西村京太郎のレビュー一覧
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メロン最中の存在は知らなかった。とにかくメロン最中が食べたくなる作品(今ドラマ化するならどこかにミルクボーイの2人を出してほしい)。京都でなく伊豆の下賀茂は知らなかったが、こちらはあまり魅力的な描かれかたではないな。
推理パートはいつもながらの強引さではあるが、高額納税者の西村さんだけにいろいろ思うところがあるのかもしれない。
気になったのは、「送検されれば……身柄は検察に預けられてしまう。今日が、最後の尋問になるかも知れなかった」という部分(271頁)。これだけの大ベテランが刑事手続を知らないとは思わないが、あえて間違いを入れて鉄道ファンに買わせるテクニックを司法関係者に向けたのだろうか。
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ネタバレ武蔵野の雑木林でデート中に殺人事件に遭遇した田島は、新聞記者の関心から周辺の調査を始める。
瀕死の被害者は、息を引き取る前に「テン」と呟いた。どうやら「テン」は天使の事のようだと気が付くも、調査の先には予想もしない暗闇が広がっていた……。
第11回江戸川乱歩賞を受賞した、西村京太郎さんのミステリー小説。
西村京太郎さんというとトラベルミステリのイメージが強く、著作を読んだのは初めてだったのですが、予想外に読みやすくてびっくりしました。
初出は私が生まれる前の話ですが、書き方などもそんなに古い感じもなく、すらすら読めます。ジェンダー観や、個人情報保護の緩さ、列車の中でタバコが吸えるなど所々時代を感じる描写もありますが、本当にそのくらい。
ストーリー的には、事件自体より、その背景を描きたかったのかなという感じ。いわゆる社会派ミステリです。
当事者の現状を大衆に伝えたいけれど、タブーに触れたい願望とか、好奇心とか、結局は大衆の娯楽として消費されてしまう危険性を考えると、人の目から隠して……というのも理解できる。一方で、田島の言い分も綺麗事だけど正論ではある。
今でこそ若干ましにはなっているのかもしれませんが、それでも人間の本質は実は変わらず、感情で動くものだと考えると現代にも通じる闇を感じます。
読み終わってからプロローグを読み返すとさらに悲しい。 -
購入済み
名作になり損ねたのかも
中西青年の思考回路が幼稚なのだけが気になる。その点以外はとても面白かったです。彼がもっと真摯に過去の過ちに対して反省していたら、絡み合う事件がより明確に浮かび上がったのかも。
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「西村京太郎」の長篇作品『沖縄から愛をこめて』を読みました。
『新装版 天使の傷痕』、『殺しの双曲線』、『新版 名探偵なんか怖くない』に続き、「西村京太郎」の作品です。
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フリーカメラマンの「木村敦」は、沖縄に貢献したとして藍綬褒章を受章した故「緒方秀郎」が「陸軍中野学校」出身であることに関心を抱く。
調査を進めると、太平洋戦争末期、陸軍中野学校出身の謀略の専門家42名が実際に沖縄に送り込まれていた。
彼らは沖縄で何をしていたのか?
沖縄戦の実相を後世に伝える著者渾身作!
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2014年(平成26年)3月から9月に講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に連載された作品です。
■第一章 陸軍中野学校
■第二章 北の人
■第三章 実験の島
■第四章 呼びかける
■第五章 多数と少数
■第六章 「本土決戦」論
■第七章 最後の言葉
■解説 山前譲
沖縄に関心を抱くフリーカメラマン「木村敦」は、沖縄の公共事業に貢献した功績により藍綬褒章を受章したという「緒方秀郎」の記事を見つけ、「陸軍中野学校」出身であることに強い興味を持つ… そして「緒方」が無償で公民館を建てた慶良間諸島のM島に向かった、、、
「緒方」や沖縄の戦争について訊いた「木村」は、沖縄戦について詳細に調べていく… 沖縄戦の前に陸軍中野学校の42名の諜報員が沖縄に入ったことを知った「木村」は、その目的を探る――。
主人公が太平洋戦争における沖縄戦に関する調査を行い、沖縄戦に関する見解や可能性、推論が語る展開が中心となっており、「西村京太郎」の作品の中では異色の長篇でしたね… 沖縄戦の勉強にはなったけど、ミステリ作品を期待して購入したので物足りなかったなー 結論も曖昧なままだし、消化不良でしたね。 -
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「西村京太郎」の長篇ミステリ作品『新版 名探偵なんか怖くない』を読みました。
『新装版 天使の傷痕』、『殺しの双曲線』に続き、「西村京太郎」の作品です。
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三億円事件で殺人が!?
4大探偵の推理合戦!
「三億円事件を再現してお見せしよう」真犯人逮捕のために大富豪が入念に計画した推理ゲーム。
「クイーン」、「ポワロ」、「メグレ」、「明智」といった往年の名探偵たちは抜群の能力を競い合う。
だがクリスマス・イヴに予想もしなかった殺人事件が!
