【感想・ネタバレ】ヨーロッパ文明の起源 ──聖書が伝える古代オリエントの世界のレビュー

あらすじ

ヨーロッパ文明は、メソポタミアとエジプトを親として生まれた。ではその最初期に何があり、どんな風に人類は文明を築いてきたか。聖書の記述をてがかりにわかりやすく解き明かす。

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Posted by ブクログ

面白い!シュメール文明について、紹介されていた本も読みたい。
大洪水伝説が他にもいくつかある…というのは知っていたけれど、その大洪水伝説の変遷を見ると文化の伝播が可視化されて興味深い。

それぞれの地理的特徴と都市の在り方も興味深かった。
例えば、ギリシャは肥沃な土地ではなかった為各都市はそこそこの規模で栄え、人口が増えると他の土地へ植民していったがエジプトはナイル河岸が肥沃だった為外へ出る動機がなかった…等

古代オリエントや聖書について、ひいてはヨーロッパ文明の起源についてなにか読みたいなら入り口としてぜひ薦めたい。

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2020年11月27日

Posted by ブクログ

仏教、キリスト教からユダヤ教と遡って、ついに四大文明であるエジプトそしてオリエントにたどりつきました。その文明がどのような成り立ちをしてきたのか、平明な文章でまとめた一冊ですが、ここまでくるとまるで別世界の観があります。

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2018年01月10日

Posted by ブクログ

聖書の読み解き方が分かりやすく、古代文明の成り立ち、そこで生きる人々の信じていたことや生活様式を知ることができる。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的に今まであまり触れることのなかった古代オリエントについての一冊。思いのほか教科書的な記述であまり楽しめなかったが、エジプトでは一神教を認めるとファラオの聖性が否定され、権威が失墜する危険性があるため一神教と専制君主制は相容れない関係にある等、楽しい知識もぼつぼつ。古代史の復習にもなった。

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2018年12月07日

Posted by ブクログ

 神話、聖書、叙事詩、碑文。メソポタミアやエジプトの古代の物語的要素が取り込まれた記録物を基に、ピラミッドやウルのスタンダードなどの考古学的遺物の話も交えつつ、古代オリエント文明の実相を広く描いた一冊。少しまとまりがない気もしたが、メソポタミア文明がシュメール→アッカド→アッシリアと続き、エジプトをも征服したアケメネス朝ペルシアのもと、現在のイランからエジプトまでの領域を支配するオリエントの一大帝国が成立し、それが更にギリシャを支配下に置いたマケドニアのアレクサンドロス大王によって征服される事で、現在の西洋文明における文化的礎となった事が改めて学び直せて良かったです。メソポタミア南部のシュメールの洪水伝説がのちのオリエントの民族の物語にも引き継がれ、ユダヤ教の旧約聖書やオウィディウスの『変身譚』に記された事、ハンムラビ法典が「損害に見合う罰の相場を示しただけの、非常に冷静で客観的な法典」である事など始めて知る事も多く、肩の力を抜いて楽しく読む事ができました。
 個人的にはシュメールについてもう少し詳しく知りたいと思ったので、機会があればまた関連の本を探して読みたいと思いました。あと、ヘロドトスの『歴史』を読みかけているので、それを促す契機となりそうです。ただ通史として知りたい方は、別に山川出版社から出ている教科書的な書籍に一度目を通した方が良いのかな、という気がしました。オリエントの故事を楽しく知りたい方には最適だと思います。

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2018年02月12日

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