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「小田桐君、何故、内臓は落下するんだと思う?」再び内臓落下事件が起きた。いつかどこかで見た怪異を、繭墨は紅い女の罠だと言い、反撃の切っ掛けになるかもしれないと涼やかに笑った。最近の繭墨はなんだかいつもの彼女らしくない。人の死を嗤い、不幸を悦び、惨劇を望む最低で最悪な少女。それでも僕は彼女の力がなければ生きられず、だからこそ救わねばならないはずだったのに……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第12弾。
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Posted by ブクログ
10巻で出来の悪い総集編が描かれた記憶が新しいままにこの巻で行われたのは物語のやり直しと先への進展かな StoryⅠで描かれる事件はかなりあからさま。小田桐とあざかによる最初の事件という訳ではないけれど、本シリーズの最初に描かれた事件と瓜二つで関係者も登場する 10巻のあれが出来の悪い総集編だったな...続きを読むら、今回は出来の悪い模倣。山下和枝ほどの狂気も無ければ山下優紀子ほどの渇望も無い。あざかの気を引く為に用意された地獄は底が浅いが為に紅い女の醜悪さを改めて露見させるもの ただ、あの時と違うのはあざかが見詰めようとした死が山下優紀子のものから小田桐の死に成りかけた事か あざかは誰も助けない。そこには小田桐すら含んでしまうのではないか? 当たり前のようで居て考えないようにしていたあざかの非道さ。この一件はその可能性を思い出させる要素を含んでいるね だからこそ、事件後に発したあざかの問い掛けが意味を持ってくる。あざかが小田桐の命を助ける事は有り得ないのに、小田桐はあざかを己を犠牲にして助けるというのか?おまけに小田桐があざかの傍に居る理由すら失ったとしても StoryⅠが物語上における最初の事件の模倣だったなら、StoryⅡは小田桐勤という人間が嵌まった因縁の繰り返しか 小田桐が通っていた高校で再び生じる怪異、普通の生徒達に交じる異端者。それはまさしく小田桐とあさとの再現だね かつてはあさとが遊びの延長で小田桐と静香を地獄へ突き落とした。ならば今回は何が目的だったのかという話になる あの時の小田桐はあさとの事を知らな過ぎたから彼の行動を理解できなかった。けれど今はあさとの様々な面を知っている。それこそあさとが自覚しきれていない部分すら だから小田桐はあさととの決着を望まないわけだ。あさとはいつまで続くとも判らない曖昧な己から逃げ出したかった。けど、小田桐が聞きたいのはあさとが何者に成りたいかという単純な話で あさとを異界に置き去りにした時も、こうして殺意を向けられた状況でも。それでも小田桐があさとを殺せないのは小田桐の性格による特性が有るとは判っていたけど、改めて高校時代の楽しい時間に言及されたシーンには小田桐の甘さを感じずに居られないんだけど、同時にそのような人物だからこそ形作れる人間関係が有るのだろうと思えたよ それが明示されたのがStoryⅢか 雄介編の破滅的な展開を考えれば雄介や久々津や舞姫が並び立つ状況は幻かのよう。また彼らは小田桐と一緒にあざかを助けると言う 舞姫は恩を返す為というけれど、理由がそれだけでないのは明白。従者として傍に居る小田桐ですら助けるのに迷うあざかをより関係性が薄くなる彼らが危険を冒して助ける理由はそう多くはない きっとそこには小田桐が自らの危険を顧みずあざかを助けようとしている点も考慮されているのだろうね。何故なら、あの場に集った者達は小田桐の奮闘に拠って命を繋ぎ止めたと言えてしまうのだから その状況は小田桐自身にも跳ね返るものだね 小田桐がこれから生きていく上で確かにあざかは不要かもしれないし、彼女と居ると災厄ばかりに出会うかもしれない けれど、今の小田桐が生きていられるのはあざかがあの時に手を取ってくれたからで。この点は10巻にて紅い女の誘惑を断った際の言葉にも通じるもの 小田桐勤という人間の傍には繭墨あざかが居なければならない。運命がそうなっているからではなく、小田桐が望んだ結果として これはあざかにとって驚きの現象。人の死を楽しむ人でなしの彼女にどれだけ地獄を経ても寄り添おうとする者が居る。小田桐の存在はあざかをして理解が難しく、そして彼の想いに応えたくなるもの そうしたあざかにとっての異常事態が最高潮に達したのが異界の果てで再会した瞬間なんだろうな。あの繭墨あざかが己の不利益を甘受した上で小田桐を助けた。これまでに無いその行動はあざかに決して宿る筈の無い感情が届いた証かのよう ならば、あざかは人の死を楽しむ人でなしから何かに成れる可能性に至れたと言えるのかもしれなくて。だというのに、そのようなタイミングで彼女の運命は停止してしまった これを親しく触れ合った者の幸福を諦めるのが下手な小田桐が認められる訳がなくて めでたし、めでたしを迎えた物語への反逆を決意した小田桐が最終巻にて何を成し遂げるのか。改めて楽しみたいものですよ
綾が残したのは小田桐の白い左手だけだった。小鳥もいなくなったことで異界化はおさまっていたが、紅い女の脅威がなくなったわけではない。そこで繭墨は紅い女への恐ろしい反撃の策を考える。 反撃の狼煙を上がって、さあ異界に乗り込むぞという雰囲気がある人とない人の差が印象的だ。七海は怒りを応援に変え、白雪は小田...続きを読む桐のために頑張るし、舞姫は人形作りにせいを出し、雄介はバットを持ち出す。だが、繭墨はいつも通りだし、あさとは相変わらずの死にたがり。小田桐も相変わらずの精神力ないのに持久力無限大。最終巻を前に主要人物はこういう人ですと、再確認していたように思う。最初の怪異を出して来る所やあさととまた対峙すること、同じようなことをすることで変わるものと変わらないものがあると感じた。
小田桐の腹の中で成長する雨香が、しだいに「鬼」の本性をあらわしていきます。一方あさとは、あいかわらずの態度で小田桐の心を揺さぶり続けます。 他方、雄介は「紅い女」との最後の戦いに向けて、唐繰舞姫に協力を執りつけ、さらに一時は戦いの舞台から手を引くという決断をおこなった水無瀬家も、白雪の小田桐に対す...続きを読むる想いを変えることはできず、ふたたび助力を申し出ることになります。こうして小田桐たちは手筈を整えて「紅い女」との戦いにそなえますが、そんな彼らの思いとは裏腹に、繭墨はすべてを終わらせるための決断をくだすことを心に決めていました。 展開としては分かりやすいのですが、これまでのところ、「狐」の事件の結末と少しかぶっているような印象もあります。もっとも、愚直なほど自分の生き方を変えようとしない主人公らしいとも言えそうですが。とまれ、最終巻でどのような結末が描かれることになるのか、見届けることにしたいと思います。
繭墨あざかを助けるか否か。今更といえば今更ではあるけれど、ずっと付き纏ってきた問題に向き合う時がきたのだと思います。その答えが今まで小田桐さんが助けてきた人達によってもたらされるというのは、小田桐さんらしい展開ではないでしょうか。 最後の最後まで繭墨あざかは繭墨あざかであり、小田桐さんはまた間...続きを読むに合わなかった。今までであれば、それで終わりだったのでしょう。けれど、それを認めず足掻いてしまうのが小田桐さんらしくあります。最終巻も楽しみにしています。
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