B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む

B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む

ラノベ
704円 (税込)

3pt

3.8

「小田桐君、何故、内臓は落下するんだと思う?」再び内臓落下事件が起きた。いつかどこかで見た怪異を、繭墨は紅い女の罠だと言い、反撃の切っ掛けになるかもしれないと涼やかに笑った。最近の繭墨はなんだかいつもの彼女らしくない。人の死を嗤い、不幸を悦び、惨劇を望む最低で最悪な少女。それでも僕は彼女の力がなければ生きられず、だからこそ救わねばならないはずだったのに……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第12弾。

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B.A.D. の一覧

1~13巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~13件目 / 13件
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる
    704円 (税込)
    「小田桐君。理由なく人を殺せるぐらいでないと、狂っているうちには入らないさ」チョコレート片手に、彼女は僕に告げた。傲慢で冷酷で我が儘な偏食家。そして紅い唐傘を手にゴシックロリータを纏い、僕の絶望に突き放した微笑を浮かべる14歳の異能の少女、繭墨あざか。けど、あの満開の桜の下、彼女は言った。僕の傍にいてくれると──。第11回えんため大賞優秀賞。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー!
  • B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない
    660円 (税込)
    「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。”動く落書き”の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は、僕と繭墨を異能の一族・水無瀬家の誇りと絶望と裏切りの渦中に巻き込んでいく。自らの矜持のため、人の命を踏みにじる彼らに僕は怒りを覚えるが--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、大反響の第2弾!!
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている
    682円 (税込)
    「善悪の判断のある者に頼みたまえ。ボクみたいな人間は役に立たないよ」繭墨あざかは知人からの頼みを断わった。『人魚』に関する悪趣味な"娯楽"に飽きたのだ。だが、あるおとぎ話を読んだ彼女は一転、依頼を受けると言い出した。その微笑みは不吉な兆しにしか思えない。それでも、僕はもう馬鹿げた怪異による犠牲者を出したくなかった。たとえこの手が届かないものであったとしても--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第3弾!
  • B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない
    682円 (税込)
    「それじゃあ、行こうか--小田桐君」いつものように紅い唐傘の陰で繭墨あざかは囁いた。白雪があさとに捕まった。無力な僕ができることは少なく、結局はこの異能の少女に助けを求めるしか術がない。だが、あさとへの手がかりを掴み、事務所に戻った僕が目にしたのは、引き千切られた繭墨あざかの姿だった。無惨な光景を前に、僕はようやく決意する。狐を殺そう、と--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー。因縁と対峙する第4巻!
  • B.A.D. 5 繭墨は猫の狂言を笑う
    704円 (税込)
    「忌ま忌ましい」燃えさかる炎を前に繭墨あざかは囁いた。麗泉女学園生徒の自殺に端を発した、奇怪な紅い花にまつわる一連の事件。その裏に見えるのは、異界へ置いてきたはずの繭墨あさとの影だった。そして学園で出会った、猫の仮面に黒いマントを纏った少女、神宮ゆうり。少女は芝居じみた仕種と、あさととよく似た歪んだ笑みで僕たちに告げる。「--猫は狐の使者だ」と……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第5弾!
  • B.A.D. 6 繭墨はいつまでも退屈に眠る
    660円 (税込)
    「なぜ眼球を抉るんだろうね?」平穏な日々を嘲笑うかのように繭墨あざかは問いかける。近隣を騒がす"目潰し魔"。そいつに眼球を狙われていると、チョコレートを齧りながら優美に語る。まるで危機感のない繭墨を急かし、事務所から避難させようとした矢先、傘を掲げたヤツが現われた。その紅く濡れた傘が僕の頬を掠めた瞬間、鋭い痛みが眼孔を貫き--僕の視界は血に染まり消失した。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第6弾!
  • B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない
    660円 (税込)
    「どうせ、退屈だ。暇潰しにはなるだろうさ」そう言い繭墨あざかは依頼を受けた。弟の死の真相を知りたいと依頼人は語った。さらには弟の恋人が、彼の髑髏をもって逃げたという。同じ日、僕は事務所内に隠れていた少女を発見する。みすぼらしい格好で繭墨のチョコレートを食い散らかした幼い少女は、僕に無邪気な笑顔をむけてきた。その腕に、乾いた髑髏を抱きしめながら--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第7弾!
  • B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない
    660円 (税込)
    「二人が殺されたからと言って、ボクに困ることは何もない」繭墨あざかは柔らかく、だが断言する。彼女の言葉は理解できるが、怒りは募る。ヒルガオを失った嵯峨雄介は、唐繰舞姫と繭墨あさとを殺すと言い、失踪した。この復讐を止めなければ、今度こそ彼の心は崩壊するだろう。焦りと後悔に苛まれる僕に、繭墨が告げたのは、あさとが座敷牢から抜け出したという最悪な事態の訪れだった--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第8弾!
  • B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める
    660円 (税込)
    「嘆こうが悔やもうが、それが君という人間だよ」チョコレートを齧りながら繭墨あざかは言う。唐繰舞姫の足を奪い、復讐を果たした嵯峨雄介は失踪した。久々津は雄介を殺し、自身の死をもって主を守れなかった償いをするという。この憎悪の連鎖を止めなければいけない。彼が死ねば僕は一生後悔する。久々津の拷問から逃れた僕は、駆けつけた白雪の助けによって雄介の行方をつきとめるが--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第9弾!
  • B.A.D. 10 繭墨は夢と現の境にたたずむ
    682円 (税込)
    「胡蝶の夢」それが繭墨からのメールだった。繭墨霊能探偵事務所にはまたも退屈が満ちている。そして繭墨の限界を見計らうように依頼人は訪れた。『友人宅の水槽に人間の手が沈んでいた』『夜に土を掘る音がして眠れない』。しごく退屈な依頼を繭墨はひき受け、僕も事件が少しでも真っ当な結末になるよう走り回る。それはいつもの日常だったはずなのに--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、繭墨あざかの運命に迫る最終編、開幕!
  • B.A.D. 11 繭墨は紅い花を散らす
    682円 (税込)
    「繭墨あざかは、必ず殺される運命にあるんだよ」その言葉の意味に改めて気づく。未来を見る御影粒良【みかげつぶら】は繭墨と自らの死を予言した。だが、運命は自分の手で変えられなければおかしい。粒良は死の条件を覆すため協力を求めてきたのだ。ふたりの死を回避するには粒良の左眼を潰さねばならない。そのため僕らは、自らの肉を食事としてふるまう代わりに、自殺を求める少女の宴に参加するのだが……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第11弾!
  • B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む
    704円 (税込)
    「小田桐君、何故、内臓は落下するんだと思う?」再び内臓落下事件が起きた。いつかどこかで見た怪異を、繭墨は紅い女の罠だと言い、反撃の切っ掛けになるかもしれないと涼やかに笑った。最近の繭墨はなんだかいつもの彼女らしくない。人の死を嗤い、不幸を悦び、惨劇を望む最低で最悪な少女。それでも僕は彼女の力がなければ生きられず、だからこそ救わねばならないはずだったのに……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第12弾。
  • B.A.D. 13 そして、繭墨は明日もチョコレートを食べる
    682円 (税込)
    「諦められませんよ、繭さんを」繭墨あざかは異界に沈んだだけだ。だが、早く迎えに行かなければ、彼女は本当に死んでしまうだろう。再び異界にゆく手段を探す僕の前に、繭墨分家の長・定下が現れた。あざかを紅い女に捧げたままにしたい彼に"あさとと共に繭墨家の新たな呪いを解く"ことを協力の代償として求められた。そして再び訪れた繭墨本家で僕は決定的な間違いを犯してしまい――。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー完結。

