西村京太郎のレビュー一覧
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現美新幹線殺人事件
大好きな西村京太郎ですが、前作の阪急電鉄殺人事件もそうでしたが、読んでて想像できるような謎解きも余りなく、西村さんと言えば「トラベルミステリー」という自分勝手なイメージで期待して読んでいる分、ちょっと拍子抜け感がありました。
でも、タイトルの「現美新幹線」と盗まれた絵画、贋作絵画との関係性、世界最速の美術館とニューヨークという親和性はないものの組み合わせが不思議て話の展開にワクワクさせられました。 -
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ナオミのために
ナオミのために。
これが事件とどのような関係があるのか?。
すっかり騙されながら読んでいましたが十津川警部の推理により全てが繋がりました。 -
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十津川警部の初恋
十津川警部の大学時代の初恋相手が主人公の本作。初恋が大学時代とは遅くないか?なんて思いながら読み始めましたが、冒頭から嘘をついて十津川警部に近付いてくる男、美人母子、地元の名士、警察幹部などが幾重にも絡み読み応えありの作品。
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まさにトライアングル
温泉地で3人の若い女性が相次いで失踪。そして殺人事件発生 。この3件はそれぞれ関係があるのか?無いのか?こんかいも十津川警部の捜査から目が離せません。
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次々起こる殺人
プロゴルフの大会期間中に、あいつ殺すという犯行声明。あいつとは人気プロゴルファーなのか、大会役員なのか。犯人の狙いは?。広大なゴルフ場で警備に就く十津川警部らの活躍から目が離せません。
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違った切り口
この様な内容は初めて読みましたが、今までの十津川警部シリーズとは違い、これはこれで楽しめました。
また、普段は臆病な主人公が変わっていく様がリアルで怖ささえ覚える部分がありました。 -
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〇犬と伊勢神宮を巻き込んだ男の覇権争い
妻・直子におされて、ゴールデンレトリーバーを飼い始める十津川家。そして犬つながりで知り合った小原サービスの社長の犬が、「犬のお伊勢参り」に出発するという。
そんなとき、木村豊という会社員の男が殺された。BB弾を打つ銃のようなものを持っていて、殺害時刻付近でお伊勢参りの犬とみられるゴールデンレトリーバーが目撃されていて、関連を調べ始めると、小原サービスと、黒田勲率いるジャパン物流が競い合っている様子が浮かんできて・・・
殺人事件を起こしながら行なう、男同士の熾烈な争い。三上刑事部長にすら、仮説ばかりとなじられたが、十津川は粘り強く伊勢に足を運び、まとわりつく。
構図としては小原サービスが頑張っているこの状況を黒田のグループが邪魔をしているという構図にも見えるが、実際はそうでもなく。
また、動物を伊勢神宮に入れないというルールがあるにも関わらず、犬の伊勢参りという(突拍子もなくみえる)テーマを盛り込んだのは面白かった。なんとなくやりそうなこと、東京~伊勢の道中をたった1匹の犬だけで動けるかどうか、という点に読者はきづくだろうか。ちゃんと予想通りのトリック(?)で伊勢参りを達成させようとしています。
小原・黒田の頭脳・体力戦の結末はいかに。 -
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〇仙石線に殺意を乗せて。海の香りも楽しんでほしいな
宮城県女川町の海岸に係留されていた客船「グズマン二世号」。東日本大震災の津波に流され沈没してしまっていたが、引き揚げる動きがでてきた。ホテルの運営会社に勤める柏原がまだ遺体が見つかっておらず、運営会社の若宮と柏原の妹・美紀が立ち会う。
しかし、姉の遺体が明かされない美紀は憤るが、姉の船の部屋からプラチナが出てきたことがきっかけで美紀が事件に巻き込まれてしまう。
一方、東京・青梅の病院に千石という謎の女性が入院している。しかし突然襲われたことをきっかけに十津川警部が調査を始める。2つの事件には思わぬ共通点が見つかり、宮城県警と合同捜査をすることに。果たして、2つの事件をつなぐ糸とは、そして事件の真相とは?
