【感想・ネタバレ】悪役令嬢についてのレビュー

あらすじ

――人間には知ってはならないことがある。

獅子の年、八の月、二十の日。
悪役令嬢と名高き、エイディーア・ドルワーズが公開処刑された。
――――ここに、すべての謎は幕を開ける。

断首される舞台へと歩を進めるエイディーアは誤って、死刑執行人見習いの青年・ユーニヒトの足を踏む。
「お許しくださいね。わざとではないのです」
そう言われたユーニヒトは、普段の罪人たちとは違うものを覚えて、エイディーアを注視する。
そうして、首を落とされる最期の瞬間、彼女は「一輪の銀聖花」とつぶやいた。

悪逆非道の限りを尽くしたと言われる傾国の悪役令嬢の最期に、強烈な違和感を覚えたユーニヒトは、興味本位から彼女が遺した言葉の真意を知るべく、上司へエイディーアの調査許可を申し出るかを迷うが、偶然にも、身分を明かさないとある人物から彼へエイディーアの調査依頼が出たと告げられる。
ユーニヒトは自身の持つ異能――会話をした相手が、その際に一番強く思い出した記憶を共有できる――を使って、生前のエイディーアと深く関わりのあった人間たちと会い、証言を集めていく。

やがて彼は、知ってはならない恐るべき真実へと辿り着く――。

※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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ゴシックミステリー

タイトルから、恋愛物語系のお話かと想像していましたが、全然違いました!
たった一人の悪役令嬢について調べるうちに、関わった人々やその周囲の世界が広がっていく謎解き的なお話です。

ファンタジーを舞台にしていますが、近世的であはありつつもきっと現実にもあるであろう陰鬱で残酷な世界感は理解しやすく、不思議とどんな人物にも共感が持てます。
スカッと系ではありませんが、個人的にはこの終わり方で良かったと思います。

#切ない #深い #ダーク

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2025年11月16日

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