B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない

B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない

ラノベ
660円 (税込)

3pt

4.2

「二人が殺されたからと言って、ボクに困ることは何もない」繭墨あざかは柔らかく、だが断言する。彼女の言葉は理解できるが、怒りは募る。ヒルガオを失った嵯峨雄介は、唐繰舞姫と繭墨あさとを殺すと言い、失踪した。この復讐を止めなければ、今度こそ彼の心は崩壊するだろう。焦りと後悔に苛まれる僕に、繭墨が告げたのは、あさとが座敷牢から抜け出したという最悪な事態の訪れだった--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第8弾!

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B.A.D. の一覧

1~13巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~13件目 / 13件
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる
    704円 (税込)
    「小田桐君。理由なく人を殺せるぐらいでないと、狂っているうちには入らないさ」チョコレート片手に、彼女は僕に告げた。傲慢で冷酷で我が儘な偏食家。そして紅い唐傘を手にゴシックロリータを纏い、僕の絶望に突き放した微笑を浮かべる14歳の異能の少女、繭墨あざか。けど、あの満開の桜の下、彼女は言った。僕の傍にいてくれると──。第11回えんため大賞優秀賞。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー!
  • B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない
    660円 (税込)
    「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。”動く落書き”の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は、僕と繭墨を異能の一族・水無瀬家の誇りと絶望と裏切りの渦中に巻き込んでいく。自らの矜持のため、人の命を踏みにじる彼らに僕は怒りを覚えるが--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、大反響の第2弾!!
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている
    682円 (税込)
    「善悪の判断のある者に頼みたまえ。ボクみたいな人間は役に立たないよ」繭墨あざかは知人からの頼みを断わった。『人魚』に関する悪趣味な"娯楽"に飽きたのだ。だが、あるおとぎ話を読んだ彼女は一転、依頼を受けると言い出した。その微笑みは不吉な兆しにしか思えない。それでも、僕はもう馬鹿げた怪異による犠牲者を出したくなかった。たとえこの手が届かないものであったとしても--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第3弾!
  • B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない
    682円 (税込)
    「それじゃあ、行こうか--小田桐君」いつものように紅い唐傘の陰で繭墨あざかは囁いた。白雪があさとに捕まった。無力な僕ができることは少なく、結局はこの異能の少女に助けを求めるしか術がない。だが、あさとへの手がかりを掴み、事務所に戻った僕が目にしたのは、引き千切られた繭墨あざかの姿だった。無惨な光景を前に、僕はようやく決意する。狐を殺そう、と--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー。因縁と対峙する第4巻!
  • B.A.D. 5 繭墨は猫の狂言を笑う
    704円 (税込)
    「忌ま忌ましい」燃えさかる炎を前に繭墨あざかは囁いた。麗泉女学園生徒の自殺に端を発した、奇怪な紅い花にまつわる一連の事件。その裏に見えるのは、異界へ置いてきたはずの繭墨あさとの影だった。そして学園で出会った、猫の仮面に黒いマントを纏った少女、神宮ゆうり。少女は芝居じみた仕種と、あさととよく似た歪んだ笑みで僕たちに告げる。「--猫は狐の使者だ」と……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第5弾!
  • B.A.D. 6 繭墨はいつまでも退屈に眠る
    660円 (税込)
    「なぜ眼球を抉るんだろうね?」平穏な日々を嘲笑うかのように繭墨あざかは問いかける。近隣を騒がす"目潰し魔"。そいつに眼球を狙われていると、チョコレートを齧りながら優美に語る。まるで危機感のない繭墨を急かし、事務所から避難させようとした矢先、傘を掲げたヤツが現われた。その紅く濡れた傘が僕の頬を掠めた瞬間、鋭い痛みが眼孔を貫き--僕の視界は血に染まり消失した。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第6弾!
