石川英輔のレビュー一覧

  • 大江戸リサイクル事情

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    ネタバレ

    江戸時代の社会が非常に上手く循環していたことを表す一冊。ただ、全ての章に筆者の意見が組み込まれていることがよくないと感じた。

    江戸の社会において、多くの物は植物を元にしている。つまり太陽エネルギーから生まれたものである。そしてそれを利用する人間もまた太陽エネルギーから生まれた植物や動物を摂取する。この生活から生まれる生活ゴミは全て自然に帰るか再利用される。自然に帰ればまた植物に吸収される。このように全て循環しているのである。現在と比べれば効率的とは言えないが250年続いたという結果がこの生活スタイルの有用性を表している。今の生活は短期的な合理性ばかり求めており長期的には続かない。だからこそ江

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    2020年05月20日
  • イラストでわかる ニッポンのサイズ図鑑

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     日本独自の単位(反や匁、銭など)をイラスト付きで解説したもの。イラストがレトロぽいのが雰囲気ある。分かってるつもりになって実はわかってないコトもあったり。今後博物館で展示を見たりとか歴史小説を読んだりとかする中でさらに理解が深まりそう。

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    2020年03月21日
  • 大江戸リサイクル事情

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    人口100万人以上と推定され、当時世界有数の大都市だった江戸。
    それほど大勢の人が集まりながら、同時代のパリやウィーンが屎尿タレ流し・汚臭たちこめまくりの汚都市だったのに比べ、ごみや糞便臭はほとんどなかったという。

    なぜか?

    それは、江戸人のリサイクル意識が発達していたから。

    もちろん、彼らが「リサイクル意識」を持っていたわけではなく、手に入るものを徹底して使い切る生活をしていただけのことである。

    例えば照明、燃料、服飾素材、肥料(糞便である。それも農民が我先に調達しに来る“売り手市場”だったという)…いずれも過去数億年蓄積された化石燃料を100年かそこらで燃やし尽くすような営みではな

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    2019年06月12日
  • 雑学「大江戸庶民事情」

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    江戸時代の人々の暮らしを、これまで誤解していた事実を改めることができた。
    著者は親よりも上の世代になるので、すでに「見方・考え方」に出てくる「現在」の一部は上書きされているが、そもそもの通説になるほどと思うところも多く、もう少し掘り下げて江戸を見てみたくなった。

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    2019年05月25日
  • 大江戸えねるぎー事情

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    「九尺二間に過ぎたるものは 紅のついたる火吹き竹」3.75坪のワンルームマンションw、二人で過ごせば「神田川♪」ですね(^-^) 石川英輔 著「大江戸えねるぎー事情」、1993.7文庫です。行灯の明るさは60w電球の50分の1もなかったそうです。じつに無駄のない省エネ都市、江戸。確かに、現代人は目もくらむような便利な生活をしてますね。3.11の後の計画節電で、ないときの暮らしを少しだけ経験しました。江戸は、井戸や上水、下水はしっかりしてましたね。当時のパリはセーヌ川に下水を、そして飲料水をだったそうです。

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    2018年05月22日
  • 雑学「大江戸庶民事情」

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    石川英輔 著「大江戸庶民事情」、1998.2発行、タイムスリップの大江戸シリーズでない方の大江戸シリーズですw。時々、速見洋介といな吉が顔を出します(^-^) 長屋の暮らしは長屋全体が一軒の家に近い性格ですね。風呂は湯屋、トイレは共同便所、居間は井戸端。畠山健二さんの「本所おけら長屋」を読んでるとよくわかりますねw。娯楽で一日に千両の金が動いたのは、日本橋の魚河岸、吉原、芝居町だそうです。すべて日本橋地域の歩いて10分の範囲ですね。便利・不便は比較の問題。旬の食事、リサイクル、明るいうちに、いいですね!

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    2018年05月18日
  • 大江戸仙女暦

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    石川英輔さんの大江戸シリーズ、大江戸神仙伝、大江戸仙境録、大江戸遊仙記、大江戸仙界紀に続く第5冊目「大江戸仙女暦」1999.1発行、「いな吉江戸暦」(1996.1)を改題・文庫化したものだそうです。大川を屋根船に乗って白魚を楽しんだり愛宕山の茶屋で雪見をしたり、のどかな江戸の暮らしが描かれています。タイムスリップしたくなりますね(^-^) でも、タイムスリップ云々ではなく、今の世でも、要は自分の心の在り方、暮らし方なのかもしれませんね!

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    2018年05月06日
  • 見てきたように絵で巡る ブラッとお江戸探訪帳

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    等身大に近い江戸の様子がうかがえる本。
    絵に描かれている以上、多少の脚色はあれど、日常の風景が豊富に紹介されていたので、当時がより目に浮かびやすかった気がする。

    多くの江戸本は「江戸は良かった、現代はダメだ」というのが見え隠れしてちょっと引いてしまうところがあるのだけれど、書き手がそう思ってしまうほどの魅力が江戸にはあって、それがよく伝わって来る内容でした。

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    2017年07月14日
  • 大江戸テクノロジー事情

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    最初の今の科学文明はダメだ論を読んで「うへえ」となったんだけど、その後はすいすいと読める。いや、実に面白い。
    江戸のもろもろの技術や知的水準について、結構フェアな書き方をしているし、なにより新しく知ることが多くてとても有用。
    ときおり「ああ、一昔前の著述だなあ」ってことを思わせる「日本ダメダメ論」があるけれど、まあ昨今の「日本すごい論」よりははるかによい。
    うん、良書といっていいんじゃないかな。

