綾里けいしのレビュー一覧

  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

    Posted by ブクログ

    本編全13巻、短編集の『チョコレートデイズ』全4巻で完結したホラーライトノベルの傑作。ひたすら気味悪くて痛くて怖い描写、人の尊厳を嬉々として弄ぶ悪人、そこに一途に想い人を恋焦がれる者、まっすぐな少女、ねじ曲がった少年、多彩な登場人物が織り綴ったシリーズでした。
    七瀬七海。幼女。小学生。ツインテール。『チョコレートデイズ』4巻でギャルJK化?この子が好き。まっすぐな正義の残虐少女って感じ。
    水無瀬白雪。ご当主。小田桐を助けに現れるところ超名シーン。着物姿良いね。ビキニ姿ありがとうありがとう。
    綾。人間じゃないただの肉塊。誰かの為になったら存在した意義があるかも、と…この娘は忘れない。
    繭墨あざか

    0
    2025年12月10日
  • 悪逆大戦 地獄の王位簒奪者は罪人と踊る【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    愛した女を理不尽な形で失い、絶望と一筋の光に縋る男が大好きなので最高の小説に出会ってしまったな…と震えています。
    たった一人の女の子を地獄から救い出したい、それだけのために悪を駒とし王位継承権を賭けた殺し合いに挑む主人公。
    個人的にネロ様とエリザベート様が好きすぎて、これぞ私の求めた悪であり強い女〜!!と心が弾みます。倫理観より自分の信念、愉悦、願いのために戦うエリザベート様の姿は美しいものでした。
    桜花ちゃんも可愛い上に強く、自己犠牲精神の塊のような女の子で私のタイプです。どうか桜花ちゃんがもう一度俊くんにあえますように。

    0
    2025年11月26日
  • 悪役令嬢について

    購入済み

    ゴシックミステリー

    タイトルから、恋愛物語系のお話かと想像していましたが、全然違いました!
    たった一人の悪役令嬢について調べるうちに、関わった人々やその周囲の世界が広がっていく謎解き的なお話です。

    ファンタジーを舞台にしていますが、近世的であはありつつもきっと現実にもあるであろう陰鬱で残酷な世界感は理解しやすく、不思議とどんな人物にも共感が持てます。
    スカッと系ではありませんが、個人的にはこの終わり方で良かったと思います。

    #ダーク #深い #切ない

    0
    2025年11月16日
  • 偏愛執事の悪魔ルポ

    Posted by ブクログ

    コミカルでテンポよく読める面白いお話でした!
    琴音ちゃんがあまりにも善性の権化すぎて読んでいるこちらは「そうはならんやろがい!」と叫びたくなるようなところが沢山ありましたが、それ以上に夜助のキャラが濃い。おもしろ悪魔執事すぎないですかこの男。散りばめられたネットミームにこの男案外俗っぽくて可愛いなぁなんて思ってしまったり。
    天使なお嬢様に翻弄される執事が見たいときにおすすめです。

    0
    2025年09月08日
  • B.A.D. 12 繭墨は自らの運命に微笑む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     繭墨あざかを助けるか否か。今更といえば今更ではあるけれど、ずっと付き纏ってきた問題に向き合う時がきたのだと思います。その答えが今まで小田桐さんが助けてきた人達によってもたらされるというのは、小田桐さんらしい展開ではないでしょうか。

     最後の最後まで繭墨あざかは繭墨あざかであり、小田桐さんはまた間に合わなかった。今までであれば、それで終わりだったのでしょう。けれど、それを認めず足掻いてしまうのが小田桐さんらしくあります。最終巻も楽しみにしています。

    0
    2025年08月07日
  • B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     前巻で繭墨あさとに絶望の底に落とされた小田桐さんの再起の話。

     白雪さんが小田桐さんに真正面から思いをぶつけたり、七瀬七海に協力を求めたりと、今まで関わってきた人達に支えられて繭墨あさとへと立ち向かった印象でした。

     繭墨あさとを取り巻く一連の物語は終わりを迎えたけれど、小田桐さんの中にはまだ繭墨あさとの影響が色濃く残っていそうですし、小田桐さんは後々まで気にし続けるのだと思います。

