あらすじ
名画にこめられた豊かなメッセージを読み解き、絵画鑑賞をもっと楽しもう。ヨーロッパの中高生も学ぶ、確かなメソッドをベースにした新しい西洋美術史の教室へようこそ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今まで感覚で絵画見てきたけど、歴史知るの面白かった。テンペラ画のこととか絵画のことについて学べて良かった。
もっと深く理解するために、世界史勉強するのもアリかなって思った。
Posted by ブクログ
西洋美術の奥深さを知るきっかけとなった一冊。
美術館に行っても「何も分からん」となるだけで寂しかったので、こちらの本を読んでみました。
西洋美術とはもともとどういうものだったのか、それを鑑賞するとはどういうことかが丁寧に解説されており、大変参考になります。
「絵を読む」ためには「スケッチスキル」と「ディスクリプションスキル」を手に入れておくべきだそうです。確かに最初は知識が足りなくても、これができれば、美術館をただ見て回るだけではない新たな楽しみができそうだなと思いました。ぜひ実践していきたいです。
Posted by ブクログ
絵画を読み解くことで、社会の様子や人々の考え方、価値観がわかるということを、時代時代の作品を取り上げて、優しく開設してくれている西洋美術史のまさに入門書。
Posted by ブクログ
美術史というものが何か分からない状態で読んだがとてもわかりやすかった
絵画は識字率が低かった時代にとって「何かを伝えるためのもの」であり、趣味ではなく買い側がいて描かれているものという根本が分かり、これから美術を見るのが面白くなりそうだなと思った
Posted by ブクログ
「どんな人がなんのために描かせたのか」「なぜその題材に需要があったのか」って視点は美術鑑賞する上で今まであんまり気に留めてなかったけど、そこを意識すると今までよりもっと美術館が楽しくなりそう!
パトロンがついたメディアとしての美術品って視点で、今まで見てきた絵画や彫刻をもう一度見てみたくなってきた。
Posted by ブクログ
西洋美術史の入門書
・識字率の低い時代において絵画が最大のメディアだった。現代はかつての役割から、趣味的な自己表現のツールとなっている。
・サン・ピエトロ大聖堂はカトリックの総本山。バロック調。
・アーツ・アンド・クラフツは、産業革命の反動としての家内制手工業や中世的装飾への回帰。
・アール・ヌーヴォーは、中性的な植物や昆虫などの有機的素材をモチーフにしている。
・印象派の代表モネは、自然界に存在しない黒を使わず、混色を避けた明るい色使いになっている。
・1世紀の初期キリスト時代には偶像崇拝は禁止されていた。
Posted by ブクログ
随分前にセールで安くなってたから購入。時を経て、印象派たんへ行く前に知識をつけてから行こうと思って読み始め。(なお、展示会には間に合わなかった)
これはめちゃくちゃ面白い。良書。美術史とはつまり人間の歴史を見ることである。いやむしろ人間の歴史がわからないと読み解けない。「なぜそのような作品がその時代にその地域で描かれたのか、そしてなぜ流行ったのか」という美術が成り立つ背景を見ていく必要があり、それによっていままでモヤがかかっていたような「美術への理解」がどんどん鮮明になり面白い。
本書は絵画をベースに見方を書いていくのではなく、歴史をベースに「何が起こったからどういう絵が求められたのか」を書いてくれるので歴史に沿って理解を進めることができる。これを読んでいると学生時代の覚える勉強も大事だということがよくわかる…そして私は世界史専攻ではなかったので正直全くわからない。
絵はパトロンがいるから描かれるのだが、宗教的な美術を求められた時代から商人や市民がパトロンとなり美術を求めた時代への変遷、それに伴う技法の変化が面白い。そして印象派の異端さ。印象派についてはもっと詳しく知りたいので別の本を読む。
あくまでも入門かつ高校生向けということもあり深みまでは書かれていないが興味を持つには十分だった。巻末には推薦文献リストも豊富にあるので欲しい本が増えてしまった。読むのが楽しみ。この方の授業を受けられる学生は幸せだと思う。
メモ
・昔の西洋社会は識字率が低いため絵画が最大のメディアだった
・美術史とは人間をより深く理解するための学問のひとつ
・主題の選択と流行には、必ず何かしらの理由がある。美術史は社会を知るための手がかりとなりうる。
・必要性がない限り絵が描かれることはない。
・必ず買う人(パトロン)がいるから創られる。
Posted by ブクログ
最近、美術館巡りにハマっているので指南書として。時代背景や社会情勢などがとても易しく解説されており読みやすい。
アートとしてだけでなく歴史的資料としての鑑賞の楽しみを提案してくれる良書。
Posted by ブクログ
国立西洋美術館に行くにあたって、事前に絵画の楽しみ方を学んでおこうと思い、読みました。当時、絵を描くことが単なる有閑階級の嗜みではなかったこと、また絵画を通してその時代の社会的状況が読み取れることがわかり、絵画鑑賞の際の視点を増やすことができました。
Posted by ブクログ
中高生向けのちくまプリマー新書なので、読みやすい。
美術作品はただ眺めるだけでもいいのだが、作成された時代背景や、作家がどんな影響を受けたのかを知ることで味わいは格段に増す。そのことを再確認する良書。
Posted by ブクログ
中野京子の『怖い絵』シリーズが好きで、絵画の背景を読み解く美術史に興味を持った。入門書として最適ときいたので読んでみたけれど、なるほど読みやすくわかりやすい。巻末に推薦文献リストもあり、興味の程度に合わせて次に読むと良い本もわかり親切。
Posted by ブクログ
なぜその作品が描かれたのか、描かれた当時はどのような社会だったのか、なぜ人々はその作品を美しいと思ったのか…美術作品を前にしてなんとなく眺めるのではなく、自分で考えて深く味わう楽しみを教えてくれる本。昔は識字率が低く、絵画によって物語を伝えていた。絵の中で描かれているのは誰かを示すアトリビュートなど、知らないままでは理解することができない点は絵も文字も同じ。学んで初めて意味が分かり、作品をもっと深く楽しむことができる。
Posted by ブクログ
中学で学んだ時は暗記することに必死で内容に関心を持っていなかったが、それぞれの絵には描かれた背景があることを知ると美術がとても身近なものに感じれた
Posted by ブクログ
美術について、ほとんど知識がなかったので入門書としてはおもしろかった。
ただ、ジャンルが絵画から彫刻、建築など多岐にわたっていたので最後の方は疲れて読みきれなかった。
印象的だったのは、
なぜカトリックが禁止されていた偶像崇拝を認めていたのかや、近代以前では美術がこんなにも流行していたのか?
