野村克也のレビュー一覧

  • 野村再生工場 ――叱り方、褒め方、教え方

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    改めて野球って奥深いと思った。全てセオリー通りでも上手くいかないし、セオリーのベースがないと勝負も出来ない。才能によって結果が出ていた選手は、勘や能力の衰えで引退が迫ってくる。考えている選手はボールカウントなどから次の可能性を読み、活躍できる確率も高くなる。また、能力のある選手は結果が出ていた分、なかなか舵取りが難しいが、野村監督はそれぞれの選手の性格などを踏まえた上で、指導されていたように思う。考え方を変えれば、生まれ変われるし、分析や観察のスキルを磨けば、成果が出るので、それに向けて頑張りたい。

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    2025年09月08日
  • そなえ~35歳までに学んでおくべきこと

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    日本プロ野球界の偉人が、どのように成長し成果の残してきたか、その思考の裏側を顕にしている。
    テレビで見ると、どこか可愛げのあるキャラクターに見えるが、計算高く、頭脳派であることがよくわかった。

    特に印象深かったのは、思考の深度である。
    一つ一つの事柄について、掘り下げて理解している。
    挨拶とは挨(ひらく)、拶(せまる)ものであり、自身を開き、相手の心に迫るものだと説く。感動とは「感じて動く」ものとし、よく読めば当たり前だが、普段当たり前と思っている言葉、所作に対して、深く考える姿勢が筆者の歴史的な記録に結びついたものと理解した。

    この深い思考は、どのような行動様式、習慣によって生み出された

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    2025年08月10日
  • 成功する人は、「何か」持っている

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     なぜか妻が目にとめて読み、感心していた。

    「知らなかったけど、苦労してたんだね。お父さんが戦死して、お母さんが大病して・・・」

    と。

     興味を惹かれて、自分でも読んでみた。

     苦労話うんぬんもさりながら、高校にも行けるかどうかという環境の中で、どのように自分の道を切り開いたかというあたりが描かれていた。

     野村克也って、現役時代一時は王貞治の先を行くホームラン王だったんだね。

     王のせいで、自分の存在がかすんだと書いていたけど、たしかに。

     ただ、監督としての存在感は野村克也の方が上だったんじゃないかな。

     感心した。

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    2025年05月21日
  • ID野球の提唱者が明かす! 運の正体

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    さすがノムさん。
    『負けに不思議の負けなし。勝ちに不思議の勝ちあり。』は教科書に載せるべきレベル。

    現役時代のエピソードや、監督時代のエピソードなどを『運』というテーマに沿って伝えてくれています。

    野村克也という人の性格が凄く出ていて、ますます好きになった。

    ※イチローの『上原とノムさんだけでしょ』的なコメントがどストレートで笑いました。

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    2025年05月11日
  • 野村の哲学ノート 「なんとかなるわよ」

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    ノムさんの話面白い。本のタイトル的にサッチー絡みが多いのかと思ったけど最初だけだった。
    ピッチャーはプラス思考、キャッチャーはマイナス思考というのが感銘を受けた。勝気な沙知代さんの話と絡めて家に帰ってもキャッチャーって話の流れはウケる。
    あとは有名な話だけど囁き戦術が長島と王には聞かない話も改めて面白い。長島は野球に集中してるし、王は流してくる感じで。イチロー攻略はメディアを使ってというのは初めて知った。
    全体的な内容は自分の性格的にマッチしないからそんなに響かなかったけど改めてノムさんの経歴凄いなと思った。

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    2025年04月05日
  • そなえ~35歳までに学んでおくべきこと

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    『挨「ひらく」拶「せまる」。挨拶とは、自分の心を「ひらき」、相手に「せまる」ためにある』
    『一人前になれば、周囲からの要求は高くなる。褒められているうちはまだまだ半人前』