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B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    10巻で出来の悪い総集編が描かれた記憶が新しいままにこの巻で行われたのは物語のやり直しと先への進展かな
    StoryⅠで描かれる事件はかなりあからさま。小田桐とあざかによる最初の事件という訳ではないけれど、本シリーズの最初に描かれた事件と瓜二つで関係者も登場する
    10巻のあれが出来の悪い総集編だったなら、今回は出来の悪い模倣。山下和枝ほどの狂気も無ければ山下優紀子ほどの渇望も無い。あざかの気を引く為に用意された地獄は底が浅いが為に紅い女の醜悪さを改めて露見させるもの

    ただ、あの時と違うのはあざかが見詰めようとした死が山下優紀子のものから小田桐の死に成りかけた事か
    あざかは誰も助けない。そこには小田桐すら含んでしまうのではないか?
    当たり前のようで居て考えないようにしていたあざかの非道さ。この一件はその可能性を思い出させる要素を含んでいるね

    だからこそ、事件後に発したあざかの問い掛けが意味を持ってくる。あざかが小田桐の命を助ける事は有り得ないのに、小田桐はあざかを己を犠牲にして助けるというのか?おまけに小田桐があざかの傍に居る理由すら失ったとしても


    StoryⅠが物語上における最初の事件の模倣だったなら、StoryⅡは小田桐勤という人間が嵌まった因縁の繰り返しか
    小田桐が通っていた高校で再び生じる怪異、普通の生徒達に交じる異端者。それはまさしく小田桐とあさとの再現だね
    かつてはあさとが遊びの延長で小田桐と静香を地獄へ突き落とした。ならば今回は何が目的だったのかという話になる
    あの時の小田桐はあさとの事を知らな過ぎたから彼の行動を理解できなかった。けれど今はあさとの様々な面を知っている。それこそあさとが自覚しきれていない部分すら

    だから小田桐はあさととの決着を望まないわけだ。あさとはいつまで続くとも判らない曖昧な己から逃げ出したかった。けど、小田桐が聞きたいのはあさとが何者に成りたいかという単純な話で
    あさとを異界に置き去りにした時も、こうして殺意を向けられた状況でも。それでも小田桐があさとを殺せないのは小田桐の性格による特性が有るとは判っていたけど、改めて高校時代の楽しい時間に言及されたシーンには小田桐の甘さを感じずに居られないんだけど、同時にそのような人物だからこそ形作れる人間関係が有るのだろうと思えたよ