    0
    2025年05月22日
  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     今回は小田桐くんを苦しめる為の罠が何重にも仕掛けられていた感じでした。「君のせいだ」と小田桐くんを追い詰める念の入れように頭が下がる思いです。

    0
    2025年05月11日
  • B.A.D. 13 そして、繭墨は明日もチョコレートを食べる

    Posted by ブクログ

    この最終巻は小田桐が認められなかっためでたしめでたしの物語をどうひっくり返すかが要点なのだけど、それは言ってしまえば小田桐が救われる可能性に背を向ける構造にもなっている
    あざかが居なくなってもあさとが腹を塞げる、紅い女の影響は徐々に消えるから小田桐は何とか日常に戻れる。そうした平穏を壊してあざかを取り戻そうとする
    作中にて定下があざか救出に反対するスタンスを取るけれど、落ち着いて考えれば彼は何も間違っていないと判る
    誰がどう見たって小田桐は破滅への道を突き進んでいる

    その端緒が描かれたのが七海や雄介との大食いかな
    ぱっと見であれば、日常生活の象徴である食事を通して自分が生きていると感じ直す行

    0
    2025年03月20日
  • B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める

    Posted by ブクログ

    ヒルガオの死を嘆き悲しみ暴走する雄介を通して、改めて己の不出来も愚かさも悟った小田桐。けれど、日傘達を死なせた時のように立ち止まらずに済んだのは、愚かであろうとも行動する重要性を知っているからか
    ただ、この小田桐は満身創痍でありながら新たな危険に自ら飛び込むそれはそれで危ういタイプと化しているんだけど


    どれだけ言葉を尽くしても、復讐を果たしてしまった雄介も、復讐に奔ろうとする久々津も最早止められない。そもそも腹に鬼を宿している以外の特別性を持たない小田桐では彼らを止める術がない
    それでも小田桐が彼らを止めようとするならば、それこそ言葉を尽くすしか無い。そうした悪足掻きを辞めなかったからこそ

    0
    2025年01月11日
  • B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない

    Posted by ブクログ

    ヒルガオが死に雄介は壊れてしまった
    前々から手の施しようの無い人物では有ったけど、一緒に馬鹿が出来る程度には社会に紛れ込める人間性は持ち合わせていた。けれど、ヒルガオの死は雄介を決定的に壊してしまうね
    人間性を捨て去った彼を小田桐は全く制止できない。彼にすら暴力を向けてあさとや舞姫を殺そうとする雄介は手遅れとしか思えない

    この巻ではそんな雄介を始めとして、手遅れで救いの無い相手に対してどのように救いの手を差し伸べるのかという点が描かれていた気がするよ


    StoryⅠの少女達は典型例
    狐のゲームとして舞台を用意されながらも放置されていたが為に、そしてルール違反をしてしまったが為に救いが消え去

    0
    2024年12月25日
  • 人喰い鬼の花嫁 分冊版(1)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    作画が丁寧でするする読める!

    異種婚姻譚が好きなので読んでみました。思ったより継母と義姉の闇が深くて震えるけど、アヤカシの行列シーンとか楽しくてワクワクするシーンも合間にあって緩急が上手い!作中、着物や古い街並みやアヤカシなどが出てきて作画コストが高いお話だと思うんですが、作画が丁寧で、漫画が上手なのでするする読めます。老紳士のじいやっぷりも酒呑童子様のイケメンっぷりも期待通りでたまらないです。どん底スタートなので、これから主人公がどんなふうに幸せになっていくのか、続きが楽しみです。

    #怖い #癒やされる #胸キュン

    1
    2025年07月01日
  • 人喰い鬼の花嫁 分冊版(1)

    匿名

    購入済み

    続きが楽しみ!

