フィリップ・K・ディックのレビュー一覧

  • スキャナー・ダークリー

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    薬物依存症を実際に体験したF・K・ディックの著書。
    本書は彼が薬を使わずにして書き上げた初めての作品です。
    自分の体験から物質Dという架空の薬物に呑まれた
    囮捜査官のロバートとその周りを取り巻く人々の物語を描きました。
    SFに分類されるのでしょうが、現代的でもあります。
    薬物を責める内容ではありませんが、薬物を使用した者たちの
    生涯を見て恐怖と哀愁を感じずにはいられません。
    どんな薬物防止ポスターよりも効きます。
    映画にもなっていますので、
    厚い本が苦手な方はそちらから入るのもオススメです。

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    2010年04月29日
  • スキャナー・ダークリー

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    創元SF文庫から山形浩生さんの訳、「暗闇のスキャナー」の邦題で出ていた"The Scanner Darkly"を、浅倉久志さんが新訳したのがこのスキャナー・ダークリー。

    内容に関しては、ディック後期の傑作ということもあり、色々なところに書かれているので、僕は翻訳の違いに関して感じた事を。

    ハヤカワやサンリオの浅倉久志訳でディックの作品に親しんでいた僕は、山形訳の暗闇のスキャナーの翻訳は言葉が少しシャープ過ぎる感じもしていたけれど、今回浅倉訳が出て、改めて読み比べてみると、登場人物のボブ・アークターが壊れてしまった後なんかは、山形さんの訳の方がしっくり来て、アークターが人

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    2009年10月04日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    地球が放射能に汚染されて、大半の人類が死ぬか火星に移住した。これだけでも立派なSFなのに、さらにそこへ脱走アンドロイドとアンドロイドハンターの人間、生きたペットを飼うことへの異常な執着、マーサー教と現実逃避のための感情融合装置まで加わっててんこ盛り。
    しかしどの要素もこの世界に生きる人の日常にごく普通に存在していて、よく考えれば私たちの日常もこんな風に脈絡なく、ぐちゃぐちゃしているよな、と今更考えた。
    生き物の存在が珍しい世界で、同じ人間である配偶者よりペットの方が優先順位が高いというのは皮肉なものだ。
    人口が減ったとて人間は一致団結できない。

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    2026年05月21日
  • トータル・リコール

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    ネタバレ

    全体的に理解しやすいのに十分な厚みのある話ばかりで超面白かった!!

    「トータル・リコール」
    願望が経験に基づくという無意識と意識の連続性が上手く描かれていて面白かった。私の願望も実は実体験から来ているのかも……?

    「出口はどこかへの入口」
    自分は日常生活の中でいくつの物、人、仕組みに"服従"しているのだろうか。
    最後のシーンは結局服従してしまう主人公を描いているのか…?

    「地球防衛軍」
    論理的、合理的に考えれば戦争をする意味などなく人間の感情を納得させるためだけに行なっている、といのに納得の嵐。これを自分たちで気付くのではなく人間が作り出したロボットに教えられるという

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    2026年05月19日
  • ユービック

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    ネタバレ

    ディックは、アンドロイド〜も、高い城の男も、いまいちハマりきらず半ば敬遠しているところもあるので、リハビリ?にこちらを。そうしたらディックって意外と面白いじゃん?と思えたので笑、もう少し他の本を手に取ってみよう&再読もしてみようかな〜

    本の裏側に書かれているあらすじまでなかなか辿りつかないせいで、読み落としたかと思っていたけど、単純に登場が後ろすぎた、、笑
    気になる点はいろいろあるのだけど(そこは回収されないんですかー!?みたいな)、それを横に置いてエンタメとして集中させてくれるには十分面白かった。
    意識があると思っていたのが、実は自分たちが半分死んでいる側だった、とか。今この文章を書いてい

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    2026年05月15日
  • トータル・リコール

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    ネタバレ

    短編集で読みやすく、わくわく展開でおもしろかった
    発想力が本当にすばらしいなと

    トータルリコールと地球防衛軍と吊るされたよそ者と世界を我が手にのラストが好き
    マイノリティーリポートは映画版と少し違うみたいなので映画も見たい

    火星に行きたいと願う男性の本当の記憶(トータルリコール)
    人間は地下で生活し、戦争はロボットに任せる世界、人間が戦争をやめるには(地球防衛軍)
    放射能で汚染された地球で人間が地下から出てきて仲間を探す、人間は地球の訪問者となる(訪問者)
    謎の宇宙昆虫に少しずつ地球が侵略されていると気づいた男の話、吊るされた理由が衝撃(吊るされたよそ者)
    頭の中がのぞかれるようになった世

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    2026年05月11日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    最後レイチェルが羊を殺した理由がわからなかった。もし私のペット(本物)が殺されたらレイチェルを破壊して賞金を受け取るだろう。

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    2026年05月05日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    この作品は、「人間とは何か、アンドロイドとは何か」という根本的な問いを読者に突きつける物語である。

    作中においてアンドロイドは、外見や知性において人間とほとんど区別がつかない存在として描かれる。しかし決定的な違いとして、他者への共感(エンパシー)を持たないとされている。ところが物語が進むにつれ、この前提は次第に揺らいでいく。人間は賞金稼ぎとしてアンドロイドを冷酷に「処理」し、一方でアンドロイド側には感情のような振る舞いが見え始める。こうして、「人間=共感的存在」という単純な図式は崩れていく。