    それが明示されたのがStoryⅢか
    雄介編の破滅的な展開を考えれば雄介や久々津や舞姫が並び立つ状況は幻かのよう。また彼らは小田桐と一緒にあざかを助けると言う
    舞姫は恩を返す為というけれど、理由がそれだけでないのは明白。従者として傍に居る小田桐ですら助けるのに迷うあざかをより関係性が薄くなる彼らが危険を冒して助ける理由はそう多くはない
    きっとそこには小田桐が自らの危険を顧みずあざかを助けようとしている点も考慮されているのだろうね。何故なら、あの場に集った者達は小田桐の奮闘に拠って命を繋ぎ止めたと言えてしまうのだから

    その状況は小田桐自身にも跳ね返るものだね
    小田桐がこれから生きていく上で確かにあざかは不要かもしれないし、彼女と居ると災厄ばかりに出会うかもしれない
    けれど、今の小田桐が生きていられるのはあざかがあの時に手を取ってくれたからで。この点は10巻にて紅い女の誘惑を断った際の言葉にも通じるもの
    小田桐勤という人間の傍には繭墨あざかが居なければならない。運命がそうなっているからではなく、小田桐が望んだ結果として

    これはあざかにとって驚きの現象。人の死を楽しむ人でなしの彼女にどれだけ地獄を経ても寄り添おうとする者が居る。小田桐の存在はあざかをして理解が難しく、そして彼の想いに応えたくなるもの
    そうしたあざかにとっての異常事態が最高潮に達したのが異界の果てで再会した瞬間なんだろうな。あの繭墨あざかが己の不利益を甘受した上で小田桐を助けた。これまでに無いその行動はあざかに決して宿る筈の無い感情が届いた証かのよう

    ならば、あざかは人の死を楽しむ人でなしから何かに成れる可能性に至れたと言えるのかもしれなくて。だというのに、そのようなタイミングで彼女の運命は停止してしまった
    これを親しく触れ合った者の幸福を諦めるのが下手な小田桐が認められる訳がなくて
    めでたし、めでたしを迎えた物語への反逆を決意した小田桐が最終巻にて何を成し遂げるのか。改めて楽しみたいものですよ

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    綾が残したのは小田桐の白い左手だけだった。小鳥もいなくなったことで異界化はおさまっていたが、紅い女の脅威がなくなったわけではない。そこで繭墨は紅い女への恐ろしい反撃の策を考える。
    反撃の狼煙を上がって、さあ異界に乗り込むぞという雰囲気がある人とない人の差が印象的だ。七海は怒りを応援に変え、白雪は小田桐のために頑張るし、舞姫は人形作りにせいを出し、雄介はバットを持ち出す。だが、繭墨はいつも通りだし、あさとは相変わらずの死にたがり。小田桐も相変わらずの精神力ないのに持久力無限大。最終巻を前に主要人物はこういう人ですと、再確認していたように思う。最初の怪異を出して来る所やあさととまた対峙すること、同じようなことをすることで変わるものと変わらないものがあると感じた。

    0
    2021年12月10日

    Posted by ブクログ

    小田桐の腹の中で成長する雨香が、しだいに「鬼」の本性をあらわしていきます。一方あさとは、あいかわらずの態度で小田桐の心を揺さぶり続けます。

    他方、雄介は「紅い女」との最後の戦いに向けて、唐繰舞姫に協力を執りつけ、さらに一時は戦いの舞台から手を引くという決断をおこなった水無瀬家も、白雪の小田桐に対する想いを変えることはできず、ふたたび助力を申し出ることになります。こうして小田桐たちは手筈を整えて「紅い女」との戦いにそなえますが、そんな彼らの思いとは裏腹に、繭墨はすべてを終わらせるための決断をくだすことを心に決めていました。

    展開としては分かりやすいのですが、これまでのところ、「狐」の事件の結末と少しかぶっているような印象もあります。もっとも、愚直なほど自分の生き方を変えようとしない主人公らしいとも言えそうですが。とまれ、最終巻でどのような結末が描かれることになるのか、見届けることにしたいと思います。

    0
    2016年07月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     繭墨あざかを助けるか否か。今更といえば今更ではあるけれど、ずっと付き纏ってきた問題に向き合う時がきたのだと思います。その答えが今まで小田桐さんが助けてきた人達によってもたらされるというのは、小田桐さんらしい展開ではないでしょうか。

     最後の最後まで繭墨あざかは繭墨あざかであり、小田桐さんはまた間に合わなかった。今までであれば、それで終わりだったのでしょう。けれど、それを認めず足掻いてしまうのが小田桐さんらしくあります。最終巻も楽しみにしています。

    0
    2025年08月07日

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