岸政彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
より良い人生にしたくて、仕事を熱意持って一生懸命やりたくて、子供の事を想って、僕は肩肘張って生きてます。肩肘張ってますよ!ッパン、パンッに!!
頭が割れるほど痛くなる日だって、不安で寝れない日だって、けっこうあるし、かわいい娘を叱らなくちゃいけない時だってある、結構ある。
他者と比べるなんて、掃いて捨てるほど無意味だと散々、散々言われてる事はわかってる。
でも敢えて言う。
そこらへんの奴らより、俺は
めちゃくちゃ頑張ってるし、めちゃくちゃ耐えている!!!!!!!
そんな僕はこの本に出会えて本当に良かったと思いました。
自分の見えてる世界なんて、1ミリもあるのか?そんな肩肘張ることにどんだけの意味があるのか?そもそも何事に意味を問う事自体がナンセンスなのでは?
僕たちはしばしば、自分の事しかコントロールすることができない、(自分の事すらコントロールできない時だってある)この覆せない大前提を忘れてしまいがちです。
そんな社会にポツンといるだけです。ただそれだけなのかもしれません。
僕は深く考え過ぎる癖があります。大きく考えたら、ただいるだけかもしれないのに。それはあまりにも過剰。
迷った時に読む本でもないけど、僕に足らないものを押し付けじゃなくて、感じさせてくれる本の様な気がします。
読み終わった今、なんと言っていいかよくわからない感情が込み上げてきて感動して泣きそうになりました。
ここまで読んでも、この本がどんな本かわかんないと思います。そんな本です。
ちなみに最後のエピソードは「パイパン特集の袋とじ」でした。
僕にとっては最高すぎる本でした。
今後好きな本を問われたらこの本を選ぶと思います。
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Posted by ブクログ
読み切れてよかった。
社会学のひとつである生活史のことをこんなにまとめて伝えてくれる本はきっとないです。
特に学問としてではなく、何となくの日常でも、人間観察や、友だち・同僚に色んな質問をよくするような性格の人にもあたたかい内容でした。
自分自身は、自分の親や友だちや同僚に聞きたいけど生活史を聞くにはハードルが高いな、と。でも本当の始まりでもあるんだよなぁ、と。少し前は社会学・生活史の分野に興味があって、本気で目指そうかなっていうのを一瞬だけ思ったけど、とてつもない覚悟と執念がいるんだろうなと思います。自分の考えが浅はかで恥ずかしくもありますが、岸さんと直接お話がしてみたいです。 -
Posted by ブクログ
社会学をはじめとする学問は、圧倒的多数のもの、マジョリティのものを集め、分析し、傾向や性質、本質などを明らかにするもの。この本は、マイナーなもの、その他に分類されるもの、カウントされないものに焦点を当て、大切なものや共通点を見出そうとしている。何かに傷ついた時、傷つけられた時、大抵は「怒る」「泣く」という感情が出るが、自分と心を守るために「笑う」という感情が出ることがある。それを失礼とか、おかしな奴とかいうことではなく、そういうこともあるよなと俯瞰することで、本当の気持ちみたいなものにより近づくかもしれない。また、本当に個人的に「良い」と思っていることは誰も傷つけないが、一般的に良いとされていることについては、そうでない人から見ると必ずしも良いとは限らない(結婚、出産、出世、、、)。自分のことを足ししたものではないと自覚しているから、本当の自分を探すとか、人らしさを出したいとか言われると、黙ってしまう、などなど。普段見落としているもの、無視していることに気づかされてハッとする。
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Posted by ブクログ
ネタバレいつか身内に話を聞きたくて、そのヒントになればと手に取った本。
まず岸先生が鎌倉時代から生きていらっしゃるとは知らなかった…。
生活史の聞き取りの面でも参考になったし、他者と向き合うあらゆる場面で心に留めておきたい姿勢が書かれた本でもあった。始終真摯で誠実。
長らく岸先生の「沖縄の生活史」や「東京の生活史」をお迎えしたいと思いつつ、語り手の人生の一端であってもあまりに濃密で重くて、それを手元に置く覚悟が私にはまだなくて読めずにいる。本書の中で、"生活史を聞くことでその語りの中に語り手とともに深く潜る"とあり、なんて重い営みだろうと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ素晴らしかった。心がずっとぎゅっとなりながら読んだ。若者ことばでいうエモい、ってこんか感じなのだろうか。
岸さんの書く文章を読むとなぜかちょっと泣きそうになる。文章の合間にほろ苦さと痛みと優しさの中間みたいなものが溢れていて読んでいる間じゅう胸がいたい。自分も育ってきた時代の大阪(私は市内じゃなく府、だけど)を一緒に辿りながら、自分の子ども時代や若いときのことを思い出した。
特に柴崎さんとは歳が一個違いとあって、消費してきたポップカルチャー、お笑い、テレビ、映画など、懐かしくて、今から思うと豊かな時代だったんだなと思う。東京に来る海外のコンサートや美術展も大阪に巡回する頻度が目に見えて減ってしまった。
とにかく気持ちでなんだか読んでしまう本で、最後の西加奈子さんの解説も良くて、うまく感想がまとまらないけれど、とりあえずものすごく良い本だった。
あとtoi booksが出てきて嬉しかった。