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女川の描写、震災から復活した仙石線。
復興の足音を聞きながらも、陰謀を感じる客船の引き揚げ。
その陰謀は物語中盤から明かされ、十津川は戦う。
怪しそうな人は常に出てくるのに、え、この人が犯人?みたいな、そんな展開が待っています。
仙石線は、海の香り漂う楽しい路線です。どこからだろう・・・塩釜市に入ってからでしょうか。もしかすると、仙台から多賀城に入るあたりから香ってくるかもしれません。快速「うみかぜ」という名前も一昔前まではありました。ぜひ、そんな空気を感じながらこの本は読んでほしいなと思います。(地元出身のホメロスより) -
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・古くもあるが人生とトリックが詰まった短編集
どことなく古めかしさをこの作品の空気からは感じる。それもそのはず、1986年に角川書店から単行本が出ており、この本は文庫の改版本として出版された。しかし、感じる古めかしさはそれぞれの話の面白さ、そして恐ろしさによってすぐ打ち消されるのだ。
六編の短編集だがそれぞれに濃密で一筋縄ではいかない、トリックと人生模様が表現されるのを見逃さないでほしい。
○夜の追跡者
明子にプロポーズしたが「半年待って」の発言に、秋山はいぶかしがる。しかし誘った夜、明子のマンションに行くと明子の死体があって…明子の上司が犯人とにらむ秋山だが、事実はもっと奇なり。
○怠惰な夜
川辺は恋人の京子と、気の弱そうに声をかけて遊ぶのが好きだった。あるとき、遊びのはずが京子が本気の素振りを見せてしまい…
嫉妬し、逆上した男の哀れな結末は。
○夜の罠
依頼した妻の素行調査に納得のいかない木村。困り果てた岡部はお金をふんだくろうと企むが。罠。
○夜の牙
新人の三井刑事は安田刑事とコンビを組むことになり、早速連続パンマ殺しを追うことに。
若気の判断とベテランの勘、どちらが勝つか。
○夜の脅迫者
妻を殺したことのある山路は、ラジオで何者かに勘づかれたと気付く。犯人とおぼしき須貝を殺したのだがまだ脅迫は続き…
よく考えればわかるのだがなかなか気づかない。
○夜の狙撃
女にホテルに誘われて行く最中、女が撃たれた。その後空き巣に入られ、自分が原因だと刑事に気づかされる私だったが…
原因と結果。結末も不運。 -
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〇北海道の空気感を1冊で感じられるが、メインは事件。読み応えある作品ばかり!
北海道に関わる短篇集が5つ。
・石勝高原の愛と殺意
十津川警部夫妻への招待券を譲り受けた三田村刑事夫妻は、トマムのホテルに着いたが、謎の手紙が届き――とばっちりからの。
・最北端の犯罪
稚内へ来た記念に札幌開発銀行へ預金をした西本刑事。しかし東京に着いた後部屋が荒らされ――荒らされた理由が思わぬところにありつつ、そこから事件解決の糸を手繰り寄せていく。
・愛と孤独の宗谷本線
娘を殺された復讐をしたい辻村と、行きずりに出会ったリサ。しかし稚内までの鉄路の中リサが怪しい行動をとり――いくつもの糸が最終的に一本にまとまっていく、短編にするにはもったいないくらいのお話し。傑作。
・謎と幻想の根室本線
西本刑事の旧友・片山が釧路に行く途中で死んだ。霧を怖がっていたことからヒントを見出した西本が調べてみると――表題の「恋」がもっともはまる作品。
・青函連絡船から消えた
事件で拘留された被疑者から、西本刑事が人を突き落としたという証言が出た。心当たりがない西本の代わりに十津川が調査すると――えー、犯人そっち!?っていう。
東京と北海道の距離や時間をものともせず、十津川・亀井が部下の刑事たちを率いて捜査に当たる姿は誇らしい。特に「青函連絡船」では、西本刑事の無実を信じて奔走する刑事たちの姿には目をみはる。北海道をテーマにした小説は多いと思うが、この本も傑作のひとつと言ってもいいだろう。 -
Posted by ブクログ
〇人間味も情景もあふれるが事件には変わりない。
最近出た本だが、若干内容的には古いものも入っている。しかし良さが語り継がれているということだろう。4つの短編集。
・臨時特急を追え
占い師永井の予言に対策したい国鉄総裁の北野は十津川に相談する。そんな中新たな予言が行われ――突飛な発言はどう仕組まれたものだったか?
・東京―旭川殺人ルート
小鳥を飼う女・白石が気になる西本刑事。その周辺で殺された小坂井・畑との関連性も疑うが――西本刑事の恋慕の情は叶うのか。
・夜の殺人者
共にホテルに入った行きずりの女が殺害されて戸惑う日下。しかし監察医の話を聞いた十津川は――一見当然だと思う内容が覆される根拠が気になる。
・越前殺人の岬
バスの運転手が見つけた波の花にまみれている死体は観光客・笠井。周辺を調べると謎の女の目撃情報が出てきて――殺人の理由と結末。
いずれも人間味あふれるいいストーリーだった。
しかし、殺人を犯していけないことに変わりはない。それを止めるための十津川警部、と言っても過言ではないだろう。
「臨時特急」は鉄道ファンとしては死傷者が出てしまう事件は許せないところでもあるが、それぞれの地域の情景もあふれる物語で、読んでいて気持ちが良かった。