あらすじ
「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。”動く落書き”の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は、僕と繭墨を異能の一族・水無瀬家の誇りと絶望と裏切りの渦中に巻き込んでいく。自らの矜持のため、人の命を踏みにじる彼らに僕は怒りを覚えるが--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、大反響の第2弾!!
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Posted by ブクログ
一巻に続いて二巻もあいかわらずグロイ表現多数ですぅ~
一巻の方が個人的に好きですけどこのシリーズはお気に入りになりました。
チョコレート食べたくなります。
Posted by ブクログ
間違って2冊購入orz まあそれだけ読みたいと思ってたからなんですが買ってすぐ読まない習慣をつけるとこういう失敗をする…。さておき、
好きなシリーズです。ややグロい表現もあり小中学生には少々刺激強い気がしますが死や大量出血というシーンへの経験がないためむしろ耐性があるんでしょうか。今回は水無瀬家当主の哀しみをたくさん受け止めすぎて、かなり読みながらブルーが入ってしまいました。いつもできるだけ感情移入して本は読むようにしてるのですが今回は彼女の側近の一人になった気分だったのです。次巻も楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
描いた絵が動き出す水無瀬の一族。繭墨とは別の異能者が出てきたけれど、異能者でありながら、繭墨あざかと比べると普通に見えてしまうのは、これまで見てきた登場人物達が異常な方ばかりだった所為でしょうか?
Posted by ブクログ
一巻とは異なり、別の異能者一族とその裏切り者との話がメインでした。失われた人を取り戻す為に神を作ろうとする狂気、決して許されない事ですが共感できます。
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繭墨家と同じく異能を操る家系である水無瀬家から離反者が出てしまい、あざかのもとに依頼が持ち込まれます。
小田桐は、前巻で登場した少年・嵯峨雄介(さが・ゆうすけ)とともに、ストリート・アートを動かす能力を持つ少年・幸仁(ゆきひと)を取り押さえます。このことがきっかけとなって、あざかたちは水無瀬家の当主・水無瀬白雪(みなせ・しらゆき)の依頼を受けることになり、水無瀬家のお家騒動に巻き込まれることになります。
白雪や、小田桐の下宿先の孫娘・七瀬七海(ななせ・ななみ)のキャラクター造型がライトノベル的で、前巻に比べるとかなりコメディの方向に振ってきたという印象です。もっとも個人的には、こういったテイストの作品の方が好きなので、楽しんで読むことができました。
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ミステリアス・ファンタジー2巻! ダークでドロドロしているけど耽美で魅力的なダークライトノベル。繭墨さんが素敵です。あとやっぱり主人公モテるのね。
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普通に面白かったが、一巻を読んだ時の感動はなかった。
相変わらずチョコレェトが食べたくなった。
一巻と比べて、服装についての描写が増えたのはゴスロリ愛好家として嬉しかった。
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1巻に比べてものすごく文章が自然になった。へんなくせがなくなって情景が浮かびやすくなった。
つるんと読めました。
ていうか幸仁の『神』がすてきに楽しい。笑えていい。
したがってこれはなかなか好きな類の作品になりつつありげ。
いまだストーリーの行方的なものには関心がわかないままだけど。
やはり動機に意外性がなくてどうも結末が気にならないのだよね。
そんな感じですが取り敢えず人物同士のやりとりが楽しくなってきたので3巻に大いに期待してみます。
それから、繭墨の小さなしぐさひとつひとつに性格や気分みたいなのがよく表れてるなぁと、2巻目でようやく気づきました。
