石川英輔のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
前半のドキドキわくわく感と比較すると、後半は少し物足りない結末にも思えましたけど、こんなことが本当に起きたら面白いだろうな!という内容のお話でした。
戦国時代って、どんな世界だったんだろう、
江戸時代って、どんな世界だったんだろう、
と、思ってみたこと、何度もありますが、実際、本当に自分がその世界に移動してしまったら…、かなりの恐怖だと思います。
戦国時代なんて、生きるか死ぬかみたいなところがありますし、江戸時代だって、刀を腰に刺した人たちが周りを普通に歩いていたりするわけです。なので、心の中で思ってはみても、本当に行ってしまうことになったら、かなり怖いと思います。
このお話は、そんな設定のお話なのですが、タイムスリップした時代が江戸時代の中でも一番穏やかな時代とのことで、戦々恐々な毎日になるわけでもなく、周りにすっと受け入れられて、まるで別宅のような感じで生活している様を描いています。
江戸時代の粋な感じ、包容力のある世界観が、主人公を通してとてもよくわかり、興味深く読めました。 -
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ネタバレ江戸時代の社会が非常に上手く循環していたことを表す一冊。ただ、全ての章に筆者の意見が組み込まれていることがよくないと感じた。
江戸の社会において、多くの物は植物を元にしている。つまり太陽エネルギーから生まれたものである。そしてそれを利用する人間もまた太陽エネルギーから生まれた植物や動物を摂取する。この生活から生まれる生活ゴミは全て自然に帰るか再利用される。自然に帰ればまた植物に吸収される。このように全て循環しているのである。現在と比べれば効率的とは言えないが250年続いたという結果がこの生活スタイルの有用性を表している。今の生活は短期的な合理性ばかり求めており長期的には続かない。だからこそ江戸時代の生活を見直すべきである。
以上のようなことが様々な分野を通して伝えられていた。江戸時代の生活は長期的に続けられ、人という生き物に適していることはよく理解できた。しかし、だからといって今の技術全てを放棄するのは違うと思う。特に医療分野である。今でこそジェネリック等大量生産が整っているがこれを支えているのは本書で否定されている一方通行の技術である。どんなに健康的な生活を送っていたところで病は発生する。その時に対応できないと待っているのは死である。そのため、江戸時代の生活から取り入れることができることを考えることが大切なのではないかと考えさせられた。そんな一冊である。 -
Posted by ブクログ
人口100万人以上と推定され、当時世界有数の大都市だった江戸。
それほど大勢の人が集まりながら、同時代のパリやウィーンが屎尿タレ流し・汚臭たちこめまくりの汚都市だったのに比べ、ごみや糞便臭はほとんどなかったという。
なぜか?
それは、江戸人のリサイクル意識が発達していたから。
もちろん、彼らが「リサイクル意識」を持っていたわけではなく、手に入るものを徹底して使い切る生活をしていただけのことである。
例えば照明、燃料、服飾素材、肥料(糞便である。それも農民が我先に調達しに来る“売り手市場”だったという)…いずれも過去数億年蓄積された化石燃料を100年かそこらで燃やし尽くすような営みではなく、1年、長くても2年太陽の恵みを受けた植物から調達され、しかもほとんど棄てるところなく徹底して使われた。
経済成長はほとんどなかったが、自然破壊もなく資源枯渇の心配もなかった。
今と比べて不便で貧しかったかも知れないが、なんと豊かなことよ。そういう本である。
ただ、筆者も指摘することだが、そんな安静な生活を羨ましいと思ったとしても、今さら我々はその頃の生活に戻ることはできない。石油資源などが本当に枯渇しちゃったり、大災害や人間の生物学的限界(ここ100年余の環境変化に人間は適応できていないらしいですぜ)、経済の大変動などがあって、否応なくそうせざるを得なくならない限りは。
せいぜい、もっとムダを出さないようにしましょうよみなさん…という素朴な感想が残るのみである。 -
Posted by ブクログ
数学が苦手な人のための、実用的な数学講座ですね。
ぶっちゃけ非常にわかりにくかったです。
独自単位とか使って噛み砕いて解説してくれているようなんですが、その独自単位が読みづらくてわかりにくかったです。
常用対数の項にしても、後半のlogを使った説明の方がわかりやすかったです。
自分の場合、工業高校出身なので、高校数学については実践タイプ(電気の量とか計算するのに三角関数とか使う)なので、代数関連であんまり混乱はしないっていうのもあるかもしれません。
元々数学は好き(ただし物理は嫌い)というもあるでしょうし。
各項の前半部分の会話文がうっとおしい感じがします。
キャラ設定がイライラするタイプというか、古いタイプ(ピンポーン正解みたいなセリフなど)なので、二人しかキャラは出ていないですが、どっちもそんな感じです。
エピローグ部分を読んで本書の目的は理解出来ました。
自分が読む必要は無かったかなと。
ただ、読んで三角関数とか常用対数とかいろいろ思い出し楽しかったのは事実です。
文庫版あとがきで「アドバイス罪」みたいな話出てて、ちょっと笑いました。
エピローグにもあるように、これから数学の勉強をするとか、関数関連で混乱してる人にはいいかもしれません。