綾里けいしのレビュー一覧

  • B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている

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    前巻ラストにて一般的で普通な信念を示した小田桐。それは他者の幸福を願う分には害のない代物だけど、相手がどうしようもなく追い詰められていたらどうなるの?と云う方面を描いたのが今巻のエピソードかな

    と云うか、今巻では小田桐の追い詰められ具合が凄まじい事になっていたね…。静香に囚われていた時でさえ、ここまででは無かった気がするよ……?
    ただ、あの時との違いを見出すとするならば、被害者か加害者であるかという点かな。静香の時は完全に想像もしていなかった彼女の変容に巻き込まれたという形だった
    けれど、今巻は小田桐が良かれと思ってした行動が結果的に関係者を死に至らしめている。それは終盤であさとが指摘したように小田桐のせい、つまりは加害者と言えるのかもしれない
    だからこそ、これまでは怪異に巻き込まれるだけの被害者意識で居た小田桐の心を容赦なく追い詰めるわけだ

    一方、それでも小田桐が絶望と向き合い続ける事になったのは彼が愚鈍なまでに諦めようとしなかったからだね
    牧原の件でも彩の件でも小田桐は喉を枯らす程に絶叫して、二度と顔を挙げられない程に沈んだ
    それでも彼が怪異と関わる姿勢を止められなかったのは、何も出来ない自分というのを否定する為かな…
    何か行動すれば何か出来るかもしれない
    その言葉に虚実は無いのだろうけど、一方で出来る何かが必ずしも良い影響であると限らないのが問題だっただけで

    それにしたって日傘の件は本当に小田桐を追い詰めるものになったのだろうけど
    2つの事件で協力し信頼を築いて、更には誰も言ってくれなかった温かい言葉も投げてくれた
    それだけに彼が自分達の命の為に裏切ったという事実、そんな彼や灯を中途半端に助けようとした事実は余計に小田桐の心を損耗させたのだろうね


    小田桐は絶望に沈み、雨香より強い鬼が現れた。幕は切って落とされた。あさとが次に何をするのかと恐ろしさが募る展開
    それだけに普段と変わらずチョコレートを齧るあざかが現状をどう考えているのか気になる処

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    2024年09月28日
  • 異世界拷問姫

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    ネタバレ

    なかなか強烈なヒロインとダークな世界観のファンタジー作品。
    異世界転生譚でもある。

    とにかく”拷問姫”のキャラクターが強烈。
    自らを”誇り高き狼にして卑しき雌豚である”と宣い、大量虐殺の咎で火刑にされることを良しとするその気高さと人に対する傍若無人さ、そして時に見せる無邪気さに否応なく魅せられる。
    衣装も唆るものがあるよね^^

    彼女の従者に転生させられ悪魔との戦いに巻き込まれる主人公の不運は実はすごく幸運なのじゃないかと思う。
    この巻ではほとんど闘う力はない主人公だけど、この先、覚醒めいたこともあるのかな。
    まあ、闘うメイドのヒナがいれば無くても大丈夫か?

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    2024年02月16日
  • 霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない 2

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    藤咲家に追われることになった朔と籐花。そんな彼らのもとに、永瀬家の巫女の1人、未知留がやってきて、永瀬家の「ほんもの」予言を元に行動する事を強いられる。
    連作短編ミステリー。どの話も終始暗い雰囲気。謎を解くことで一見前に進んでいるように見えつつも、どんどんと暗い沼にハマってゆき、救いが見えない。暗い雰囲気が好きな人は是非。ミステリーとしてみると、全般的に動機の面が微妙と感じた。
    なお、朔と籐花の2人の関係性の成り立ちがどのように出来上がってきたのかはまだあまり語られておらず、今後の展開に期待したい。

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    2023年01月03日
  • 悪逆大戦 地獄の王位簒奪者は罪人と踊る【電子特典付き】