  • B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない
    660円 (税込)
    「どうせ、退屈だ。暇潰しにはなるだろうさ」そう言い繭墨あざかは依頼を受けた。弟の死の真相を知りたいと依頼人は語った。さらには弟の恋人が、彼の髑髏をもって逃げたという。同じ日、僕は事務所内に隠れていた少女を発見する。みすぼらしい格好で繭墨のチョコレートを食い散らかした幼い少女は、僕に無邪気な笑顔をむけてきた。その腕に、乾いた髑髏を抱きしめながら--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第7弾!
  • B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない
    660円 (税込)
    「二人が殺されたからと言って、ボクに困ることは何もない」繭墨あざかは柔らかく、だが断言する。彼女の言葉は理解できるが、怒りは募る。ヒルガオを失った嵯峨雄介は、唐繰舞姫と繭墨あさとを殺すと言い、失踪した。この復讐を止めなければ、今度こそ彼の心は崩壊するだろう。焦りと後悔に苛まれる僕に、繭墨が告げたのは、あさとが座敷牢から抜け出したという最悪な事態の訪れだった--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第8弾!
  • B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める
    660円 (税込)
    「嘆こうが悔やもうが、それが君という人間だよ」チョコレートを齧りながら繭墨あざかは言う。唐繰舞姫の足を奪い、復讐を果たした嵯峨雄介は失踪した。久々津は雄介を殺し、自身の死をもって主を守れなかった償いをするという。この憎悪の連鎖を止めなければいけない。彼が死ねば僕は一生後悔する。久々津の拷問から逃れた僕は、駆けつけた白雪の助けによって雄介の行方をつきとめるが--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第9弾!
  • B.A.D. 10 繭墨は夢と現の境にたたずむ
    682円 (税込)
    「胡蝶の夢」それが繭墨からのメールだった。繭墨霊能探偵事務所にはまたも退屈が満ちている。そして繭墨の限界を見計らうように依頼人は訪れた。『友人宅の水槽に人間の手が沈んでいた』『夜に土を掘る音がして眠れない』。しごく退屈な依頼を繭墨はひき受け、僕も事件が少しでも真っ当な結末になるよう走り回る。それはいつもの日常だったはずなのに--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、繭墨あざかの運命に迫る最終編、開幕!
  • B.A.D. 11 繭墨は紅い花を散らす
    682円 (税込)
    「繭墨あざかは、必ず殺される運命にあるんだよ」その言葉の意味に改めて気づく。未来を見る御影粒良【みかげつぶら】は繭墨と自らの死を予言した。だが、運命は自分の手で変えられなければおかしい。粒良は死の条件を覆すため協力を求めてきたのだ。ふたりの死を回避するには粒良の左眼を潰さねばならない。そのため僕らは、自らの肉を食事としてふるまう代わりに、自殺を求める少女の宴に参加するのだが……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第11弾!
  • B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む
    704円 (税込)
    「小田桐君、何故、内臓は落下するんだと思う?」再び内臓落下事件が起きた。いつかどこかで見た怪異を、繭墨は紅い女の罠だと言い、反撃の切っ掛けになるかもしれないと涼やかに笑った。最近の繭墨はなんだかいつもの彼女らしくない。人の死を嗤い、不幸を悦び、惨劇を望む最低で最悪な少女。それでも僕は彼女の力がなければ生きられず、だからこそ救わねばならないはずだったのに……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第12弾。
  • B.A.D. 13 そして、繭墨は明日もチョコレートを食べる
    682円 (税込)
    「諦められませんよ、繭さんを」繭墨あざかは異界に沈んだだけだ。だが、早く迎えに行かなければ、彼女は本当に死んでしまうだろう。再び異界にゆく手段を探す僕の前に、繭墨分家の長・定下が現れた。あざかを紅い女に捧げたままにしたい彼に"あさとと共に繭墨家の新たな呪いを解く"ことを協力の代償として求められた。そして再び訪れた繭墨本家で僕は決定的な間違いを犯してしまい――。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー完結。

