やっと刊行されました。御遺族の皆様におかれましては心の底よりお悔やみ申し上げます。
正直な所、遅筆と読者も心得ているところではありますが
希望と未来という表と怨嗟と過去という裏をまるでクルクルと弾かれて舞うコインのように話数を重ねてきたこの光と闇の狭間の物語で、確かな成長と発展を刻みながらも歩むベ
...続きを読むルセルクの最期をいったいどう迎えさせてやるかということ。それは三浦先生も相当悩まれていたのではと感じいる所が有ります。
とはいえ、三浦先生の心残りといえば間違いなくベルセルクを完結しえなかったこととも思われるのです。
なんとしても遺産として残された制作陣には是非とも最後の最後まで走りきって頂きたく思う反面
三浦先生の構想の全てが明らかではなく残滓として時間停止した世界観のまま、三浦流の発展を喪ったキャラクターたちで話を綴じたとろで、もはや三浦建太郎作品とは言えなくなるのかも知れません。
三浦健太郎作品としてこのまま作品人格としての三浦健太郎を印して封ずるか。
あるいは、かのラヴクラフトのように語り部を増やしてベルセルクの系譜、神話体系を則り後日を語るのか。
大いに苦悩されることと思います。
願わくば、想像しうる二通りの終着を刮目し大団円をする様を夢見て