石川英輔のレビュー一覧
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江戸時代は太平の世が200年続いたと言われます。我々は時代劇の中の世界観をそのまま江戸時代の暮らしと思い込みがちですが、実際はドラマのように毎週事件起こり、て犯罪者の裁判が頻繁に起こるようなことはなかったようです。
「切り捨て御免」なんて状況も1件も起こらなかったそう。武士による暴力的な支配がまかり通る世の中なら、外国のように民衆によるクーデターや大規模な一揆などが起こっていたでしょう。そうならなかった事実は、江戸社会の合理的で平和な側面を物語っています。
本書では年中戦争をして侵略や強奪をしている野蛮な国外の状況と、平和で安定した日本の状況を比較し、安易に西洋を模倣する明治以降の日本の変化 -
購入済み
思ってたのと違った・・・。
江戸の人って、なんて元気で堅くて生真面目で、今と違ってほとんどが人力だし大変なことが多いし、でも生きているな。自分では真似できそうにはないけど・・・・。
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Posted by ブクログ
いつの時代もランキングが気になるようで、江戸時代には様々なことを番付にしていた。
福島で地震と原発事故が起こってから今年で10年経過した。「世中当座帳」という震災景気で得をする人と損する人が分かる番付がある。
2021年にこのような番付を出すと大炎上しそうだが、現代と違って、江戸の庶民にとって火事が起こると社会を活性化する作用があった。
右が得する人で、左が損する人が載っている。一段目は、右が土方人足で、左が風雅聞人だ。聞人とはゆうめいじんを意味する。二段目は、右が材木屋で左がぜいたくやというぜいたくな商品を扱う商売を意味する。
何が得して損するのか想像が -
Posted by ブクログ
古来から現在まで、日本で使われている様々な単位や尺貫法を解説。
「ニッポンのサイズ 身体ではかる尺貫法」を底本に、再編集。
・メートル法について
1章 長さの単位・・・尺・鯨尺・寸・分・厘・毛・間・尋・丈、等。
2章 面積の単位・・・畳・坪・畝・反・町。
3章 量の単位・・・升・合・勺・斗・石。
4章 重さの単位・・・匁・貫・斤。
5章 お金の単位・・・両・分・朱・匁・文。
6章 時間の単位・・・刻・旧暦。
・度量衡換算 早見表
主な参考文献有り。
日本の単位いろいろを分かり易く、されど詳しく説明しています。
個性的なイラストとフォントがその一端を担っています。
身体とその能力が基本になってい -
購入済み
興味深く読めました
江戸時代について、
当時の人々がどんな暮らしをしていたのか考えてみると
今一具体的なイメージがわかないものです。
そんなに遠い昔でもないのに、不思議に思っていましたが、この本を読んでなんとなく理由がわかったような気がします。
それはともかく、
江戸時代の暮らしの様子が生き生きと描かれていて、面白かったです。
江戸時代の生活も、思っていたより楽しそうです。 -
Posted by ブクログ
石川英輔さんの東京~江戸転時(タイムスリップ)シリーズ№3「大江戸遊仙記」、1993.11発行です。速見洋介、3度目の転時、東京では長身で均整のとれた現代美女、37歳の流子と、江戸では意気で気風のいい19歳の芸者、いな吉と、逢瀬を楽しんでいます。現代の便利さと江戸時代の質素な暮らしを比較しながら、化学評論家、洋介の頭と心はくるくる、くるくる回転します。「江戸時代の庶民は悲しいほど無欲。裏長屋に住んで毎日米の飯をたっぷり三回食べられれば、それだけで生きる喜びの大半は満たされる。たまに弁当持ちで遊山に来たりすると、簡単に幸福感が飽和してしまう」最近、私も、ときどき、そんな気持ちになります(^-^)