    購入済み

    面白い

    綾里けいしさんの作品はいつも世界観が作り込まれていて、ワクワクします。
    本作も例に漏れず、作者さんらしい世界観たっぷりで非常に楽しめました。
    次巻もあるなら読みたいです。

    #アツい #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2022年12月06日
  • 魔導書学園の禁書少女2 少年、共に誓いを結ぼうか

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    一気にクライマックスに向かう急速展開。一気に第1部完まで進んだ印象。3巻続くのだろうか? その分、ドードーとの戦いや、ディレイの兄ダーナムとの過去の確執など、見所盛りだくさん。 一番印象に残ったのは、やはり妹サーシャとの過去の確執であった。背後に悪の手が見えつつも、レンとサーシャの過去の経緯は避けようも無く、切なく感じました。

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    2022年10月27日
  • 魔導書学園の禁書少女 少年、共に禁忌を紡ごうか

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    自身の精神世界にある本を用いて魔法を詠唱して戦う世界。「白紙」の本を持つユグロレンと、超絶パワーを持つ「禁書」を集めるアンネの出会いから始まる物語。
    魔術師自身の持つ本の世界があり、それが魔法にして戦うというのが中々に興味深い設定で良かった。
    主人公と、可愛らしいヒロインズ間の明るい雰囲気でのやり取りが面白く、一方、主人公の暗い過去が対照的な印象の作品でした。
    ただ、全般的にあっさりし過ぎかな、という印象も。
    生徒会長は主人公の過去など明かされていない点も多く、今後も楽しみです。

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    2022年10月26日
  • 魔導書学園の禁書少女 少年、共に禁忌を紡ごうか

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    【まだ何も記されていない物語に、如何様に輝きを与えようか?】

    魔術師が己の裡の物語を行使する学園で、最底辺の少年が災厄を齎す少女と禁忌を紡ぐ物語。

    白紙の物語しか持たず、最底の魔術しか持たない落ちこぼれのレン。
    それと比較するもおこがましい世界を破滅に導く禁書を持つアンネ。
    交わる筈の無い二人が、ある試合でのレンの戦い方を見て、急速に近付いて行く。
    互いの目的の為に伴侶となった彼らは、学園に渦巻く事件を暴いていく。

    白紙の物語を持つレンだからこそ、その戦い方に創意工夫を施せば、最凶さえ打ち破る盾と矛の輝きとなるのだ。

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    2022年08月27日
  • 偏愛執事の悪魔ルポ

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    ネタバレ

    私、佐山夜助は執事である。そして、仕える主、春風琴音様は大層素晴らしい方だ。どう素晴らしいかと聞かれればこの世の言葉では表せない程素晴らしい。どんな文学者の言葉をもっても表しきれないのだ。 一言でいうならば尊いのである。

    ***

    久しぶりにやばい小説を読んでしまった。ここでいうやばいは当然誉め言葉であるのだが、本当になんというか、やばい小説だった。正直、怪奇幻想読者クラブのタグを使うべきか否かを悩んだ一作であるが、裏のあらすじに(ラブコメとつくが)ミステリーと書いてあるし、謎解き要素もあるし、読んだ結果、ミステリーだったと思うのでこちらのタグをやはり使わせていただいた。 大雑把なあらすじとしては、犯罪に巻き込まれやすい、あるいは犯罪を犯さんと企んでいる人間を触発する体質『犯罪被災体質』である、お嬢様春風琴音と、それを近くで支える執事、夜助の物語である。

    それだけ聞くと、事件によく巻き込まれるお嬢様が執事と共に卓越した頭脳で推理をして、華麗に事件を解決する話(コナン君かな?)だと思われるだろうが、ところがどっこいだ。犯罪によく巻き込まれるのはともかくとして、彼女がするのは華麗な推理で、あなたが犯人です!ではない。事件を解決することは解決するのだが、解決……?という感じ。

