【感想・ネタバレ】美少女美術史 ──人々を惑わせる究極の美のレビュー

あらすじ

この世でもっとも純粋で美しいもの――それは愛らしい少女たちの姿。なぜ、彼女たちは時代によって、エロスを漂わせた存在として表現されたり、性をそぎ落とされたけがれない姿で描かれたりと、変貌をくり返してきたのか? そこには人間のどのような理想と欲望が映し出されているのか? あらゆる女性の理想とされたあどけない聖母マリアから、突如挑発的な姿を露わにし始める現代の少女たちまで、200点の名画の裏に隠されたメッセージを読み解く。色鮮やかな図版が誘う究極の美の世界。

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Posted by ブクログ

西洋美術史の池上先生が、美少女の描かれた絵画の歴史的変遷と分類を解説していく本、のはずなんですが、半分以上のページに図版があるのでページをめくるたびに、あらかわいい、この子もかわいいと、ちっとも読書が進みません。どうしてくれるw。とにもかくにも、かわいいは正義ですよ(結局内容が頭に入ってない)

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

美少女は昔から存在していた。それがお金と手間のかかる「西洋画」に写しとられるとき、彼女たちはどのように表現されるのか。
昔から愛でられていた美少年と違って、「小さな大人」「未熟な大人」から、富豪の肖像画、神話・キリスト教の「純潔」「貞淑」の象徴、そして女の子の「可愛らしさ」そのものの描写へ…
という流れがあるらしいのだけど、時代や様式の区分ではなく、細々としたジャンルに分かれて説明されていたため、時代の流れを大まかに把握するのは難しかった。でも、美術史を一ミリも知らない自分でも分かりやすい説明と、沢山のカラーページで紹介された絵画、今後展覧会に行って女の子の絵が描いてあったら、どのジャンルなのか当てはめられるくらいにはなったと思う。キューピッドやオフィーリアの神話もわかるようになったし。
ミレイ、ブグロー、ソフィーアンダーソン、可愛い。
「P.245無垢なる美少女の礼賛と、そのセクシュアリティーへの拒絶とが生み出す浮沈の繰り返しとも言えるだろう。」

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2019年08月11日

Posted by ブクログ

西洋美術における美少女の歴史を書いた本。西洋の美少女は純潔がその根底にある。また、現代の日本における美少女のイメージは西洋美術からもたらされたようだ。オタクが処女にこだわるのも納得がいく。

個人的に一番面白かったのは幼く描かれるマリアの話。ミケランジェロはマリアの純潔・処女性を重視したため、マリアを若く描いた。その流れはルネサンスに続くマニエリスムとバロックの時代で顕著になり、マリアの美少女化が進む。アニメの母親は若く美しいのが多いが、その原点はここにあるのかもしれない。

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2017年07月15日

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