それは、読み書きが普及していなかったからで、なんらかの主張を伝えるには言語以外のもの、直感的にわかる美術が最も効率的だったからだということを聞いて、とても納得した。
これから美術を見るときには、当時の人の思いを寄せてみようという気になった。
Posted by ブクログ
この先生のゼミ絶対面白そう
美術史ってこの時代はこういう作風が流行ってて〜ってそういうの覚えるようなことかと思ってたけど、むしろこの作品にはこういう作成背景と社会的背景があってっていうのを資料を基にしながら読みといていくことなんですね
アトリビュートとかシンボルとかもっと知りたい
絵を読みとけたらもっと面白いだろうな
1章の伝達ゲームを実際にやってみたけど、言葉で説明するの難しかった
Posted by ブクログ
西洋美術の視点を与えてくれる本。美術史を見ればそのときの社会が分かる。歴史を勉強していると、文化史は暗記も多く大変だったイメージがあるが、文化を勉強することがその時代の空気を知ることになると言うことを改めて感じさせてくれました。もう少し西洋美術について深く学んでみようかと思うきっかけになりました。
Posted by ブクログ
授業を受けているような感覚で読める導入書。
絵画を読み解くにあたり、短時間で略図に直す訓練や、視覚情報を言語に直す訓練の話が面白かった。美術だけでなく実生活にも役立ちそうなので覚えておきたい。
識字率の低い時代の美術、売るための美術、現代においての美術、その役割や価値は移り行くけれど、人々を惹きつける存在であることには変わりないのだと思った。
Posted by ブクログ
美術作品の分析方法や美術史と社会背景の関係性を絡めて『美術史とは何か』をわかりやすく解説してくれている一冊。
・美術史とは何か
・美術作品の『読み方』
・社会背景と美術史の関係性・変遷について
を平たく網羅的に学ぶことができます。
これまでは国内外問わず旅行先に美術館があればなんの気なしに美術館を訪れ、有名な芸術家の絵を見て満足した気になってました。
しかし、この本と出会えたことで、美術作品の見方が変わるだけでなく、その当時の社会や生活について思いを馳せることができるようになったと思います。
Posted by ブクログ
西洋美術史について、あるテーマや技法がなぜその時代にひろく取り入れられたのか、わかりやすくまとめられた本です。たとえば、絵を描くのにカンヴァスが使われ始めたのは港町のヴェネチアで、船の帆の材料である布があまっていたからとか、17世紀オランダでは商人層が力を得て、家庭にかざるような身近なテーマの絵画が描かれるようになった、など。
宗教や経済、社会情勢などの視点から説明されていたのが面白かったです。この本から娘にクイズを出したらだいぶ楽しんでいました。
Posted by ブクログ
ルネサンス→マニエリスム→バロック→…っていう時代区分の歩みの説明とどまらずに、様々な角度から美術史を考察してるのがよい。
新書じゃなくて、もっとカラーで大判の本で読んでみたい。
Posted by ブクログ
最近、頻繁に美術館に行くのだが、西洋美術について殆ど知らないので、ただ感覚的に絵を見るだけで終わってしまっている。それでは勿体ないと思ったので、本書を読んでみた。西洋美術とキリスト教は深く結びついていることがわかった。そのため、キリスト教を知ることは、西洋美術を深く理解することにも繋がるのだろう。
Posted by ブクログ
これから西洋美術を勉強するにあたって、はじめに読み始めた一冊。
タイトルに入門とある通り、絵の種類や歴史の流れなどが広く、分かりやすく説明されてるので知識が無くても読みやすかった。
個人的には二章と三章での内容に興味を惹かれ、もっと詳しく学びたいと思った。
著者の池上英洋さんの「おわりに」の内容も良かった。
Posted by ブクログ
美術関連の本はいろいろ好きで読みましたが、
美術史の考え方やアクセスの仕方。考え方について
書かれてある本は初めて読んだかもしれません。
とても面白く読みました。
美術史はもっと広げていきたいなあと思える内容でした。
Posted by ブクログ
絵を読むには、その時代背景やキリスト教の知識がかなり欲しいのだと知りました。
自分は美術に関しては完全に初心者で、現状後半の美術史の列挙はあまり頭に入ってきませんでしたが、キリスト教や西洋の歴史も少しずつ勉強していきたいという意欲が湧いてきました。