    解決というよりは分解しているという印象。そもそも犯人を悪人としてとらえず、説得、あるいは犯罪として取り上げられなさそうな方向に誘導して、事件なんて初めから無かったんや!!とでもいう様に超強引理論で話をまとめてしまう。第一話目からそんな感じで、ミステリーとはいったい。 完全にコメディが勝っている。

    そして、このお嬢様もなかなかすごいのだが、もっとすごかったのはこのお嬢様を支えている執事、夜助だ。この執事、お嬢様を敬愛し、敬い、慕い……まあとにかくすごい。タイトルにもある様に、偏愛の極みであるが、偏愛というより変態ですよね。

    その夜助の一人称視点で話が進んでいくので、何度もお嬢様について書かれており、いかに素晴らしいかというのがこれでもかという程書き上げられている。いっそここまで振り切ると、逆にすがすがしいです。夜助が語っている間も、始終様々な小説や映画や漫画からネタを引っ張ってきていて、ネタが渋滞していた。でも不思議とくどいと思わなかった。

    たださすがに○○で執事ですから、と言い出した時はえっ、これなんて〇執事と思ったものである。とにかく、これは笑いながら読むミステリー?小説であることは間違いない。そのまま、コメディとネタを全部ぶっぱなしたまま終わるのかと思ったが、終わりは少しシリアスチック。それでも笑えるけど。

    エピローグであるお嬢様視点からの夜助との出会いの章はちょっと胸を打たれた。 この作品は続きが出そうな終わり方だが、果たして出るだろうか。

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    2022年08月21日
  • 偏愛執事の悪魔ルポ

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    ネタバレ

    何処が「問題は何もない」だ、問題しかねえ!
    と冒頭から盛大にツッコミを入れてしまった。
    何処の世界にご主人様の椅子に喜んでなる執事がいるか。
    ここにいたんだな、びっくりだ。

    夜助のツッコミ入れまくり、ツッコミどころしかない語りがテンポ良くて面白く、妙に癖になる作品。
    延々聴いていられる語りだ。
    「森へお帰り」が特に好き。
    作中登場するたび笑ってしまった。

    言動は非常に残念だけれど、ご主人様への愛は間違いない。
    問題はあるけど、間違いない。
    悪魔で執事だけど。
    某黒い執事とはまた違ったタイプの執事様だけど。

    ツッコミどころと言えば、どう見ても事件なのに、ご主人様の天使的解決法によって最終的には事件にすらならない点。
    「いや、そうはならんやろ!」と思わなくもない展開もあるが(だってどう考えても犯罪)ご主人様にああ言われると許してしまう罠。
    真実はどうあれ、それで丸く収まるならいいのだ。
    もちろん、ご主人様の解釈こそが真実な場合もある(確か)

    犯罪を呼び寄せてしまう体質のご主人様と、そんなご主人様を悪堕ちさせたいけど愛しすぎて残念になっている悪魔で執事。
    なかなか濃い組み合わせだけれど、エピローグにあった通り、そんなご主人様に唯一付き添えるのは夜助だけ。
    普通の人間では災難に巻き込まれて大変だからねえ。
    つまり、お互いに互いが唯一の人なのだ。
    某キャラの指摘は間違っていないと思う。
    それを本当に自覚したとき、きっと夜助は爆発四散するんだろうな。
    リア充爆発しろ的な意味で。
    ……強く生きろ夜助。

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    2022年05月31日
  • 悪逆大戦 地獄の王位簒奪者は罪人と踊る【電子特典付き】

