フライのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ最終巻なのだけど、え? ここで終わりなの? と正直思った。
いやまあ、確かにひとつの終わり時ではあるけど、でも読者としては、恭嗣とお母さんとの関係や佐伯さんのおじいさんとの事とか、もう少し決着つけてから終わってもよかったのではないかと思う。
お話自体はいろいろトラブルはあっても基本的に互いの想いを信じ切っている二人なので安心してみていられた。
そのトラブルのおかげで恭嗣も遂に色々決意を固めたし、まあ男としては(娘さんを)僕にください、は一度は言わなければならない色んな意味で心震える言葉だからなあ。
良かったよ。
ウェブで描かれているという、二人のその後のお話もいつか読みたいと思う。 -
ネタバレ 購入済み
もやもやする!
泉と中村くっ付け大作戦の話は全体的に面白かった。個人的にそのようなジャンルが好きだというのもあるが、すっきりとした内容でとても充実感があった。
紺野の話は最後の方の嫌がらせをする話のところではとてもムカついてしまった。花火は正しいのにクラスメートから悪者扱いされているのが悲しく思った。今巻の終わり方が続きがとても気になる終わり方だったので早いうちに次巻を読もうと思う。
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Posted by ブクログ
あーなんというか、これで最終巻でもいいんじゃね? という感じのお話だった。
前巻のすれ違いから序盤は双方がぎくしゃくする展開。
でも佐伯さんの後悔と不安も、弓月君の独占欲も、よくわかる。
そりゃ、そうなるでしょう。
でもだからこそ自分にとって相手がどれほど大切かに気が付けたのは良かったよね。
そんな展開にホッとしたのもつかの間。
後半は当初からあった伏線がいよいよ前面に出てきて、予想してたけど、やっぱりという感じ。
でもラスト、今度は佐伯さんが弓月くんを支える側になる展開はとてもよかった。
その後の顛末も含めてこれで最終巻でもいいかなという納得のお話だった。
さて、番外編は騙されなかった -
Posted by ブクログ
二人が両想いになって…の三巻目。
夏休みから学園祭に向けて、いつも通りエロかわいい佐伯さんの攻撃をシレっと交わしながら焦っている弓月君が可愛いなあ。
…と思って読んでいたんだけど、学園祭以降の展開に胸が苦しくなった。
理由もわからず離れていく佐伯さん。
それをどうすることも出来ない弓月君。
なんとももどかしく、苦しい。
後輩の浜中君じゃないけれど彼を叱りたくなる。
弓月君はもう少し感情的に行動するべきだし、失くしたくないものには積極的になるべきだ。
それにしても佐伯さんの行動はもう一つしっくりこない。
そこまで追い詰められなくても、と思う。
この出来事はほんとに二人の傷にならないか少し心配 -
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本編では拾いきれなかった欠片達を大切に拾い上げるかのような短編集
本編では日南怖いとはいつも思うのだけど、この巻ではレナ怖いと思ってしまうのでしたよ
2話 「名もなき花」
日南の過去に何が有ったのかまだまだ不明な点が多いのだけど、この短編では「何か」があった前後を描いていてとても貴重
この短編を読んでも、ゲームに普通に夢中になっていた女の子がどうしてパーフェクトヒロインの道を歩もうと思ったのかまだ見えてこないのだけど、それでも日南が抱える空虚さや孤独は存分に表現されているね
目標をクリアする毎にその目標をWordファイルから消去していた日南。その行為はどこまでも空虚だよね。目標に到達すれば -
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いやあ、いきなりかわいい女の子とルームシェアして、その子が積極的でちょっとエロく迫ってくるとか、どんだけ男の妄想詰め込んでるんだよ!
楽しすぎるじゃないか!
いいぞ!もっとやれ!