    すぐにでも実践できる、働いていて活かせる教訓が多く書かれていた。

    子供の時は挨拶は大事だと学んだが、社会人になり、挨拶ができない人のなんと多いことか。全くしない人までいる。挨拶をしっかりしよう。

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    2025年01月19日
  • 野村ノート

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     野球を超えた人間学の書である。彼が提唱したID野球は技術と頭脳を融合させた戦略の結晶だ。その哲学は「考える野球」として知られデータ分析と知性による勝利の追求が基盤にある。
     野球の枠を超えた彼の教えが読む者に深い感銘を与える理由は人格形成に重きを置いた点にある。野村氏は「性格は変えられないが人格は変えられる」と説く。性格とは生来の特性、人格とは生き方や姿勢の表れであり後者は努力で磨けると信じた。
     野球のように戦略を練り自分を高めることができるのだ。この教えは勝利への道筋を示すと同時に豊かな人生を築くヒントである。苦労人ゆえに野球の選手とは、指導者とはを追い求めた。人生の師として多くの人に影

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    2025年01月11日
  • 一流非難 プロ野球スーパースター異説

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    非難されてこそ一流という野村さんの、昭和から平成までを彩る名選手名監督たちの評論集という感じ。
    テレ朝だったかな、野村スコープを用いた解説の面白さを知ったのは。
    一時期この人の書く本は、ボヤキはボヤキでも自分をもっと認めてくれよ的な感じが鼻について敬遠していたのだが、久しぶりに読んでみれば、非難されてこそという野村さんの野球に対する愛情が伝わってくる良い本だった。
    でも、なんでだろう、原辰徳だけは愛情が感じられない話で終わってしまった。
    宮本のところで言ってる、努力の方向を間違えずに努力しろという話は、今の自分にとって大事な考え方のように思う…
    また、落合には人の見えないものが見えていたという

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    2024年12月15日
  • 野村のイチロー論

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    一流の野球監督が、一流の野球選手を見て語った内容が、分かりやすく書かれています。
    「そこまで細かく分析できるんだぁ」とビックリします。野球のことはほとんど分からない私でも、どんどん引き込まれました。

    ① 「小事に気づくこと」「小事を大切にすること」は、一流選手に共通する条件。小さなことを大切にしていかないと、頂点には立てない。
    ② 「パワーはいらない。それより大事なのは、自分の『形』を持っていないといけない。」
    ③ いい結果は、正しいプロセスを経てこそもたらされる。
    ④ 「小さいことを重ねるのが、とんでもないところに行くただ一つの道」
    ⑤ 「打たなきゃいけない」と思うとプレッシャーになる。し

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    2024年11月28日
  • ありがとうを言えなくて

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    ノムさんの正直な気持ちが書かれた本。
    夫婦愛、そして沙知代さんに関わる数々のトラブル。
    それにしても沙知代さんはすごい。。。
    ノムさんの忍耐強いのもすごいが。

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    2024年11月04日
  • 野球と人生 最後に笑う「努力」の極意

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    今までの自著やインタビューから抜粋した、ノムさんの集大成とも言える1冊。
    野球だけでなく人生訓もあり、大変、勉強になった。

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    2024年09月23日
  • 指導者のエゴが才能をダメにする ノムラの指導論

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    「人は一年でできることを過大評価する。十年でできることを過小評価する」
    自分のことを振り返っても確かにしたいことの半分もできていないときがありました。継続こそが重要であるということを考えさせられる内容です。

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    2024年06月18日
  • ID野球の提唱者が明かす! 運の正体

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    「運が良かった」としか思えない瞬間や、結果的にあの時のあの出来事に出会えたことは運が良かった、そういうことは生きている中でいくつもあると思います。

    そういった瞬間や出来事について、なぜそういう結果になったのか、を考え抜くことで、「運の正体」に迫ります。

    野村さんの運に対する哲学や姿勢は
    ・日ごろから準備・練習を重ねること
    ・人間力を高める生き方を貫くこと
    ・目標や目的を定め、その達成に向けて何が必要かを明確にすること
    と受け取りました。

    ロアール・アムンゼンも「完璧な準備のあるところに勝利は訪れる。人はそれを幸運と呼ぶ」と言っていますし、日ごろから準備を怠らない生き方は、運・幸運を掴むた

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    2024年02月16日
  • なぜか結果を出す人の理由

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    ネタバレ

    さらっと読めた。
    努力、実践、分析、思考、変革を積み上げていくということを実際の野球選手を例に書いている。
    でも、あらゆるジャンルの人に通じることのように思う。

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    2024年02月07日
  • 野村克也 全語録――語り継がれる人生哲学