    この揺らぎを補強するように、作中には芸術的モチーフが繰り返し登場する。例えば、魔笛、思春期、叫びと

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    2026年05月04日
  • 偶然世界

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    最後の方、スピード感あってガンガン読めて面白い。序盤はSF用語の怒涛のラッシュで世界観に入り込むまで結構きつい。

    主題とかあんま分からないけど、物語として楽しく読めるSFな気がする。

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    2026年04月15日
  • ユービック

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    さすが、PKD総選挙第一位の作品。これはおもしろかった。
    生きているのは誰なのか。
    モノが古い時代のものへ退行していく理由は。
    そして「ユービック」となんなのか、間違いなくフィリップKディック一番面白い作品ではと思う。

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    2026年04月10日
  • ユービック

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    「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」しか読んだことがなかったフィリップ・K・ディック。
    個人的にはユービックの方が好みでした。面白かった!

    異能力バトルものなのか……?と思いきやどんどん話の展開が変わっていき、なんならどんどん不穏になっていき、はまってほしくないパズルのピースがはまっていくような体験。
    所々に差し込まれる「ユービック」の広告宣伝文がまたいい具合に不気味で、いったいどういうことなんだ、で最後まで読み切れる作品でした。

    強いて言うならもっとハッピーな結末だと嬉しかったけど、この先を想像させる終わり方で素敵でした。

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    2026年03月29日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    何といっても最後の展開がとても素敵
    主人公・リックは頭が切れる方なのであまりストレスなく読める。

    それはそれとして、生粋の日本人のため、稀少な生き物をペットにするよりも、折角の科学の発展ならドラえもんが家にいる方が社会的ステータスになるだろ、あの世界の日本人は何してるんだ。という考えがずっとあった。(年代的にもドラえもんは居ないだろうけども) 本当に生きているなら健康被害が頭によぎってしまうくらい丸々とした猫ちゃんロボだとか、生き物の模倣ではなくてアンドロイドカスタムで己の可愛いを突き詰めててくれ。

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    2026年03月25日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    主人公のリックが、アンドロイドに感情移入していく様がとても人間らしくて良かった。人間の共感や同情の姿勢が人間以外に対しても生まれるものだとすると、なんだかんだ人間にも美しい性質が備わっているんだなという気持ちになった。

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    2026年03月24日
  • アジャストメント ディック短篇傑作選

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    久々に読んだ短編。ディックは短編がおもしろいと思います。

    ・「アジャストメント」
    ・「ルーグ」
    ・「ウーブ身重く横たわる」
    ・「にせもの」
    ・「くずれてしまえ」
    ・「消耗員」
    ・「おお! ブローベルとなりて」
    ・「ぶざまなオルフェウス」
    ・「父祖の信仰」
    ・「電気蟻」
    ・「凍った旅」
    ・「さよなら、ヴィンセント」
    ・「人間とアンドロイドと機械」

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    2026年03月22日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ネタバレ

    この本を読んで感じたのは、人間とアンドロイドを有機体・無機物という外装で分類するのは無意味であり、そのものの本質はその個に宿る魂によるのだということ。

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    2026年03月11日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    ブレードランナー原作とは知りながらも違った味わいにどんどん引き込まれた。人間とアンドロイド、そしてSF的に構築された倫理にら基づく世界観、ここにドラマ性があって成り立つ物語。一気に読み進めることができたし非常に示唆に富む内容だと思いました。

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    2026年03月02日
  • ユービック

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    電気羊に次ぐ2作目。電気羊が人間か、アンドロイドか?の曖昧な境界を攻めた作品とするとユービックは現実か、虚構か?という非常に入り乱れた不思議ワールドで、展開で魅せる作品です。
    あらすじのとおり、敵となる予知能力者狩りを行うべく、精鋭の能力者11人を集めて、いざ決戦の地、月面へ!という、まさかのヒーローSFものが序盤で展開されますが、ほぼ戦うことなく(笑)、気づいたら時間が逆戻りする訳の分からない世界の話に急展開されます。
    一体この世界は何なんですか?と戸惑いながらも、気づいたら不思議ワールドに引きずり込まれ、先が気になって一気読みでした。
    あっと驚く伏線回収とか、衝撃のラストとか、そこまでドラ

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    2026年03月02日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    あまり読まない外国の小説にチャレンジ。アンドロイドと人間の境界が曖昧で、脳負担が高い作品であったが、その分時間をかけてゆっくりと楽しむことができた。

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    2026年02月28日
  • アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

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    SFってスケールの大きさとか展開で見せるイメージ。だけど、この作品はどちらかと言えば人間とは?アンドロイドとは?というように内面にスポットが当たっていて、文学作品の一面も強く、そこが魅力的でした。
    血が通ってるか分からないような人間が出てきたと思ったら、まるで人間のように心が通ってるアンドロイドが出てきたり、境界が曖昧な世界だからこそ、上記のようなメッセージ性が強くなっていて考えさせられます。
    あとは、動物がほぼ生息していない世界なので、動物の所有自体が社会的なステータスになっていたり、人のなかでも優良・不可みたいな格付けがされていたり、そういった設定もユニークで興味深かったです。
    この作品の

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    2026年02月28日
  • ユービック

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    序盤と中・終盤で受け取る雰囲気がガラっと変わる作品でびっくりしました
    SF要素、ミステリー要素、少しホラーっぽい雰囲気もありつつ、最後まで集中して一気に読んでしまう様な作品でした

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    2026年02月01日