しかも美人の元カノに無口な妹とか最強テンプレではないかと^^
いやあ、これは確かにファンタジーだわ。うん、あり得ない(笑)
最初、主人公の性格が淡々としすぎているようで気になったけど、途中から佐伯さんの積極さに焦る様になって楽しくなってきた。
これは、ある意味彼の焦る姿を楽しむお話だよなあ(笑)
それにしても物語はまだ全然序盤で、いっぱい伏線があるんだけど全て次巻以降に持ち越しだね。
特に元カノのよく分からな -
購入済み
みみみ回
選挙回。全体的にギュッと詰めていてスピード感がありサクサク読めるが
その分原作の駆け引きの良い部分は若干薄れた感じかな。
まぁでもそれは漫画と小説では違うし、原作読んだ上でもとても面白かったので次巻も期待しています。 -
購入済み
面白かったけど、あれ?
全5巻一気読みしましたけど、苦もなくテンポも良くスッキリと読めました。
あとがきに"全てを書き終えた"みたいな事が書かれてましたが、
意外と大事そうなエピソードっぽいもの何か忘れてませんか?
もしかしたら一つではなく二つ三つのエピソードもかもですが、
ストーリーとして考えた時に一つは確実に引っ掛かる。
その点だけが心残り。 -
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文化祭が終わり、風香が彼女となって新しい意味合いを持つ日々が始まる第8巻。
当初掲げられたリア充になるとの大目標を考えると、彼女が出来てその娘と円満になる、という状態をどうしても思い浮かべてしまうけど、日南が言及しているように必ずしも彼女の存在がリア充の証明になるわけではないのか
ということで友崎の次なる中目標として掲げられたのは「四人以上のグループで中心人物となること」。確かにこれが出来れば文句無しでリア充と言えるのだろうね。その目標に従い友崎は新しい環境へ飛び出したり新しい付き合いを始めるのだけど……
これまでの舞台は主に学校であり、だからこそ友崎がどれだけリア充目指して生まれ変わってい -
Posted by ブクログ
うわー、これ好きだなあ。
ファンタジー世界での恋物語はまったく自分のツボだ。
巨大な花の中にある街、奇跡の力持つ大獣(おおけもの)、奴隷としての人々、そして襲い来る天子。
誰も見たことの無い緻密に作り上げられたファンタジー世界は、けれどどこか懐かしさを誘う。
その舞台の中で人と、人ならざる者とが惹かれあっていく様がとてもいい。
なんというか、キミたち子どもかと言いたくなるほど、微笑ましかった^^
いろんな葛藤とすれ違いを乗り越えて、最後には世界の危機に当然のように二人で立ち向かう様は、二人が育んできた絆の強さを見るようだ。
けれど、その戦いが二人を永遠に分かったのか。
誰よりもみんなの幸 -
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ネタバレ文化祭実行委員に立候補、出し物も自ら提案してクラスを動かしている友崎くん。
もう十分にリア充認定してよい成長ぶり。
「ふたり彼女候補を選ぶこと」という日南の指令も納得したかに見えた友崎くん。
水沢に「男の作法」的なナンパ指導も受けて、ますますリア充ぷりに厚みが増していくかに見えました。
しかし、終盤彼の闇が顔を覗かせることに。
勇気を奮ったに違いない菊池さんの間接的な告白を自己否定で傷つけてしまいました。
菊池さんの好感度は演劇関連で最大値であったでしょうが、この一言でどこまで下がってしまったことか。
これまでの流れから読者は予感していたであろう、みみみの告白。
友崎くんには意外だったらし -
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ネタバレたまちゃんいじめ問題後編。
スクールカースト、集団心理に、かなり切れ込んだ本巻。
「お仕事もの」に流れていった「俺ガイル」と明らかに違う個性が際立ってきた。
ただ、ラストの日南の答え合わせがないのが物足りない。
概ね友崎くんの推測通りだとしても。
日南が時間をかけて本来目指していたはずのトゥルーエンドはどんなものだったのか?