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B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ヒルガオが死に雄介は壊れてしまった
    前々から手の施しようの無い人物では有ったけど、一緒に馬鹿が出来る程度には社会に紛れ込める人間性は持ち合わせていた。けれど、ヒルガオの死は雄介を決定的に壊してしまうね
    人間性を捨て去った彼を小田桐は全く制止できない。彼にすら暴力を向けてあさとや舞姫を殺そうとする雄介は手遅れとしか思えない

    この巻ではそんな雄介を始めとして、手遅れで救いの無い相手に対してどのように救いの手を差し伸べるのかという点が描かれていた気がするよ


    StoryⅠの少女達は典型例
    狐のゲームとして舞台を用意されながらも放置されていたが為に、そしてルール違反をしてしまったが為に救いが消え去ってしまった少女達
    また、一つの体から頭が3つ生えている異様も、自分達の親を殺してしまった罪も何から何まで救いが有るなんて思えない。だから少女達も絶望していた。何の意味も無い死を望む

    だというのに、諦めが悪い小田桐は彼女らを助けようとしてしまうんだねぇ⋯⋯
    勿論そこには自分が誰かを殺すなんてしたくないという自己中心的な考えは有るかもしれないけれど、同時に足を折ったって彼女らを助けてやるとも豪語している。小田桐は本気で救いようがない彼女らに救いの手を差し伸べようとした
    そうした温かみを受けられたからこそ、彼女らも意味の有る死へと自らを走らせたのだろうね⋯

    菱神とて既に救いのない存在。というより、これまで通りの救いを手にしようとしても、自らは人形である事実がどうしても邪魔をして従前の生活へと戻れない
    だから本物の己を解剖して、偽物の己を解体してしまった。おまけに自身の破壊に他者を巻き込むようになったなら最早手に負えない。壊れてしまった彼に救いが有るとは思えない

    対して、舞姫が示したのは偽りの救いかな
    施術をしたとて菱神が望む『本物』には成れはしない。けれど自身の造り手である人形師が本物と同じにすると言った。理性が崩壊しかけた彼にとって、差し伸べられた手が本物であるかに関わらずそれが救いであるならば掴む以外の選択肢はなかったのかもしれないね


    StoryⅢの鎖少女は極めつけ⋯⋯
    今の小田桐は雄介を救いたいと思っている、まだ救えると夢見ている。そんな彼から救ってやってくれと頼まれたならお人好しで愚か者な小田桐が見捨てられる訳がなくて
    けれど、助ける対象はそもそもが人買いの施設に囚われていた少女。無事で居ると信じる方がどうかしている環境
    でも、施設を訪れた当初の小田桐が人買いの生存に疑問を覚えていなかったように、小田桐の察しの悪さは同じように察していなかった者にとって救いとなる事が有るのかもしれない
    それは雄介が頼り、そしてあざかですら認める小田桐だけの特性だね

    ただ、小田桐が向き合う事になった真実はあまりに悲惨で残酷で絶望的で何も救いが無い代物だったけどさ⋯⋯
    三人の少女達や菱神には欺瞞であっても何か差し伸べられた。けれど、あの鎖少女に関して出来る事なんて何も無い。というか、唯一差し伸べられる行為が死亡宣告だけだなんて本当に救いが無さ過ぎる⋯⋯
    それでも小田桐が優しく抱え揚げて外に出してやれたなら、何も救いがなかった少女にとって仮初でも救いとなったのかもしれないね⋯⋯⋯


    そしてこの巻の本丸と言えるのは雄介
    小田桐が彼を友人扱いしているから忘れがちだけど、彼はもう救いが無いし救われてもならない人間に見えてしまう
    大切にしたかった家族には死なれて、代わりに父親を殺して他にも人間を殺している。そうして今はヒルガオを喪った苦しみに狂って誰かを傷つけようとしている
    そんな彼に救いの手を差し伸べる人間は普通居ない

