あらすじ
手のひらのサイズを元にした「尺」、米の消費量を元にした「石」など、現代ではなじみが薄くなった尺貫法も、実は身体のパーツを元に作られた合理的な単位だった。江戸庶民の生活に根ざした単位をめぐる合理的な暮らしのヒントが満載! 豊富な図版と、便利な換算表を収めた、おなじみ江戸博士のサイズ解釈便利帳。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
メトリックはとても優れてると思うけど、過去の日本の度量衡も知ってみると感覚的に把握しやすいものが多くてそれなりに意義があったなあという感想。尺が歩幅を元にしているとかは確かにわかりやすい。まあ楽しく勉強になった雑学本だね。
Posted by ブクログ
メートル法しか知らない世代である私にとっては、尺貫法の方がわかりやすい、とまでは残念ながらいかなかったが、体の大きさを目安としてできたものというところはよく理解できた。
ただ、本書は欲張りで、尺貫法だけでなく、暦のことまで解説してくれる。
昔の単位について、あらかたのことがわかる、とても便利な本だ。
浮世絵をはじめとして、江戸時代の出版物の引用が多くて、ビジュアルに訴える構成。
「なごみ」が初出と聞いて、納得だ。
一番面白かったのは、匁と五円玉の関係。
そういえば最近のネットニュースでも、五円玉はアラビア数字が刻印されていない、日本のコインの中でも珍しい部類だと読んだ。
それ以外に、この本から学んだのは、五円玉の重さは一匁(3.75g)であり、それは七世紀の開元通宝(ただし唐代のもの)と同じなのだとか。
「一文銭の目方」から文目、匁ができたそうなのだ。