綾里けいしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
繭墨あざかのもとに、異能者の知人から依頼が舞い込みます。日傘(ひがさ)と灯(あかり)と名乗るその異能者からの依頼は、海で恋人を溺れさせてしまった牧原和馬(まきはら・かずま)という男の罪悪感が引き起こした怪異によるものでした。
しかし、事件はこれで終わりとはなりませんでした。ふたたび日傘と灯のもとに持ち込まれた事件に、小田桐は首を突っ込んでしまいます。今度は、友人を殺してしまったという白木彩(しらき・あや)と名乗る少女からの依頼です。またしてもあざかの活躍により、事件は解決されますが、その背後に繭墨あさとの暗躍があったことが明らかになります。
その後、日傘のもとにあさとからの挑戦が届けられます。あざかは、安っぽい正義感で日傘とともにあさととの対決に向かおうとする小田桐を笑いますが、彼はあざかの制止を振り切って、日傘と行動をともにします。しかし、それらはすべて、あさとが小田桐をあざ笑うために準備した舞台の上だったことが明らかになります。日傘は灯を守るため、あさとの準備したゲームにしたがい、小田桐の命を奪おうとします。
けっきょく、灯が小田桐に別れを告げ、死への道に旅立つことになりますが、後に残された小田桐に、あさとの残酷な言葉が投げつけられます。3つの事件の死者たちは、小田桐の甘い正義感のせいで死んだというのです。真実を知った小田桐は、心を閉ざしてしまうことになります。
ストーリーの行方がなかなか見えてこなかったので、最初は少し読みにくいと感じました。最後に事件の全体像が明らかにされ、すっきりした見通しが得られるのですが、前半のもやもやした印象を拭うには至らなかったようにも思います。 -
Posted by ブクログ
「繭墨霊能探偵事務所」を開く14歳の少女・繭墨(まゆずみ)あざかと、その助手を務める19歳の小田桐勤(おだぎり・つとむ)の物語。
第1巻では、事務所に持ち込まれるいくつかの依頼を解決しながら、小田桐があざかのところで働くようになった経緯が明かされます。あざかの兄の繭墨あさとは、あざかが名乗り出るまで、繭墨家の次期当主となるはずでした。繭墨家を抜け出した彼は、ただの退屈しのぎという理由で小田桐に接近し、彼とヤンデレ少女・深山静香(みやま・しずか)を結びつけ、さらに静香を使って、小田桐の腹中に「鬼」の子を宿します。ところが、あさとの期待に反して、鬼は小田桐の身体の中で成長を続け、雨香(うか)と名づけられます。そんな彼を引き取ったのが、あざかでした。
今回はキャラクター紹介の意味が強いストーリーですが、ダーク・ミステリらしい雰囲気の作風を十分に楽しめました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第11回「えんため大賞」優秀賞作品の今作。美少女と
チョコレートとゴスロリと唐傘...そして残酷で
グロ度高めなミステリアスな怪異の数々。
ライトノベルらしい要素が盛り込まれたデビュー作
ですが、終始シリアス目なトーンがまず、好みで
思いのほか引き込まれてしまいました。
ヒロインの「繭墨あざか」の持つ謎めいた能力と
その生い立ちや因縁。そしてその助手にして
主人公の「小田桐」が秘めた怪異の謎と彼の過去が
後半にシンクロして明かされる手法は新しく、
ゾクリとする快感があります。
ただし、時系列が「小田桐」視点で何度か切り替わるのですが
その部分がやや、読み難いかな...と思ったりもして。
既にシリーズ化され、続編が出てるので、暫くは
追って読みたくなる作品。まだまだ、今後に
楽しみな伏線も盛りだくさんだし、楽しみです。 -
Posted by 読むコレ
第11回「えんため大賞」優秀賞作品の今作。美少女と
チョコレートとゴスロリと唐傘...そして残酷で
グロ度高めなミステリアスな怪異の数々。
ライトノベルらしい要素が盛り込まれたデビュー作
ですが、終始シリアス目なトーンがまず、好みで
思いのほか引き込まれてしまいました。
ヒロインの「繭墨あざか」の持つ謎めいた能力と
その生い立ちや因縁。そしてその助手にして
主人公の「小田桐」が秘めた怪異の謎と彼の過去が
後半にシンクロして明かされる手法は新しく、
ゾクリとする快感があります。
ただし、時系列が「小田桐」視点で何度か切り替わるのですが
その部分がやや、読み難いかな...と思ったりもして。
既にシリーズ化され、続編が出てるので、暫くは
追って読みたくなる作品。まだまだ、今後に
楽しみな伏線も盛りだくさんだし、楽しみです