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    地上で生活する地獄の王の第108子である西島俊。彼の望みはただ1つ地獄に堕ちた彼のヒーローであり守りたい相手の桜花櫻を救うこと。力のない彼は地獄に戻り第7子のネロに協力を仰ぐ。
    個人的に綾里けいしはこういった暗い舞台と暗い主人公の設定の方が合っていると思う。暗い世界の中でほとんど救いもないけれど、それでもわずかな可能性にかけて足掻く主人公は魅力的だ。
    そして登場人物のメインは俊、ネロ、櫻の3人の絞ったのがよかった。今回は敵であるエンドレアスを含め、ネロ以外の王の子たちの描写は必要最低限で抑え、継承戦でもそれは同様であった。どうも作者は複数人を同じ舞台に上げることが苦手な印象を何作か読んで思う。舞台上に複数人キャラがいるものの主人公含め3人程度しかメインに立てない。それが第1章だけならいいが最初から最後まで同じメンバーでしか立ち回れない。なので今作の敵と敵の駒は消耗品という設定はよかったように思う。ただ、メインのはずなのにネロはただの気分屋なお姉さんであまり地獄の王の娘感がなかった。むしろエリザベートの方が思い入れがあるだけあり魅力的に書かれている。人物描写を丁寧に書けるだけあって残念だった。

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    2022年04月29日
  • B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める

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    ヒルガオが首を吊った原因の1つ絡繰舞姫、彼女の足を粉々のたたき折り、死ぬことを考える雄介は行方を眩ませる。主人を守れなかった飼い犬は復讐を果たして、死ぬべきだと考える久々津。2人の目的を阻止しようと動く小田桐。その小田桐に執着するように現れる紅い女。誰が自身の目的を達成できるのか。
    7、8割が雄介の話でそれに付随して舞姫の話になっていて、雄介の怒りと悲しみ、過去の行いへの自責の念と自己愛を捨てきれない絶望、いろいろな感情が渦巻き、雄介に共感し応援する自分がいた。そして、独特な感性と考えを持つ舞姫に嫌気がさしていたが、彼女の覚悟と矜持に驚き、見方が変わった。
    9巻はそれだけでよかったと思う。久々津が意味不明で不愉快でしかなかった。人の話は聞かない、自分の考えを曲げない、意見が通らないと人を傷つける、姫さまを免罪符にする。こじらせ男がこじらせたせいで無駄にみんなが傷ついたのは読んでいて嫌な気分になった。

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    2021年07月08日
  • B.A.D. 8 繭墨は髑髏に花を手向けない

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    ヒルガオが首を吊って死んだ。それをきっかけに壊れてしまった雄介は死の原因の一端の絡繰舞姫、繭墨あさとの殺害を試みる。舞姫とあさとを守ろうと動く小田桐だが、守る対象は所在不明、それぞれがどう考え、どう動くのか。
    雄介の話だが、前作に続き舞姫が出突っ張りだ。そして、異能者は考え方がぶっ飛んでいて、もはや小田桐すらも普通ではない。なので、雄介の悲しみに共感出来し、寄り添える人がいないのが切ない。強制的に気分のスイッチを切り替えて生活する雄介は日常生活でON/OFFを繰り返す読者と感覚はそう変わらないのかもしれない。それだけに読者としては雄介の言動に共感し、心配し、この先の幸せを望む気持ちが生まれた。

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    2021年06月27日
  • B.A.D. 7 繭墨は人形の悲しみをかえりみない

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    繭墨の元に来た依頼は弟の死の真相を知りたいと言う女性。そして、弟の恋人だった少女は彼の髑髏を持って逃げた。依頼を受けたと同時に繭墨の部屋にはその少女が忍び込んでいた。
    新しい登場人物・唐操舞姫、懐かしい人物・久々津が登場し、繭墨家では狐が目覚める。1つの依頼から謎が始まって、次々と謎が絡まり繋がる。新しい異能者の舞姫がキーパーソンだが、繭墨が嫌がるくらいの曲者で厄介だ。目的達成のためなら何でも利用し、犠牲し、笑顔でそれの何が悪いというのが怖い。今回は全ての登場人物が彼女のわがままに振り回された印象を受けた。

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    2021年06月23日
  • B.A.D. チョコレートデイズ(2)

