野村克也のレビュー一覧
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大ヒットした本なのだが、なぜか読んでいなかった。
野村監督の一周忌で思い出して購入。
野球をやる人、見る人には必読か。リーダー論など、一般の社会人や管理職にもためになる「教え」が数多く掲載されている。
意外だったのは、「野村野球=データ野球」と思っていたのだが、あくまで「データとは観察のもととなるもので、試合の前までに用意するものだ」としたうえで、試合の中で「情報」を拾い、賭けに出る。
勝負師なのだ。
「賭けに出ることのない戦い方では、それこそ戦力の差がそのまま結果となり、弱者はいつまでたっても勝つことはできない」という指摘は、きわめて正しい。
本書執筆の時点と状況が一変してしまっ -
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野球バカ必読書だ。
オリックスの選手全員が蛍光ペンでハイライトしてボロボロになった本書を片手に、iPadで新たな野球ノートを綴って毎日勤しんでいると信じたい。
以下、心に留めておきたいメモ:
財を遺すは下、業を遺すは中、人を遺すは上とす by 後藤新平
不器用な者は、器用な人がやらない経験をしている。それを遠回りととるか、自分だけの貴重な経験と考えるか。後者だと受け止めて、最後には不器用な者が勝つんだ、と自分を励まし続けてきた。
一に無視、二に称賛、三に非難
判断に必要なものは、原理原則、現在の状況の把握、専門知識、相手の最新情報など。これらに自分自身の能力を加味して、何をなすべ -
Posted by ブクログ
著者の一言一言に、自分の行動、思考のダメなところを気付かされました。
小さな組織、チームであっても自分が「リーダー」となるとき、あるべき姿勢、行動様式について非常に参考になる本でした。
・指揮官が力を発揮できる唯一の媒介は「言葉」。言葉無くして考え方が伝わるはずはなく、その内容によって組織の方向性を定めることができる。
・評価は、自分で下してはいけない。「これだけ実績があって…」と自己分析したところで、無意味。評価は生き物であり、自分が気づかないうちにどんどん変化していく。だからこそ、その都度他人から下されて初めて意味を持つ。
・一流は、皆修正能力に優れており、同じ失敗を繰り返さない。 -
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「週刊大衆」で2019年5月から2020年3月まで連載されていた「野村克也 プロ野球スター名選手 新ボヤキ論」をまとめたものです。
野村さんは2020年2月に亡くなりましたので、本書で語られていることは"最後のボヤキ"になります。
取り上げられた「超一流選手」は以下の31人です。
長嶋茂雄、王貞治
田中将大、大谷翔平、ダルビッシュ有
野茂英雄、イチロー、松井秀喜、新庄剛志、上原浩治
川上哲治、金田正一、山内一弘、中西太
稲尾和久、杉浦忠、森祇晶、江夏豊、福本豊、田淵幸一、門田博光
落合博満、江川卓、原辰徳、桑田真澄、清原和博、阿部慎之助
古田敦也、宮本慎也、稲葉篤紀、辻 -
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- カート
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試し読み
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努力に即効性はないけど、裏切らない
少し不器用でも熱意のある人に人はついてくる
行動に自己顕示欲がないか?
成果は備えで8割決まる、二段構えが大切
組織を愛しているか
失敗には必ず原因がある、その原因を追求すれば
必ず成功につながる糧となる。
三流無視、二流賞賛、一流非難
教えることはティーチング、導くことがコーチ
最初と最後を強調する、初等効果と親近性効果
潜在能力を見つけ、生かし、育てて、顕在能力に
戦略は貫くもの、戦術は変えるもの
勝ちに不思議な勝ち有り、負けに不思議な負けなし
不振のときに諦めない、ピンチはチャンス
考え方で結果は変わると教えてくれる
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Posted by ブクログ
選手に好かれようとは思っていない私であるが、「信頼」はされなくてはいけない。
部下が上司についていく理由が複数ある。自分に利益をもたらしてくれる人、自分にとって怖くて恐ろしい人、自分がとても尊敬している人。など。
今の時代は恐怖でついてこさせようというのは、NGだから、
部下に利益をやるか、尊敬させられるかだと思う。
著者は川上哲治さんを見習い、人間教育を徹底させた。
それが、V9の巨人であった。
メンバーも1人1人が、役割をもっていて、ミスをしない職人の集まりだった。
恐怖はダメと言ったが、鉄拳や言動の制裁ではなく、
ライバルを付けて競争させ、自分の立場も危うくさせるような無形の恐怖も勉 -
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「野村ー野球=ゼロ」と本人が言い続けるほど、野球漬けの人生だった野村克也氏の"遺言"というのが本書。
遺言、というだけあって、選手時代から、監督時代まで野球愛、野球哲学、野球思想が思い出と共に描かれている本書。
上記の"野球"を自分の職業に当てはめても、上手く腹落ちするぐらい、ビジネスと直結する内容かと。
やっぱりプロフェッショナルは共通点があることを再認識。
責任感、自主性、目標意識等々、非常に参考になった。
ただ、愛が溢れすぎて、言いたい放題。こんな人が上司だと、前向きに捉えれば最高に有難い、後ろ向きに捉えると最高にめんどくさい…。うん、惜しい