驚天動地のトリックが圧巻の西村ミステリー。
「綾辻行人」氏との特別対談も収録。(講談社文庫)
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1971年(昭和46年)に発表された作品… 既存のミステリ作家が創造した東西の名探偵が参集する趣向の「名探偵シリーズ」4部作の第1作にあたる作品です。
■名探偵たち
■奇妙な提案
■第二の三億円事件
■クリスマス・イヴ
■容疑者たちの会話
■行き詰り
■読者への挑戦
■終りよければ全てがいいか
■老いたる探偵からの手紙
■[対談]名探偵、トリック、そして本格ミステリー 西村京太郎 綾辻行人
日本の老富豪「佐藤大造」は、アメリカの「エラリー・クイーン」、イギリスの「エルキュール・ポワロ」、フランスの「ジュール・メグレ」、そして「明智小五郎」を自費で呼び集め、世界に名だたる名探偵である彼らに、一つの挑戦をつきつける。それはあの3億円事件を実際に再現し、模倣犯の行動の軌跡を追うことで、本当の3億円事件の実態にも迫ってもらおうというものだった… 4人の名探偵はこれを承諾する、、、
彼らの前で、「佐藤」の部下である「神崎五郎」が、この途方もない計画を進行する… 彼は、条件に合った、「村越克彦」という若者を見出し、「村越」は「佐藤」がお膳立てした計画のまま、「佐藤」が用意した3億円を奪う。
マンションを購入し、自動車を購入する「村越」… だがそれは、4人の名探偵の推理した通りだった、、、
次に「村越」は、モデル「金城ゆり子」のガールハントに成功するが、しかしそれも名探偵の推理通りだった… そして、計画にないはずの殺人事件が発生し、3億円のうち、残った2億5千万円ほども灰となってしまう。
果たして殺人犯は誰か? 懐旧に浸る、老いた名探偵たちの推理は一度は外れるものの……。
登場人物や物語の中で紹介されるエピソードが相当マニアックでしたね… 登場する4人の名探偵の活躍を知る本格ミステリファンには堪らない作品ですね、、、
犯人の意外性も愉しめますが、老富豪「佐藤大造」の計略が明らかになるエンディングも印象的で良かったです… 読みやすい筆致だし、本格ミステリのマニアからビギナーまで幅広く愉しめる作品だと思いました。
以下、主な登場人物です。
「三島」
本作前半での語り手的な人物。30歳。
英語・仏語に堪能なミステリマニアで、1週間前に佐藤に秘書として雇われた。
エラリー、メグレ、ポワロを個別に出迎えた。
「佐藤 大造」
複数の企業のトップの座にある富豪。62歳。体は壮健。
3億円事件が未解決なのに業を煮やし、「一市民の立場から、同事件の解決を目指し、
それゆえ事件の再現と名探偵4人の参集をお膳立てした」と語る人物。
ニューシブヤマンション(物語後半の舞台)のオーナーでもあり、
村越監視のため、5階を名探偵たちに提供した。
「神崎 五郎」
佐藤が指示を下す、この計画の進行役。
3億円事件を再現させるため、暗躍する。
「村越 克彦」
再現される3億円事件の「犯人」役となる青年。徳島出身。
「金城 ゆり子」
沖縄出身の美人ファッションモデル。20歳。
3億円強奪に成功した村越にハントされて、
彼とニューシブヤマンション506号室で同棲を始める。
佐藤の計画や村越の犯行についてはまったく知らない。
「吉牟田 晋吉」
物語中盤の殺人事件から登場し、語り手的な存在となる。
渋谷署の刑事で、50歳ぐらいのベテラン刑事。
『化人幻戯』事件の時に明智と知り合った。
「坂西 栄一」
井崎製紙の役員。
ニューシブヤマンション605号室(6階)の住人で、
同好のカメラ仲間2人とともに、自室でヌードの撮影会を楽しんでいた。
<4人の名探偵>
「エラリー・クイーン」
アメリカを代表する名探偵。
本作では1905年生まれであり、65歳となっているが、年齢より若々しい。
身長180センチ以上で鼻眼鏡を使用している。ハードボイルド小説には批判的。
「ジュール・メグレ」
フランスを代表する名探偵だが、ベルギー人の血が混じっている。
本作では警察を退職しており、最終階級は警部となっている。
1932年に警察に入った。事件に当たる際は、メモを取る。
身長180センチ、体重は80キロ以上。3人の外国人探偵の中では、一番の後輩に当たる。
夫人同伴で来日したが、夫人は別行動で京都に向かった。
「エルキュール・ポワロ」
イギリスを代表する名探偵だが、ベルギー人。
本作では「エルキュール・ポワロ」と表記される。
3人の外国人探偵の中では、一番の先輩に当たる。
メグレには一目で好感を持った。
クイーンには批判的である(ただし、その頭脳や功績には敬意を払っている)。
クイーンに限らず、「アメリカ人はすぐに口笛を吹くし、金を見せびらかす」と反感を持っている。
マッチ棒で動物や魚の形を作るクセがある。
「明智小五郎」
日本を代表する名探偵。
「人前に出なくなって久しい」と語られ、65歳になっている。
しかし、その目の光は衰えていない。
『化人幻戯』事件の後、妻の文代を亡くし、一線から身を引いた。
七回忌も終わっている。