本件で方向性を違えたふたりの和解が欲しかった。
友崎くんは劣化版日南トレーニングではあるものの、たまちゃんを全力で支援する。心根は非常によい奴。
思慮深く尊敬し合える友人となってきた水沢と、深い洞察力と自分への評価が一段と上がった菊池さん(周囲からはもう彼女だと思われ -
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ネタバレ3巻で、主題の再構築を果たす。
ラストで友崎くんが「オタク」と「リア充」の両立を目標に掲げて、とりあえずよかった。
序盤、日南が、友崎に誘われた菊池さんのうれしさがあふれるLINEをあっさり盗み見るという、「菊池さんを人間扱いしていない」「単なる攻略対象としか認識していない」描写がある。
その違和感に友崎くんは気が付くことになる。
花火大会終了時の、友崎くんのひと言は、スリリングだった。
単なる夢見がちな文学少女ではない、非常に洞察力のある聡明な菊池さんだが、ストーリーが進展すると、やはり、日南に負けてしまいそうな予感(最後のセリフ)があり、今から不憫だ。
しかし、リア充合宿、菊池さんとの -
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基本的に主人公視点で進行する作品が短編集のような形で別キャラの視点を描いてくれる構成は好きだったりする自分にとって、この巻は話は進まなくてもキャラへの理解がより深まったという点では嬉しいものだったりする
1話 日南の中学時代
パーフェクトヒロインがまだパーフェクトじゃなかった時代…と言ってもその思考回路は既に怪物じみているね。一つ一つの会話に対してどう答えれば人間関係を円滑に回せるかと考えている点については現在の友崎に通じる点があるからまだ良いとしても、バスケ部副部長から告白された際に恋愛にも手を出してみたい、自分を更なる高みに上げるために告白を了承するというのは普通の女子中学生の枠に収まる -
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ネタバレ相手の知らない領域を教え合う関係になったことで少しだけ変わった友崎と日南の関係性。
自分に「人生」のルールを教える日南にも知らないことが有る、教えたい楽しさがあると知り事あるごとに日南に反撃を試みようとする友崎。そんな友崎に触発されてか以前よりも嗜虐的になりつつも友崎の主張に戸惑いを見せるようになった日南
その変化は表面の関係にはそれ程現れないひっそりとした変化では有るけれど、一方的に日南が友崎を指南する関係ではなくなった二人の様子は見ていて面白い。
一部分であっても友崎が日南と張り合えるようになったのはそれだけ彼が「人生」において成長できているからだろうね
そして球技大会に向けて日南が提示 -
Posted by ブクログ
思わず「2位じゃ駄目なんですか?」なんて言葉が思い浮かんでしまいそうになる話だった
日南の指導を受けることでコミュニケーション能力が向上し人間関係も広まり、また紺野エリカに啖呵を切ったことで水沢にも気に入られた友崎。根暗ゲーマーだった彼の周囲が少しずつ賑やかになっていく変化が手に取るように判る様子は良いなぁ
しかし、同時に読者として気になってしまうのは恋愛方向の進展か。本作はパーフェクトヒロインの日南から指南を受けるというノリだから、一番距離の近い彼女がヒロインであると考えることが出来る。友崎は日南と水沢が付き合っているという噂に対して過剰反応したりもしてるしね
けれど、それ以外に友崎が日南 -
Posted by ブクログ
青春を舞台にしたラブコメと言うよりも、人間関係を円滑にするためにはどのようなことをすれば良いのか指南する教本のようになっているのが特徴のラノベ
主人公の友崎は絵に描いたような根暗ゲーマータイプ。そんな彼はリア充を馬鹿にしているし自分とは無関係の存在だと思っている。そんな彼が人生を楽しみリア充になる道を目指すなんて余程の事態がなければ読者はその変心を納得出来ない。
ラノベなのだから不思議生物が登場して「友崎がリア充にならないと人類全滅」みたいな無茶苦茶な展開にする道も有ったはずだが、本作ではそのような手法は取らずに日南葵という人物を登場させることで友崎の変心を違和感のないものにしている
日南 -
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