フライのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレずっと瀧浪泪華の健気さが良い形で報われてほしいなあと思って読んでいたので、なんだかほっとしました。シリーズ通してちょっと不思議だったのは、真壁静流にはその場の状況を俯瞰して最適な行動を考えられる特技があるのに、瀧浪泪華絡みのことでももう少し応用できないのかなあということですね(素で対応しているとしても)。まあでも瀧浪泪華相手にそれをやると見抜かれちゃうのかな。壬生奏多の正体がほのめかされたままだったのは少し意外でした。もっとコメディ寄りのラブコメだとこの件で一悶着ありそうです。ちなみに「服を選ぶ」というのはかなり親密な行為という気がしていて、もちろん選び方にもよりますが人によっては浮気認定され
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Posted by ブクログ
ネタバレ1巻の水池海の「で、その正しさはあたしに何をくれるん?なんもくれんのなら、あたしは間違ってる方に行くわ」ってセリフに対して、2巻の星高空の「善意じゃない。良心じゃない。前向きじゃない。でもそれを的確に言ってくれるなら、もう、それ以上の善意なんてあるのだろうか?心地よさが本物なら、それは答えにならないのだろうか?」での答え合わせがめちゃくちゃすき。
彼女たちに必要なのは「正しさ」ではなく、善意ではないものだとしても「優しさ」「愛情」なんだろうな。
そこから地平潮をファンタジーと結論づけて水池海は正しいと評価する"答え合わせ"の私の初恋相手がキスしてた2巻が狂わしいほど好き。
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ネタバレ 購入済み
大事な人の死をどう受容れるか、そこに到る経緯も想いも、そしてどう区切りをつけるのか、想いを残すのか人それぞれ…。
この物語の様に色々な偶然が噛み合って落とし処を見付けられる人は稀なんじゃないかと思う…。
寂しいという想い…。
でも、それすらも忘れさせる時間も人それぞれで…。 -
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ネタバレ 購入済み
大事な試合でイレギュラーバウンドとは言え、失点、敗退し、幼馴染の甲子園の芽を潰してしまったと、逃げる事しかできなくなった高校2年生男子・柚原瑛太。
1年間逃げ回った瑛太が偶々訪れた古びた図書館。
そこで出会ったのは、雨か曇天の日にしか会えない儚げな少女・真宮栞里。
この少女、どうにも幽霊じみた描写でしたが、不治の難病で余命僅かな少女の生霊だった様で…。
入院先を知るも彼女は昏睡状態のまま、でも彼女は「野球をやってる瑛太を応援したい」と言っていた…。
奇跡的に目を覚ますも…。
最終的には辛い別れでも、今度は前を向けると -
無料版購入済み
タイトル見た時には、え、ホラー?と思ったけど全然違ってました笑
本音の読めないカウンセラーに課される4人の問題児?JKとの交流という不思議な状況や、主人公の顔の傷やそれにまつわる主人公の心の動き、すごく引き込まれる設定です。
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Posted by ブクログ
“死の予感が頭から離れない”
を自分なりに想像してみると
きっと毎日死の恐怖に襲われるだろうし
何をするにも希望とかを持てないから
全てがどうでもよくなるんだろうと思う。
主人公の詩音も同じだった。
だけど
夢ノートの中の1つが叶う度に
生きたいって思うようになって
毎日が楽しみになるのって嬉しい。
命のバトンとか生きるってことを
沢山考えながら読んだ本でした。
そして
森下さんの優しさ凄いなぁ。
クラスメイトが難病って知ったら
病名とか体調とか気になるだろうに
何にも聞かずに
『心配している人がいるよ』ってこと
それだけを伝えるんだもん。
看護師しているからかもしれないけど
私だ -
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Posted by ブクログ
ネタバレヤンキーのような見た目をしているが故に、皆から怖がられてしまう天君が、幽霊である陽菜から「お姉ちゃんを守ってほしい」と頼まれることから始まる青春小説。
水瀬さんの作品を読むのはこれで二冊目ですが、「青い風、きみと最後の夏」同様に、とても優しい物語と地の文でした。読んでいて心が暖まるような……そんな小説でした。
親友を失ってしまったことで深い傷を心に抱えている天君と、家族の仲を修復しようと奮闘する舞衣ちゃんを見ていると、とても胸が締め付けられるような思いがしました。誰よりも優しいからこそ、二人とも必要以上に傷ついてしまう。最後は二人とも報われる終わりだったので、とてもホッとしました。
天君と舞衣 -