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    白雪の話、小田桐・雄介・幸仁3人が巻き込まれる話、雄介と七海が交わる非日常の話、あさとの話、全4話の短編集。
    それぞれの話が、本編に入らない部分で何をしていたのか覗くことが出来るサイドストーリーになっている。ただ、それぞれの話を読んだ後の気持ちはみんなバラバラだ。
    白雪の話は物悲しさが滲み出ていて悲しさを抱える白雪を応援したいと思った。
    男3人がわちゃわちゃする話は読んでいて楽しめるが、人間の悪い部分と良い部分を感じるB.A.Dらしい所も盛り込まれていた。だが、珍しく不快感のない話だ。
    B.A.Dの中随一の怖さを誇るキャラは頭の中が歪んでいる。話は雄介と七海だが、七海の異常さと雄介の正常さの対比が上手く書かれていると思う。
    あさとがまだ小田桐と友人だった頃にどんな日常を送っていたかと思えば、思いっきり後味の悪い話で白雪と祐仁に謝れと思うほど、嫌な1冊だと思えるくらいだ。作者の構成の仕方の罠に見事にはまった読者が多いと思う。

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    2021年06月14日
  • B.A.D. 6 繭墨はいつまでも退屈に眠る

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    眼球の話、床を這う女の話、綾の悩みの話、鴉の話、4話構成で成り立ち、それぞれの話が独立している。
    今回のテーマは幸せの形。人によって何を幸せと感じるか、何が辛いのかは違う。周りからしたらとても幸せだとは思えなくても、本人が幸せだと感じているのならばそれは良いことなのだろうか?そして、自分の幸せのためなら他を犠牲にしてもいいのか?自分の幸せは他人の不幸の上に成り立っているのかもしれない。

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    2021年05月29日
  • B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない

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    集団自殺事件が多発し、その裏では繭墨あさとがいた。これまでの出来事で自責の念に囚われ動きを止めた小田桐。そんな彼のために狐の挑発にあえて乗った白雪は捕らわれてしまう。自分のために動いた白雪を救うために小田桐が動き始めたが、繭墨のもとを離れたがために戻って来た彼の目の前にあったのは繭墨の死体だった。
    まさか、繭墨が死ぬとは思わなかった。これまでなんのかんの言っても繭墨は無敵だと思っていたが、本当に14才の少女だとある意味感心した。そして、小田桐の悩み、葛藤する時と踏ん切りのよさとのギャップが激しい。共感出来るのに恐怖すら感じる彼が面白かった。

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    2021年04月11日
  • B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

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    ホラーとミステリーが混ざった救いようがない物語。狂ったホームズと平凡な善人のワトソン、5つの話で繭墨の性格と性質、小田桐の性格と性質が分かる1冊になっていて軽いご挨拶といった印象を受けた。

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    2021年03月15日
  • 異世界拷問姫 1

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    世界に愛され無かった者達が傷つきながらも日常を手に入れる話。
    ただ、グロ系が大丈夫ではない人が読むのは難しいかもしれません。

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    2020年12月31日
  • 終焉ノ花嫁【電子特典付き】

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    86−エイティーシックス-の感じに近いかな、と思って買いました。学園、主従、ループ物、と好物多かったのですが、バトル物は好物でない、という自分を発見しました。ラブコメ、食べ物、女の子主人公の話をよく読むので、買っても、パラ見で済ませてしまう私。文体は読みやすく、中学生くらいから見れますかね。でも、三十代周辺がターゲットかもしれません。

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    2020年09月27日
  • 魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき

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    中世ファンタジー風ミステリー。人間と獣の外見を有する魔獣が存在する世界。最高位の魔獣調教師であるツカイと、ツカイに関係した人物がどうなったかが書かれる。
    基本退廃的なエログロで進行するため、読み手は選びそう。その辺りを抜きにすれば丁寧なミステリーなので、個人的には楽しめた。
    しかし、ツカイとウヅキの関係はここからが面白そうなのに。続編の可能性はあるんだろうか。

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    2019年10月14日