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    分厚い、野村監督の語録集。

    365もの語録の中には
    同じ意味合いの語録が繰り返し出てくるが、
    繰り返されるほどに
    野村氏の信念を表しているのだろう。

    ・知識やセオリーを教えることは、考え方の
    エキスになり、思考力の上昇につながる。
    教えるからこそ、考えられるようになる。
    ・指導のポイントは具体的に。
    ・長所を伸ばすには短所を鍛える。
    …納得、共感できる言葉がいくつも。

    そして365のうち、
    最初の1番目に書かれていたのは
    「すべては、己を知ることからはじまる」
    数々の書籍で語られる、自分を知ることの意義。
    野村氏もまた。

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    2024年01月27日
  • 野村ノート

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    〈投手編〉
    シュートをなげる選手が意外に少ない。
    標準的な球種は、直球とスライダーとシュート、決め球にフォークかチェンジアップ。
    コントロールがなければ投手と言えない。
    内角あるいは外角一辺倒の配球は球質が良くても打たれる。
    球の緩急もそうだが、投球フォームの緩急も必要。
    変化球は、急速と制球の不足を補う。
    〈戦術編〉
    野球選手は、野球博士になること。
    野球は強い者が必ず勝つとは限らない。
    常勝西武は、データ野球に長けていた。
    負けゲームでも選手のモチベーションをあげることが大事。
    センターラインが重要。キャッチャー、ショートは打撃二の次。
    「のびのび野球」は何年も続かない。
    長距離バッターで

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    2024年01月03日
  • 言葉一つで、人は変わる

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    言葉の力を著者本人が感じ、その力について述べられた書。
    言葉の裏に何があるか。それが一番大事。

    殻を破れずにいる人へ。
    進歩とは変わること。変化とは何かを失うのではなく、何かを得ること。
    成長をはばむものは、もしかすると変化を受け入れない自分自身かもしれない。目の前の現実を好転させるには、まず、自分自身が変わるしかない。

    自分の能力の限界に落胆している人へ。
    技術的限界にぶつかって、初めて新たな可能性が見えてくる。技術的限界があっても、自分の可能性を探求することにおいては無限である。

    上司の評価に不満を持つ人へ。
    人間は人からの評価の中で生きている。
    評価されない不満を述べるのではなく、

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    2023年08月16日
  • 生き残る技術

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    生涯を野球に捧げた生粋の野球人、野村克也。今や、数々の輝かしい記録を打ち立てたことで有名であるが、プロ入り当初は全く期待されておらず、身体的・技術的に秀でた選手ではなかった。そのため、著者が厳しいプロの世界を生き抜く方法は、徹底的に考えることを置いて他に無かった。こうした背景の中で、選手から監督時代に渡って、著者がどのように考えてきたのか。本書ではその形跡を事細かに知ることができる。
    選手としてだけでなく、指導者としても素晴らしい成績を残した著者の考え方は、野球界のみならず、ビジネスの世界にも通用する部分が多々あり、非常に興味深い教えが詰まっていた。
    著者に対しては、以前から自分とどこか似たよ

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    2023年05月21日
  • 野村ノート

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    野球は見るだけだが、ここまで深く細かくこだわれることは面白く、また暗に野村さんが、「野球だけの話でない」と語ってくれているように感じる。
    チームを作る時には読み直したい。また、考え続けてはいるものの、プロセスとはいい準備のことだと読み解け、とても腹に落ちた。

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    2023年05月04日
  • 野村ボヤキ語録 人を変える言葉、人を動かす言葉

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    南海時代の三悪人、江本、江夏、門田の話が面白かった。昔は癖のある選手が多かったようだ。ノムさんは選手のせいにしないいい指導者だった。ボヤキも簡潔明瞭でファンやマスコミに対してサービスしていた。これがプロだと思う。責任の所在を明確にする。「おまえがもし打たれても責任を感じることはない。責任はすべてあの場面に登板させたおれにあるのだから」目標を言わせる。何事においても一流とは謙虚な気持ちを忘れず多くの疑問を抱き、目標に向かってつねに努力し続けられる人間のことをいう。「人間的成長なくして技術的進歩なし」

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    2023年04月17日