【感想・ネタバレ】君と過ごした、さよならの季節のレビュー

あらすじ

【電子版巻末にはフライ先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
「君は誰?」――高1の夏、ある出来事がきっかけで大好きだった野球から遠ざかり、学校にも野球部にも居場所がない柚原瑛太は、偶然立ち寄った図書館で真宮栞里と出会う。
初めて会ったのになぜか懐かしい気持ちになった瑛太は、栞里のことが気になり、本が好きだという彼女と一緒に図書館で本を読むことになる。
それは居場所を失った瑛太にとって優しく穏やかで心地の良い時間となるのだが、ある日それは突然、終わりを告げる――。

野球ができなくなった少年と不思議な雰囲気を纏う少女が織りなす、図書館から始まる感動の青春物語!

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大事な試合でイレギュラーバウンドとは言え、失点、敗退し、幼馴染の甲子園の芽を潰してしまったと、逃げる事しかできなくなった高校2年生男子・柚原瑛太。
1年間逃げ回った瑛太が偶々訪れた古びた図書館。
そこで出会ったのは、雨か曇天の日にしか会えない儚げな少女・真宮栞里。
この少女、どうにも幽霊じみた描写でしたが、不治の難病で余命僅かな少女の生霊だった様で…。

入院先を知るも彼女は昏睡状態のまま、でも彼女は「野球をやってる瑛太を応援したい」と言っていた…。
奇跡的に目を覚ますも…。
最終的には辛い別れでも、今度は前を向けると

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

「流行の余命要素」というおすすめコメントを見て、正直、命を軽々しく扱うお話だったら嫌だなぁ…と懸念しながら読み始めた。
けれど、これは健康な野球少年が、誰かのために頑張ることで失敗を乗り越える物語だった。そして、その原動力となるのは、病弱な栞里という少女。彼女は病気で寝たきりの状態になっており、一時は両親でさえ、延命治療を諦めかけていた。
でも、そんな一見何もできない彼女でも、1人の少年に、挫折を乗り越えて前進するための力を与えられるのだ、ということを、この物語は教えてくれる。
人間はたった1人で生きているわけではないし、たった一度の失敗で全てを失うわけではない。
誰にだって、誰かを助ける力はあるし、何度でもやり直すチャンスがある。
そんな希望を与えてくれるお話だった。

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2023年10月30日

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