二木真希子のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    女用心棒バルサが生まれ故郷のカンバル王国にもどった。その昔、地位も名誉も捨て自分を助けてくれた養父ジグロの汚名をそそぐために。日本児童文学者協会賞。路傍の石文学賞受賞。(「BOOK」データベースより)

    久しぶりにバルサに会えました。
    守り人シリーズは2冊目。
    やっぱりおもしろい。
    なのでぐいぐい読んでしまいます。
    25年ぶりに故郷に帰ってきたバルサ。
    それを快く思わないものたちもいるのを知りながらも、愛するもののため、自分のために帰ってきたのです。
    自責ともいえる思いがいつも澱のように沈んでいたバルサの心が少しでも軽くなったならいいなあ。
    この作品にはタンダがでてこなかったので、ちょっと寂し

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    2013年05月10日
  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編

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    長編なので、かなり読みごたえがある。しかも、話もなかなか大がかり。まだ黒幕がいそうだけど、ここまで出てきた敵はどの人も憎めなくって…何とも言えない複雑な気持ち。これからどうなるか楽しみ。

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    2013年05月02日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    前作よりかなり好きです。バルサが過去と向き合って乗り越えていく様子が、ファンタジーの少しふわっとした感じの中でピリっとしてる気がする。闇の守り人とバルサが対峙するところは心が震えたし、一皮むけたバルサがすがすがしかった!「十二国記」第1巻の陽子を思い出した。

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    2013年05月01日
  • 守り人シリーズ電子版 10.天と地の守り人 第三部

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    おもしろかった!
    バルサの物語もチャグムの物語も最高!

    バルサの方は、ナユグに通じるお話が多く、チャグムの方は国とか王とかのお話が多かったかな。
    両方、面白かった。この本は、バルサとチャグムが共に出てきて、本当に面白かった。

    そう、この物語に絶対的なヒーロやヒロインがいない。
    それが、また現実でいいと思う。

    悩みながら、努力しながら、成長していく様を描いているのも、子供にとってもよい本だと思う。

    続編や短編集も読もうと思う

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    2013年02月10日
  • 守り人シリーズ電子版 9.天と地の守り人 第二部

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    ほっ。

    チャムグとバルサの旅。
    少しの望みをかける旅。
    そのなかにカシャル(猟犬)のシハナも登場。

    ロタ王国とカンバル王国が飲み込まれる~っと思いながら、
    早く両国ともチャグムに遭って~って願いながら。

    カンバル王国は、1とは違い、ナユグの世界にとても近い民が多くすんでいるから、そして権力者とこの民が共存している国だから、戦いや戦略だけでなく、楽しかった。


    ナユグの世界が徐々に重なってきている。

    3冊め即突入です。今夜は読み終わってすっきりして寝るぞ♪

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    2013年02月10日
  • 守り人シリーズ電子版 11.守り人短編集 流れ行く者

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    守り人シリーズを途切れ途切れに読み終わって最後にこれ。タンダは幼い頃からあったかい。タンダの村の風景は「狐笛の彼方」を思い出した。今はアズノがどうしてああいう選択をしたのか解らないけど、いつか腑に落ちる時がくるのかなー

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    2013年02月09日
  • 精霊の木

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    久々、死について考える時の、何処かに吸い込まれそうな感覚を思い出した。
    頭の中で考えるより、とにかく俺も生きていることが好きだっ。

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    2013年01月29日
  • 守り人シリーズ電子版 11.守り人短編集 流れ行く者

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    ・浮き籾
    タンダとバルサの幼少期。タンダの才能の片鱗が見える。2人は幼い頃から仲がよい。バルサも戦闘能力も子供離れしている。どこかの民俗学の引用か、農業の説明はあまりぴんとこなかった。

    ・ラフラ
    肝心のゲーム「ススット」のルールや概要がわからないので、そこに疑問が生じる。始めの説明ではサイコロを振って運任せ、のような説明があるのだが、中盤以降はススットの達人の戦術の見事さの描写が目立つ。これはどういうことなのか。「ラフラ」と呼ばれる達人クラスになるとサイコロの目を自由自在に出せるとのことなので、自分がしたい戦略を実現できるようなコマの動きが可能なさいの目を、自分の意志で出しているということな

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    2018年10月15日
  • 守り人シリーズ電子版 10.天と地の守り人 第三部

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    完結である。
    イーハン
    ヒュウゴ

    これしかないか…という結末に落ち着く。合理性としては充分。お疲れ様、チャグム。そして、ロタのイーハン王子。この人が一番大人なような感じがした。非常に好人物。
    毎回、思うのだがこの作品はクライマックスがけっこう終盤にある。一冊の3分の2くらいあたりで「おっ、けっこう盛り上がるな、ここから。しかし、どうやってこの盛り上げを上手く処理して収束するのか」なんてシーンがあったりする。で、この作品はそのあたりをどうしているのかというと、淡泊に収束させる、そんな感じなのだ。その点がなんだか気になってしかたない。もったいないというか、もうちょっと詳細を書いてほしいというか。

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    2018年10月15日
  • 守り人シリーズ電子版 8.天と地の守り人 第一部

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    チャグムは受難すぎる。バルサの齢を重ねてきた描写も入ってきた。ヒュウゴは有能なイケメン野郎。ロタ王国のカシャル再び。シハナの再登場は嬉しかった。自分の感情を優先させないところはプロ。
    新ヨゴ、ロタ、カンバルの3国のかけひき、南のタルシュの思わく。少しだけ、ヒュウゴの考える最善策がご都合すぎる感じがしないでもないが、タルシュも一枚岩ではないことがもっと語られるとよりおもしろさが際だってくるような。
    カンバルに向かうところで終わる。