    小説版を読んだ際に描写が細かくて綺麗だったので、漫画でも読んでみたくて分冊版(1)〜(3)まで一気買い
    分冊版(1)のカラーが綺麗だし、原作より読みやすい解釈がされていて良すぎました、、
    伝爺が可愛い♡

    #切ない #胸キュン #泣ける

    2
    2024年12月06日
  • 人喰い鬼の花嫁 分冊版(1)

    購入済み

    原作ファンとして大満足

    黒髪長髪の美丈夫鬼は好きですか!?
    皆大好きですよね!!
    また、分冊版(2)の小さいコマで出てくる酒呑童子さまの照れ顔が超可愛いのでどうか見ていただきたいです。

    #胸キュン

    5
    2024年11月30日
  • 人喰い鬼の花嫁 分冊版(1)

    匿名

    購入済み

    ジャンル自体は王道だけど

    いわゆる和風嫁入りジャンル×妖。タイトルやサムネの感じの既視感がすごいけれど、読んでみたら作画が丁寧だし、設定も全然違う

    #胸キュン #エモい #癒やされる

    4
    2024年11月30日
  • 匣庭の葬送師 1巻

    購入済み

    惹き込まれる

    ダークな内容ですがどこか希望を感じさせるお話に惹き込まれました。
    ユウがどんな世界を目の当たりにするのか今からドキドキです

    #ダーク

    0
    2024年11月03日
  • 匣庭の葬送師 1巻

    無料版購入済み

    暗い世界でも幸せを目指す

    人を食べて育った、世界を知らない女の子。残酷な生き方をさせられていたのに、明るくて優しい子。

    記憶を無くした戦士は、闇を背負っていそう。

    世界観は暗いのに、2人の会話がおもしろい。

    #笑える #ダーク #ドキドキハラハラ

    0
    2024年10月09日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

    Posted by ブクログ

    最近同作者の新作を味わった関係でこちらも読みたくなる欲に耐えられずつい読み始めてしまったよ
    読んだのはかなり昔の筈なのにちょくちょく覚えているシーンがあるのは結構心に刺さる作品だったからなんだろうなぁ


    紅い唐傘を差すゴシックロリータ姿の繭墨あざか、腹に鬼の子を宿す小田桐勤
    メイン二人の設定だけでも強烈に惹き付ける力を持っているのに、作中に依頼人や関係者として登場する人物がそれぞれに狂気を宿しているものだから何もかも強烈

    依頼人や関係者は登場時こそ発言が支離滅裂な事が多い。けれどあざかによってその思惑が解説される事で、それは狂気のままに一本気の通った人物であると判る
    ただ、それは他者の理解

    0
    2024年09月14日
  • 超探偵事件簿 レインコード ユーマを待ちながら

    購入済み

    愛のあるノベライズ

    (レインコードをDLCまで含めて全部プレイしてから読みました)レインコードファンの友人に勧められて読みましたが予想していたよりも数倍良かったです。こういう言い方をするのはあまり良くないかもしれないですが、コスパで言えばDLC買うよりもこっち買った方が良いのではと思うくらい、超探偵がレインコードの世界においてどういう存在なのかや各キャラの探偵としての有能さなどがよく分かるし、それぞれのエピソードがしっかりその探偵のキャラクターに沿った内容になっていて、すごく各キャラへの深みが出たなと感じます。(DLCも良かったのですが、価格からするともっとボリュームがあっても良いのではと思うくらい短かったのが残

    #アツい #エモい

    0
    2024年02月18日
  • 霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない 4

    Posted by ブクログ

    祝・完結。最初から最後まで、残酷で厳しい世界観が続く作品ではあったが、終わり方はとても良かった。読者の想像の斜め上を行く展開には、毎回驚かせてもらえたのも、中々。

    0
    2023年08月20日
  • 悪逆大戦 地獄の王位簒奪者は罪人と踊る【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    【罪に塗れた魂を救済すべく、地獄の王冠を抱こう】

    理不尽に地獄に堕ちた少女を救うべく、少年は 悪人達の熾烈な決闘に身を捧ぐ物語。

    圧倒的な悪に逆らう為には、その悪を超越するような絶対的な悪を君臨せねばならない。
    常人はそこまで悪に染まる過程で、良心の呵責に耐えられずに罪悪感で溺れるだろうが、伝説上の悪人を駒に従えれば何も問題ない。
    王たる器を秘めるにも関わらず、無力な俊は地獄に堕ちた櫻を救う為に、怠惰の姫·ネロと文字通り悪魔の契約を果たす。

    迫りくる罪人共との駆け引きを経て、悲哀の魂を絶望的な地獄から救済するのだ。

    0
    2022年08月16日