西村京太郎のレビュー一覧

  • 新装版 殺しの双曲線
    読者への挑戦状。伏線やトリックなど本当に素晴らしかったです。西村京太郎さんはトラベルミステリーばかりだと思っていましたが、こういうのもあるんですね。ちゃんとメイントリックが明示されていてフェアだったのも素晴らしい。
  • 夜間飛行(ムーンライト)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    動機も犯行も手が込んでいておもろかった。犯人たちが若干行き当りばったり感(演技力とか、目的に対する罪のない人の犠牲とか)と一人無駄死にで嫌だった。
  • 十津川警部 長崎 路面電車と坂本龍馬
    この年(2018年)の大河ドラマが"西郷どん"だったから、西郷隆盛と親しかった坂本龍馬の話題もあり、よかった。
  • 長崎駅殺人事件
    内容(「BOOK」データベースより)
    英国の人気作家V・ヘイズが、日本人妻を伴って来日することに。しかし警視庁には、正体不明のテロ組織から、ヘイズの来日中止を迫る脅迫状が届く。警視庁は万全を期して十津川警部に警護を命じるも、長崎へ向かう特急「さくら」車中で、夫人が誘拐されてしまう。最悪の結末と驚愕の...続きを読む
  • 急行アルプス殺人事件
    1980年代~90年代に書かれた短編で、旅先や列車内での出会いのワクワク感、男女の結婚観などに時代を感じる。アプリで乗換案内検索をする昨今、時刻表トリックなども読者がイメージわきづらいのだろうなあ。
    色々な意味で歴史を感じる作品集だった
  • 終着駅(ターミナル)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    昭和56(1981)年度日本推理作家協会賞長編部門受賞作。西村京太郎のトラベルミステリーとしては3作目で、恐らく最も有名な作品といえるだろう。
    3度ドラマ化されているため、私も見たことがあるのだが、ドラマ版は結末が異なっていた。
    まず本作で描かれる上野駅が纏うイメージが私の持つそれとは全く異なる時代...続きを読む
  • 十津川警部 南紀オーシャンアロー号の謎
    十津川シリーズで一番スケールの大きな話だった。
    劇場版という感じ。アクション映画としてできる。いつもどおりに十津川の冷静な判断も光る。
  • 寝台急行「銀河」殺人事件 十津川警部クラシックス

    寝台特急「銀河」殺人事件

    1970年の大阪万国博覧会へ寝台急行「銀河」で往復したことを思い出しました。当時、ホテル・旅館が一杯で宿泊が出来なかったので寝台急行で往復したと父親から聞いたことがあります。当時は小学校6年生で大人料金になる前に強行したようです。確か当時の車両は20系ではなく10系だったような気がします。また、A寝...続きを読む
  • 七人の証人 新装版
    【七人の証人】
    先日逝去された西村京太郎氏の著書です。
    京太郎氏お得意の鉄道ものではなく、でも戸津川警部が出てくる作品。
    ある傷害事件で有罪とされ、獄中に病気により死去した息子のために、その父親が当時の証人を集めて真実を暴こうとする推理小説です。
    集め方は無茶苦茶、場所もどうやって運んだんだという無...続きを読む
  • 七人の証人 新装版
    初めての十津川警部。帰宅途中に何者か襲われ孤島に連れ去られた警部。そこには複数の男女と佐々木と名乗る老人がいた。その老人は1年前の事件を再現し獄中死した息子の無念をはらしたいとして当時の事件の証言者だった7人を集めたのだ。改めて証言を聞き、それに反論する突飛なシチュエーションのリーガルサスペンスで、...続きを読む
  • 西鹿児島駅殺人事件
    まだ行ったことがなくて、訪れたい西鹿児島、枕崎が舞台の推理小説で、買ってみた。
    苦労して自分の世界を築いた故西村京太郎氏の作品をこれを機に、読み進みたい。
  • 新装版 殺しの双曲線
    西村京太郎氏の著作を読むのは初めてでしたが、とてもテンポがよく読みやすく、最後までいけた。雪の山荘というクローズドサークルで宿泊者が次々と死んでいく、
    それと同時に東京で双子が強盗を繰り返すという事件が起こる。ところどころにアガサ・クリスティが引き合いに出され作者が真っ向勝負を挑んているのがうかがえ...続きを読む
  • 新装版 殺しの双曲線
    西村京太郎さん自薦5作品の一冊。1971年s46刊行。アガサクリスティー「そして誰もいなくなった」西村京太郎版。冒頭一卵性双生児を利用したトリックであると。東京で双子犯人の連続強盗事件と年末山奥ホテルに招待された6人に起きるクローズドサークルを舞台とした殺人事件が同時進行。折角のヒントも犯人が最後ま...続きを読む
  • 寝台特急(ブルートレイン)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    1978年(S53)西村京太郎さん数多くの著作より自薦5編の1冊。鉄道トラベルミステリーシリーズ第一弾。東京発西鹿児島行き寝台特急ブルートレイン「はやぶさ」で取材していた週刊誌に起こる不可解な事件からの連続殺人事件。スマホもインターネットもない時代ながら深みのある物語でビックリ。十津川警部シリーズの...続きを読む
  • 新装版 殺しの双曲線
    『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品の中でも一番好きな作品。
    2つの事件が並行して行われていく。
    深い雪に囲まれた山荘で次々に人が殺されていく。その一方で、双子の強盗犯が次々に強盗をしていくが…。
    この作品の凄いところは、最初に作者から種明かしがされているところだ。
    「この推理小説のメイントリ...続きを読む
  • 仙台駅殺人事件
    一番の印象は非常に読みやすかった
    余計な言い回しなど無く、頭に入りやすい
    ミステリー要素は少々薄く結末も割とサクッと終わるが、その分内容の理解もしやすかった
    また十津川と亀井のナイスコンビを見ているだけでも楽しい
  • 新装版 殺しの双曲線
    アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品。本書の最初にノックスの十戒どおり双生児を使ったトリックですと、明かしている。それすらも作者の、巧妙な罠だったのだと感じました。小柴兄弟、早川と西崎、両方とも法で裁くのは難しい。その状況で最後、心理に的に追い詰めたのはとても印象的です。殺し...続きを読む
  • 十津川警部 山手線の恋人
    初めて読みました。
    西村京太郎さんシリーズ。
    知人が好きだと話していて、どんな面白さがあるのか知りたくて。

    どきどきわくわくしながら、話の展開を楽しめました。
    無駄のない文章で、時々さりげなく話の流れを整理してくれるので、状況をちゃんと把握しながら読めました。

    他の作品も読んでみたいけれど、殺人...続きを読む
  • 十津川警部 両国駅3番ホームの怪談
    両国3番ホームの出来事と指輪の謎に十津川警部が挑む!

    いつもは「カメさん」と呼ぶのに、今回は「亀井」と呼び捨てに…なんか違和感がある。
  • 新装版 殺しの双曲線
    「この本を読まれる方へ この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。」
    冒頭で作者から堂々と言い切られる事が、逆にワクワクする。

    本書は二時間サスペンスでお馴染みの西村京太郎による本格ミステリだ。
    東北の山荘への招待状により集められた、オーナー含め7人の男女。なんの繋がりも...続きを読む