野村の哲学ノート 「なんとかなるわよ」

野村の哲学ノート 「なんとかなるわよ」

1,540円 (税込)

7pt

4.0

言葉が人生を変える。
亡き妻サッチーの一言が私の背中を押し続けた。

「年齡を重ねるほど、自分に対して直言してくれる人がいなくなる。実は私にはひとりいる。いや、いた。それが、妻の沙知代である」
急逝したサッチーとの思い出を含め、野村の哲学を育んだエピソードの数々。

以下<序章 私はもともと弱い人間である>より抜粋

南海ホークスを解任された私は、今後の身の振り方について早く考えなければならなかった。
ただ、スキャンダルの影響が予想以上に大きく、予定されていた日本シリーズのゲスト解説の話もなくなり、
「俺はもう、プロ野球の世界で生きていくことはできないのか……」とも思い始めていた。
そんなとき、「東京に行こう!」と言い出したのが沙知代だった。
自動車にわずかな荷物を載せ、東京へ向かうこととなった。
まさに裸一貫での出発だった。
しかし、私は生まれてこのかた関西で暮らしていた人間だっただけに、東京に何かアテがあるわけではなかった。
「これからどうやって生きていけばいいんだ、俺は。お先真っ暗だ……」
マイナス思考の私は心の底からしょげまくり、自動車を運転して東名高速を走っているときも、ひとりで愚痴ばかりこぼしていた。

そんなとき、沙知代が大きな声で口にしたのが、「なんとかなるわよ」という言葉だったのである。

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野村の哲学ノート 「なんとかなるわよ」 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年07月20日

    人生においてかけがえのない人に出会うということはとても素敵なことだなぁと感じた。野村さんにとってその人は間違いなく沙知代さんだったのだろう。野村さんが愛人問題や引退するときに支えて、「なんとかなるわよ」と励まし続けた沙知代さん!!
    投手はポジティブで捕手はネガティブであるべきという野村さんの考えにマ...続きを読む

    0

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