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    2016年07月28日
  • 大江戸リサイクル事情

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    ネタバレ

    今、稲わらについて読んでるのだが、馬に蹄鉄の代わりに草鞋!を履かせたんだってさ!4-5Kmで駄目になるらしく、街道の道端に使用済みが捨ててあるけど、ちゃんと回収されて、肥料にされたとのこと!すごい!。
    ・・・1年に草鞋・草履何足必要か?なんて書いてあって、なかなか興味深いです。
    著者の実体験も織り交ぜてあって、面白いです。

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    2014年07月28日
  • 数学は嫌いです! 苦手な人のためのお気楽数学

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    数学が苦手な人のための、実用的な数学講座ですね。
    ぶっちゃけ非常にわかりにくかったです。
    独自単位とか使って噛み砕いて解説してくれているようなんですが、その独自単位が読みづらくてわかりにくかったです。
    常用対数の項にしても、後半のlogを使った説明の方がわかりやすかったです。
    自分の場合、工業高校出身なので、高校数学については実践タイプ(電気の量とか計算するのに三角関数とか使う)なので、代数関連であんまり混乱はしないっていうのもあるかもしれません。
    元々数学は好き(ただし物理は嫌い)というもあるでしょうし。
    各項の前半部分の会話文がうっとおしい感じがします。
    キャラ設定がイライラするタイプとい

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    2014年04月02日
  • 実見 江戸の暮らし

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    江戸風俗のあれこれのエッセイです。
    特徴としては、当時の絵画から風俗を語るって言う方法が特徴的ですね。
    服の着方やら食事の仕方やらが、よりリアリティを持って届きますね。
    まぁ、類書を読んだことがあるなら、特に取り立てて読むほどのこともないかと思いますが。

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    2013年10月05日
  • 実見 江戸の暮らし

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    当時の様子を描いた絵が多く引用されているので分かりやすい。
    ヘェ〜と思いながら軽く読めます。
    学校の授業では習わないこと、時代劇では分からないことが盛りだくさんで、江戸庶民の文化に興味がある方は面白いと思う。

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    2013年04月03日
  • 大江戸しあわせ指南 身の丈に合わせて生きる(小学館101新書)

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    江戸時代の驚くべきテクノロジーを紹介。
    無駄が少なく自然に優しいエネルギーと仕組み。

    読むと、いかに現代よりエコな暮らしをしていたかを感じました。
    もっと「しあわせ」なエネルギー策ができる気がします。

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    2012年11月26日
  • SF水滸伝

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    なかなか楽しい本です。
    『水滸伝』の世界を深く掘り下げている訳ではありませんが、ニヤニヤしながら一気に読んでしまいました。

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    2012年08月07日
  • 大江戸生活体験事情

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    書物で江戸の事は知っているけれど、じゃあ実際体験したらどんな感じなの?と、2年もの間旧暦で日を読み、着物を着て行灯で生活をした著者お二人のエッセイである。
    江戸時代の筆が現代で使われている筆と全く作り方が違うという事や、和紙に墨の書物は行灯の明るさでも読む事が出来るなど、実際に体験しないと分からない事が書かれていて大変為になった。
    ただエッセイなので、著者さまの色々な思いも書かれているのが少々息苦しく感じるかもしれない。

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    2012年04月29日
  • 大江戸えころじー事情

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     ものすごく不便な生活を強いられても、現代に生きる私たちの生活を見直さなければ大変なことになるのは分かる。日々肌で感じはじめている人たちが多いのではないだろうか。大きな舵きりは国家の英断というよりも、民衆の大意がそれを決めるのだとか。豊かさは化石燃料の膨大な消費があってこそ享受できるのだ。そんな仕組みを見直す手本としてわたしたちの身近にあった江戸の生活をもう一度評価してみようというのが本書の試みなのだ。大江戸事情シリーズは8冊発刊されている、その内容は興味が尽きない。

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    2015年05月11日
  • 大江戸開府四百年事情

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    江戸期が、なぜにあれほど長きにわたって存在したのか。
    なるほど・ザ・江戸暮らし解き明かしですが、、、

    この作者の、これでもか~これでもか~の「被害者意識」には少々食傷気味。
    「江戸期は封建的である!」
    「江戸期はヨロシクない!」
    …なる考えに世間はまみれている!マイガッ!
    ということが大前提で論を展開しているので、
    いちいち「これでも封建的なのかっ」
    何度も何度も「ヨロシクないのかっ」てなノリの、感情的ともいえるほどのダメ押し連発。
    まー、しまいにはそうした部分をスッとばして読むテクを身につけましたが。

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    2010年10月27日
  • 大江戸仙女暦

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    第五弾
    久振りに読む、流子よいな吉、現代と江戸での二重生活、
    今回はロンドンと江戸の比較、面白くは読めるし、うらやましいことは本音として、江戸の生活事情へも思い入れは感じる

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    2010年10月02日
  • 大江戸テクノロジー事情

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    江戸時代の案外すごい技術についての本。案外すごいけれど、産業には活かさずに娯楽として発展したというあたりがいいなぁと思った。
    2010/7/27

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    2010年07月27日