おだぎり・つとむ)の物語。

    第1巻では、事務所に持ち込まれるいくつかの依頼を解決しながら、小田桐があざかのところで働くようになった経緯が明かされます。あざかの兄の繭墨あさとは、あざかが名乗り出るまで、繭墨家の次期当主となるはずでした。繭墨家を抜け出した彼は、ただの退屈しのぎという理由で小田桐に接近し、彼とヤンデレ少女・深山静香(みやま・しずか)を結びつけ、さらに静香を使って、小田桐の腹中に「鬼」の子を宿します。ところが、あさとの期待に反して、鬼は小田桐の身体の中で成長を続け、雨香(うか)と名

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    2014年09月29日
  • アリストクライシ1 for Elise

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    穴倉の悪魔〈アリストクライシ〉の少女と、名前の無い怪物〈グラウエン〉の青年、二人の化け物がたどる復讐の旅路とは…
    ダークファンタジーとのことで、グロテスク成分が多めなライトノベルといったところ。その出自由来なのかも知れないがヒロインのエリ-ゼの方に、能力以外で人間との異質な部分があまり見えてこなかったので、彼女のキャラクターがよく掴めなかった。

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    2013年05月16日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(2)

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    最初3つは本編の補完的な話。さくさく読める。最後の話は……すごくつらい……加害者の話だとは分かっていても同情……。

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    2013年04月06日
  • B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない

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    内容…★★★
    人物…★★★★
    文体…★★★

    お腹痛くないけど、小田切くんが辛い。

    なんか場面転換が多いというか、短編集読んだみたいな。

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    2012年10月30日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    唐傘とゴスロリのアンバランスさと美しいコントラストで久しぶりにライトノベルを買ってしまいました。異能の者、アヤカシなど好みのジャンルでしたが、文章が頭に入ってきにくい印象です。伏線というか「謎」の部分を明確にさせる狙いがあるのかもしれませんが、文章に■■などと伏字を使うのはいかがなものかと…

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    2012年05月03日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(1)

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    『B.A.D.』シリーズの短編集。
    本編ではあまり触れられない隠れたお話がぎゅっと詰まってます。
    新たな視点で読めるので楽しいです。

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    2012年01月30日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    淡々とした文章で紡がれる怪奇譚。グロテスクで生理的に受け付けない人もいると思うが、そこを乗り越えれば面白い話。繭墨を可愛いと思えるかは貴方次第。

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    2011年09月30日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    ネタバレ

    第11回「えんため大賞」優秀賞作品の今作。美少女と
    チョコレートとゴスロリと唐傘...そして残酷で
    グロ度高めなミステリアスな怪異の数々。
    ライトノベルらしい要素が盛り込まれたデビュー作
    ですが、終始シリアス目なトーンがまず、好みで
    思いのほか引き込まれてしまいました。

    ヒロインの「繭墨あざか」の持つ謎めいた能力と
    その生い立ちや因縁。そしてその助手にして
    主人公の「小田桐」が秘めた怪異の謎と彼の過去が
    後半にシンクロして明かされる手法は新しく、
    ゾクリとする快感があります。
    ただし、時系列が「小田桐」視点で何度か切り替わるのですが
    その部分がやや、読み難いかな...と思ったりもして。

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    2011年06月13日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    あまり面白いとは思わなかった。けど、嫌いではない。

    ホラーなのかミステリーなのかファンタジーなのかよく分からなかった。微妙に感じた。ぐろい描写がしたいだけ?

    キャラクターやお話の設定は結構好き。次巻に期待。

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    2011年06月08日
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

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    小田桐と雄介と幸仁のやりとりが楽しい。

    後半にだらだら感。
    いつまでも引きのばされてちょっともうどうでもよくなってくるというか…。
    バランスよくおもしろさが組み込まれてればいいのになー。シリアスな場面に笑いを求めてもしょうがないが、せめてそんな場面にはいつも雄介がいてくれたらいいのにっ。とか勝手なことを思ってみる。

    そしてどうもわたしは小田桐が苦手。
    あさとの「君のせいだ」「君がそんなふうだからだよ」、繭墨の「過剰な同情はやめたまえ」「むしろ、君が背負うのもおこがましい話だよ」に共感。
    うーん小田桐なにがしたい。

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    2011年03月10日