    ここで事態を難しくするのは小田桐は彼の救い主ではなく、憎むべき相手の一人である点だね
    雄介は小田桐と友人みたいな付き合いを出来ていたかもしれないが、ヒルガオの件で小田桐を許せなくなった。だから彼に何を言われても救いとならない

    最早救いが無いと判る一瞬、そこにこそ救いがあると信じられる小田桐はやっぱりお人好しだよなぁ
    小田桐は雄介に救いの手を差し伸べられないかもしれない。でも、代わりに雄介にはまだ救いの余地があるかもしれない。小田桐の言葉はそれを教えてくれるものだね

    雄介は何処かへ去り、入れ替わるように久々津は救いを失った
    また、この巻では陰が薄かったあさととて救いようがない境遇で微かな救いを求めている
    そんな彼らと改めて向き合う中で小田桐は何が出来るのだろうね?

    0
    2024年12月25日

    Posted by ブクログ

    ヒルガオが首を吊って死んだ。それをきっかけに壊れてしまった雄介は死の原因の一端の絡繰舞姫、繭墨あさとの殺害を試みる。舞姫とあさとを守ろうと動く小田桐だが、守る対象は所在不明、それぞれがどう考え、どう動くのか。
    雄介の話だが、前作に続き舞姫が出突っ張りだ。そして、異能者は考え方がぶっ飛んでいて、もはや小田桐すらも普通ではない。なので、雄介の悲しみに共感出来し、寄り添える人がいないのが切ない。強制的に気分のスイッチを切り替えて生活する雄介は日常生活でON/OFFを繰り返す読者と感覚はそう変わらないのかもしれない。それだけに読者としては雄介の言動に共感し、心配し、この先の幸せを望む気持ちが生まれた。

    0
    2021年06月27日

    Posted by ブクログ

    ヒルガオを失い、あさとと舞姫を殺害する決意をした雄介に対して、小田桐は身体を張って彼を止めようとしますが、雄介はそんな彼の説得に耳を貸さず、彼のもとを飛び出していきます。

    その後、あざかと小田桐、そして舞姫と現在彼女の「犬」となっている久々津の4人は、菱神昭の家に招き寄せられ、閉じ込められてしまいます。人間ではなく人形でないことに不安を覚えた彼は、人間と人形の違いを知るため、人の身体を解体したいと言い募ります。小田桐たちの活躍により菱神の事件は解決しますが、そこへ雄介から小田桐に連絡が入ります。

    雄介が、ヒルガオを売買した人買い業者のところへやってきたことを知った小田桐は、ただちにその場へ行こうとしますが、そこで彼は信じがたいものを目にすることになります。

    雄介の怒りと小田桐の苦悩がストーリーの展開にうまく絡んでいて、前巻に引き続きライトノベルにしてはややハードな作風ながらおもしろく読めました。

    0
    2014年11月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ヒルガオの死に接し、再び狂ってしまった雄介。彼は復讐を決意し、小田桐さんはそれを止めようとする構図。

     相も変わらず察しが悪い小田桐さんだけれど、誰かを救いたいという思いだけは本物で、だからこそ彼は救えなかった事に涙するのでしょう。

     雄介が戻ってこれるのか次巻を楽しみにしています。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さすが僕らの小田桐君ですね!
    ここまでイライラさせられる主人公とかもうそれだけで国宝もの。

    前回に続き雄介回。
    章の頭にある独白文が実は雄介のでそうやって前巻から振り返ると雄介の苦悩だとかがヒシヒシ伝わってくる。雄介に感情移入させようとか著者マジ策士。
    そんな中で小田桐君は通常運転中。彼ってやっぱり不死身なんですかね?

    それにしても短編入れるともう10冊なんだね。
    ここまで読んでる人は95%の小田桐君のクズっぷりが好きな物好きな人と5%のゴスロリ好きしか残ってないに違いない。素晴らしき小田桐中毒。

    0
    2012年05月20日

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