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ゴスロリで偏食キャラって神様のメモ帳と被ってないかな?なんて思うけど、どちらが先かは知らないし最近はそういうキャラが多いもんね
二巻も重ったく読めました。書店でなかなか見付からなかった
Posted by ブクログ
前巻は短編の集まりが本編なっているという感じだったのだが、今回はそういう短編的なのは金魚の老人の部分ぐらいで完全に水無瀬家の話。
相変わらず醜悪に美しいがお似合いの作品。今回も人の狂気的なのは出てたけど、内容的に軽いと感じるものだったのか、既に自分が訓練されてしまっていたのか・・・
それにしてもこのシリーズで笑うところがあるとは・・・完全に油断してた。「歩く『神』」を想像して軽く吹いたwww
Posted by ブクログ
黒ゴスロリと唐傘で身を纏うあざか、白い着物で彩り扇子で会話する白雪というデザイン面で水と油並みに相性が悪そうなのに、その二人が空飛ぶ赤い金魚と関わる事で妙にバランスが取れているように思えるって不思議
第1巻が導入部として小田桐が自身の在り方とどう向き合うかを描いた物語だったなら、今回は彼が自身の在り方を踏まえて他者の異常とどう向き合っていくかが描かれた物語となったのかな
今回関わる事になった水無瀬の一族は能力者一族らしい集団だね
筆で描いた文字が浮き上がり動物としての実態を取り、敵に襲い掛かる
それだけなら格好良い能力者と言えなくもないけど、異能者を生み出す一族なんてまともである筈がなく。その異常性を一身に受けてしまったのが当主である白雪であり、その兄の白峰と言えるのかな
異常性を意図的に詰め込まれた白雪はそれこそ藻掻き苦しんでいる。望んで得たわけでもない境遇で、それでも責務だけは果たそうとする
その在り様はあざかとは真反対とさえ言える代物だね
自身は生まれながらの繭墨あざかだと宣う彼女は自身の境遇を嘆かない。白峰から命を狙われても恐れない
小田桐はそんな両極端な異能者を見比べる機会となったわけだ。その体験は異能者が味わう苦痛とは何かを考えさせる機会となる
そう捉えると亜城との出会いと衝突は彼にとって大きな意味を持つような
異質な人間性を持ちながら異能者ではない人間として異能者を利用する亜城は小田桐を異能者と呼び蔑む
亜城を嫌悪できる小田桐は確かに異質な人間性ではないだろうが、嵯峨がしたかもしれない罪には何も言わなかった。そもそも鬼を孕んでいる時点で普通とは呼べない
その様は多かれ少なかれ彼に異能者とはどのように生きるべきかを考えさせるものと成るね
その点が活きてくるのが最終局面かな
兄との戦いを通して死のうとした白雪を許さない小田桐の在り方は彼の信念を反映したもの
異能者としての生き方も一族の事情も安易な死も許す事なく、どこまでも普通な信念の下に白雪を庇ってみせた彼は自身がどのように他者を関わるかを定められたような気がするよ
だからこそのラストの台詞なのだろうし
ただ、それがどうしようもなく白雪を魅了してしまったのは今後においてどう活きてくるのかな?というか女性関係で酷い目に遭った彼は異能者としての白雪の前に、女性としての白雪とどう向き合うのかという問題も有るが
時折、コメディタッチな表現は含みつつも本作の大半は血みどろ成分過多な印象なのだけど、そんな本作において異質ながらにギャグの塊『神』が登場した一連のシーンにはやはり笑ってしまう
あれを生み出してしまった幸仁って別の意味で凄い気がするよ…(笑)
Posted by ブクログ
1巻は繭墨のご挨拶、今回は異能の家を高みの見物。主要キャラが一通り揃った感じがする。水無瀬一族の過去の尻拭いを現当主1人に任せる、繭墨が退屈がるのも分かる。個を取るか、多を取るかの選択はどちらも間違っていないが、正解でもないような気がする。個人的に1番怖かったのは七瀬七海だと思う。
Posted by ブクログ
動く落書、があるという依頼を受ければ
次に始まったのは、血がない死体。
墨と意志の強さだけで、力をふるう事ができる家。
そんな家の離脱者から命を狙われている、らしいけれど
本人はのんびり。
いや、彼女が焦ったら、それはそれで怖いですけど。
変な人は出てくるわ、変な人はいるわ。
力を持っている時点で、変な人、のくくりに
入ってしまう気もします。
金魚好きな人は、一体何のフラグだったのでしょう?
あれなのか、別なのか、また次回なのか。
『金魚』達も、これからどうなるのか。
すべてを捨てても、後悔しても、大事なものを取った彼。
満足だっただろう、とは思うのですが、問題はその後。
確実に『駒』になってしまったようですが。