武川佑のレビュー一覧

  • 真田の具足師

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    赤備えで有名な具足だがその仕立屋に重きをおいた変わった形の歴史小説。ではあるのだが骨格は真田親子VS徳川家康の攻防に主人公の具足師というか具足屋が入った内容。もうちょっと職人目線での話が展開するかと思ったが具足を巡る駆け引きがメインのため勿体無いように思えた。それでも分かりにく題材をエンタメに昇華させる手腕は流石だった。惜しいのはこの2組の攻防になるといつも人物描写が似通ってしまう点。不気味な真田昌幸に対しビビりながら策を巡らせる徳川家康。この構造を出来れば変えて欲しかった。

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    2024年01月06日
  • 真田の具足師

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    時代ものは多いから比べるべきでないとは思う。ただ題名を見た時思わず手に取った作品。ピンポイントで具足に注目するとは!
    大河ドラマで素人なりに知り得た史実。でも、これは知らなかった。密かに喜ばしく読んだ。

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    2023年10月18日
  • 虎の牙

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    この本を初めて本屋の店頭で見た時、書名の禍々しさと、表紙の、小学生が描いたような(失礼!)かわいい絵とのギャップに、興味を引かれたのだけれど、中身は、堂々たる本格派の時代小説だった。設定も面白かった。

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    2023年09月13日
  • 妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

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    タイトルの通り、「陰陽師(夢枕獏著)」の基軸に、夢枕先生をはじめとするさまざまな作家の短編がまとまったトリビュート小説集。
    過去作もありつつも、話や時系列が整っていて、初めて「陰陽師」の世界を読む人でも入りやすい内容になっている。

    各作家の作品が、平安時代を飛び出したり、メインの晴明や博雅が出つつも、第三者の視点であったり、出なかったりと、意外な新鮮さがあって面白かった。

    5作家・6作品の中では「遠輪廻(武川佑著)」が印象的かつ好きな内容だった。
    「陰陽師」の世界の時間軸より時を経た舞台であるにもかかわらず、「陰陽師」の世界としっかり結びついており、作品内の美しい儚い描写に読み入ってしまうものがあった。
    歌や桜で結びつく縁というところも良いし、鬼を退治することを目的としない対峙の仕方も興味深かった。

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    2023年07月29日
  • 妖し

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    地に足がつかない。結末は、個々に委ねられる。短篇でしかたないけど、展開の変化や末路に至る解説を欲してしまう。不自由な自分に星3つ。

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    2022年02月27日
  • 妖し

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    ネタバレ


    短編集は知らなかった作家さんに出会えるのが楽しい。
    今回いちばんのお気に入りは村山由佳さんのANNIVERSARY。
    「俺が寂しいの」に不意にきゅんとしてしまった。
    話のあらすじとはズレちゃうけど、こんな旦那さんと結婚したいなあとしみじみ思いました。笑

    真珠星スピカはちょっとうるっと来たし、
    マイ、マイマイは思春期のムズムズ感を思い出したし、
    わたしキャベンディッシュはぞわっとした。

    一冊で色んな感情を引き出される本でした。

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    2021年10月24日
  • 妖し

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    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

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    2021年01月27日
  • 妖し

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    時代小説がどうしても苦手で読み飛ばし

    ホラーをほとんど読まないんだけど
    あの、滴るような甘い果実がとても気になる。

    あの果実は‥

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    2020年07月01日
  • 妖し

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    【収録作品】「曇天の店」 恩田陸/「わたしキャベンディッシュ」 米澤穂信/「ANNIVERSARY」 村山由佳/「真珠星スピカ」 窪美澄/「マイ、マイマイ」 彩瀬まる/「李果を食む」 阿部智里/「フクライ駅から」 朱川湊人/「細川相模守清氏討死ノ事」 武川佑/「かぐわしきひと」 乾ルカ/「喪中の客」 小池真理子

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    2020年06月20日
  • 妖し

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    十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べられるだろうか?

    「かぐわしきひと」「喪中の客」はどちらも気味の悪さで際立つ。
    前者は自分の思い込みに騙され、そして、終わりの凄惨さに胃液が上がってくる。
    後者は、自分の見ている世界が本当に正しいのか、わからなくなる。
    それにしても、あの客人は一体なぜきたのだろう?
    そちらの方が、より、恐ろしい。

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    2020年05月16日
  • 妖し

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    【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。
    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…

    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。

    大好きな米澤穂信の
    「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。

    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…

    そんな中、
    なんとも言えない感情と思いに溺れたのが
    窪美澄の「真珠星スピカ」
    母と娘、父と娘。
    このそれぞれの【2人きりの時間】には
    切なさとやりきれなさ、
    それに希望が詰まってる。

    まだ読んだことがない作家さんも多かった。
    少しずつ読んでみたい。

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    2021年05月30日
  • 妖し

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    気持ち悪い話が多かった。は?何?と思っても読み返さないほうがよかった…。皆さんお上手なので気持ち悪さが絶妙。

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    2020年01月26日
  • 妖し

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    評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

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    2020年01月04日
  • 妖し

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    表題「妖し」のような統一感はあまり感じない。
    「真珠星スピカ」「李果を食む」「フクライ駅から」が良かったかな。特に「フクライ」の終盤に雪崩れ込むような展開のスピード感がなかなかよい。朱川湊人氏の作品は読んだことがないので、今度読んでみたい。

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    2019年12月27日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    さくっと読める決戦シリーズの設楽原編。武田家滅亡のきっかけとなった織田・徳川連合軍との設楽原の闘いを7人の作家がそれぞれの時点で描いています。私的に気に入ったのは、赤神諒氏の真田昌輝を描いた「表裏比興の者たち」。

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    2019年01月15日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    決戦シリーズ第7弾。今回の舞台は「長篠の戦い」。
    主戦場が設楽原だったということでタイトルになってます。鉄砲三段撃ちで有名なあの戦いです。

    武田側は信玄ありきだったのだなぁ、と改めて感じました。偉大な先代の影響から、勝頼も宿老たちも逃げられなかったのだなぁ、と。信玄の遺産で勝ち続け、この戦いで使いつくしてしまったわけか。
    そこから前を向く「ならば決戦を」。
    少しでも残そうとする「くれないの言」。
    敗北から這い上がろうとする話は、涙を憶えます。その後の武田の顛末を知っているだけに。

    「表裏比興の者」は、伊東潤の「天地雷動」との相似として面白いです。真田昌輝と釣閑齋の作戦は似たものだけど、導き出した根底が全く違う。
    「決戦!設楽原」の中で同時に読んでみたかった、と思いましたね。

    いやー、こういう風にいろんな角度があるから歴史小説はおもしろいや。

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    2018年10月29日
  • 真田の具足師

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    家康の命で真田家の具足師の視点で、北条攻め、関ヶ原、大阪の陣の三つの大戦を見た話であるが、具足に関する専門語と漢字が難しくて読むのに苦労した。攻めの武器としての槍や刀と比べ、守りの具足が大戦の行方を左右するのだと改めて分かった。
    過去に同著の「黒牢城」と違い何を読者に伝えたかったかが、今ひとつ理解出来なかった。

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    2026年01月17日