池上英洋のレビュー一覧
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【目次】
はじめに
第1章 人間とアートは切っても切り離せない?!
アートが無ければ本も無い
「美しい」と感じる動物は人間だけ?
異性に対して感じる「美しさ」って?
美しさの絶対的な基準はない
“カワイイ” のルーツ
“普遍的な” 美しさ
第2章 アートはどのように生まれたか?
“食べるため” に生まれたアート
そして、人はなぜか模様を付け始める
描かれた人の形
眼の無い顔
〈ミロのヴィーナス〉の腕
“印象派” を生んだ「類推する力」
第3章 アートが “働く” とは?
絵は最も力のあるメディアだった
見たことのないものを伝える役目
疑問があるなら答えましょう
絵が伝えるメッセー -
Posted by ブクログ
随分前にセールで安くなってたから購入。時を経て、印象派たんへ行く前に知識をつけてから行こうと思って読み始め。(なお、展示会には間に合わなかった)
これはめちゃくちゃ面白い。良書。美術史とはつまり人間の歴史を見ることである。いやむしろ人間の歴史がわからないと読み解けない。「なぜそのような作品がその時代にその地域で描かれたのか、そしてなぜ流行ったのか」という美術が成り立つ背景を見ていく必要があり、それによっていままでモヤがかかっていたような「美術への理解」がどんどん鮮明になり面白い。
本書は絵画をベースに見方を書いていくのではなく、歴史をベースに「何が起こったからどういう絵が求められたのか」を -
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Posted by ブクログ
レオナルドの一生涯について、彼が生きた時代の流れに触れながら詳細に語られていて読み応えがあった。
寡作であったから、という点でもそうであるけれど、彼が探究や創作のために捧げ込んだ努力については、わたしたちにとって非常に多く見習うべき部分があるという点で、レオナルドは、美術家の中でも一際その人となりや生涯について学ぶべき人物だな、と思わされた。
著者のレオナルドに対する人物像の評価はかなり好き。
彼を取り巻いた歴史であるルネサンスについてより詳しく学びたくなった。
自身の研究分野についてとても熱意を持っている著者だと文体から感じられたので、この方の著作は色々読んでみたい。
特に、晩年描かれた -
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Posted by ブクログ
レオナルドダビンチの自伝を読みました。
27歳の時フィレンツェのオールスター画家名簿から落選。
30歳まで無名で、
ある時一念発起して「軍事コンサル」名乗ってミラノの王子に
自らアプローチ。
奇跡的に採用されたあとに必死で軍事の勉強を開始し、数年で専門家になる。
その時の王子から軍事以外にも建築や彫刻など様々な仕事の依頼があり、全く知識がない状況から全ての仕事を請け負ってそれぞれの専門家になる。
最終的には画家業に専念し、ライバルミケランジェロとの競争や天才芸術家ラファエロを育て、名実ともに超一流の人物となる。
ダヴィンチの手記には、
「私は無学だ。常にその道の専門家を探し、専門家に教えを請え