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    2018年10月15日
  • 守り人シリーズ電子版 6.神の守り人  下  帰還編

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    ロタ王国の王弟イーハンである。この人物がなかなかの人物であることが非常に好感をもてる。アスラとの関わりも実は深い。
    最後「アスラはこれで大丈夫なのか?」という終わりで気になるのだが、大団円を迎えたといっていいと思う。
    カシャルが暴動しすぎ。勝手に行動しすぎ。テロリズムである。これにはイーハンも困るんじゃないかと。しかし、シハナという女、有能すぎる。チェスで相手を追い詰めるように作戦をひとつひとつ実行していく、という説明はテンプレート的でいささかうーむと思ってしまうが、有能で行動力にあふれていれ面白い人物だと思った。

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    2018年10月15日
  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編

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    ロタ王国が本格的に登場。ロタにはロタなりの苦労があることがわかる。作品に登場する国にはそれぞれの事情があることが面白い。バルサとタンダである。アスラとチキサに都合良く出会ってしまう。チャグムのときと同様にいきなりの肩入れ。肩入れしすぎ。ロタの隠密であるカシャルの言うとおりにしていれば、こんなトラブルはなかった。もしくはここまで大きくはならなかったんじゃないか?などと思ってしまう。
    マーサのところを旅立つところでこの巻は終わり。マーサはいいキャラクターだ。こんなやり手の女将キャラはいろんな作品で見うけられるが、マーサもいい描写をされている。正しい筋道を好むけど、それでいて融通も利き、適度なしたた

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    2018年10月15日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    「闇の守り人」と青光石の正体が素敵だと思いました。

    主要人物たちの心の葛藤やカッサの成長、牧童の秘密など、登場人物がそれぞれ生き生きと描かれていて、ヒール役も好印象。話の筋書きも「これぞファンタジー!」と言いたくなるようなまっすぐさです。

    「精霊の守り人」は読んでいないのですが、これを期に読んでみようかな。


    「その、くだらないーーーけれど、どうにもならない自分の気持ちに、とことんつきあってみよう。」

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    2012年11月18日
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人

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    バルサの過去を浄化する物語。
    あとがきによれば、この物語がいちばん大人層に受けているとのこと。ちなみに子供は一番始めの「精霊の守り人」が好みだそうだ。
    たしかにこの物語は大人に受ける要素をもっている。

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    2018年10月15日
  • 守り人シリーズ電子版 10.天と地の守り人 第三部

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    蒼路の旅人から天と地の守り人3まで一気に読みました。
    面白かった。
    夢中になって最後まで読んで、読み終わったらもう続きはないんだーってちょっと寂しくなりました。
    こんな感覚は久しぶり。

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    2012年08月16日
  • 守り人シリーズ電子版 11.守り人短編集 流れ行く者

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    文庫化前の守り人短編集。先日読んだ「ユリイカ」の上橋菜穂子さんの特集に収められていた作品『ラフラ』とともに、バルサとタンダの幼い頃の物語。バルサがどんな風に大人になって行ったのか、タンダがまだ家族と共に暮らしていた時はどんな生活をし、どういう子どもだったのか、これらの背景があってこその守り人シリーズなのだと強く強く思いました。

    改めて、守り人シリーズを最初から読みたくなっています。
    どこで読むか、いつ読むかも考えながら。

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    2012年07月20日
  • 守り人シリーズ電子版 11.守り人短編集 流れ行く者

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    守り人シリーズの短編集。
    守り人シリーズを読んでから期間開いてしまったので「あれ?この人って誰だっけ?」と思う瞬間があったりなかったり(笑)

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    2012年06月27日
  • 守り人シリーズ電子版 6.神の守り人  下  帰還編

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    タンダによく似た男の子を知っている。
    このシリーズを読んでいると、
    いつも彼を思い出します。
    タンダが活躍すると、
    彼が活躍しているような気持ちになってね。
    なんだか嬉しいんです。  
    これからも彼の活躍を楽しみにしてる。

    それだけじゃなくて… 
    この「神の守り人」は勇気の物語だった。
    アスラの勇気がとくに、
    私にも勇気をあたえてくれました。

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    2012年04月28日
  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編

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    アスラとバルサが一緒に逃げるところが、
    心あたたまってすきでした。

    シハナは、怖い。
    イメージとしては、
    髪が短くてちょっとぽっちゃりしてて、
    目が細くてきっとしてて…みたいなかんじ。

    はー
    どう収集つけるんだろうか

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    2012年04月28日
  • 精霊の木

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    精霊の木 080327 上橋菜穂子

    「自由だとか平等などは始めからあるものでなく人が創るもの」
    「何事もなく平安に死ぬか責任とわずかな希望を持って生きるか?」
    「精霊(精神)といる限り天と地の間のすべてと非土地であると感じていられる」
    精霊は神ではなく魂の片割れで生まれた後に出会うものだという

    歪みだらけの現実世界をつくりだしている人間が自分自身を傷付けることで
    その対極と出会うというパラドックスな相対世界を浮き彫りにしている
    を描いた物語
    精神は湖の矛盾によってのみ磨くことができることを描こうとしているのだろう
    現在地球上で起こっている見るに堪えないあからさまな憎悪と差

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    2017年01月08日