西村京太郎のレビュー一覧

  • 左文字進探偵事務所 黄金番組殺人事件 新版

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    左文字が番組に出るなという脅迫状を受け取った。
    その時点で左文字が番組に出ることを知っている人間は限られている。

    和田アキ子にも同じ脅迫状が来たという。
    出発点の設定としては面白い。

    西村京太郎もいろいろテレビに出て舞台裏を知ったり、
    山村美紗がいろいろテレビに出ているので舞台裏を聞いたのかもしれない。

    実に、現実味を帯びて描写している。
    実名で登場する人物たちからの了承を得ているのかどうかが心配だ。

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    2011年09月11日
  • 名探偵も楽じゃない

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    名探偵シリーズは、パロディです。
    ミステリだと思うから腹が立つかもしれません。

    エラリークイーン
    エルキュールポアロ
    メグレ
    明智小五郎
    の4人の名探偵が登場する。

    そこに、左文字京太郎が現れる。
    西村京太郎の分身であることは明らか。

    西村が、こういう人物にあこがれていたことがわかる。
    結末で自首を進めているが、そうであれば左文字シリーズは終わってしまう。

    摩訶不思議な物語。

    西村京太郎は、とてもすばらしいパロディ作家だ。

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    2011年09月11日
  • 原子力船むつ消失事件

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    社会派の作家になりたい西村らしい作品。
    政府や原子力関連機関の対応の揺れをうまく書いている。

    一部の殺人事件や疑惑などをさらりとかいて,
    戦争の回避の筋書きをうまく入れ込んでいる。

    愛憎や人間関係の踏み込みがいまいちという評価もあるが,
    それも含めて西村らしいと言えないだろうか。

    社会派シリーズとして,どんどん続編がでることを期待する。
    西村ほどの最多販売著者(ベストセラー作家)なら,
    読者のために書くだけでなく,自分のために書く小説もあっていいと思う。

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    2011年09月11日
  • 日本海殺人ルート

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    新潟と京都の間に住んでいる人なら分かるトリック。
    新潟から京都まで、新幹線の方が速いことを知っているので、
    時刻表を見なくても、最初から、東京経由で行くことは分かっている。

    どうして、東京にいる、刑事が、最初に考えなかったかが不思議だ。
    それ以外は、推理することがいろいろあった。

    途中で犯人だと思われた人が、なぜ、犯人と名乗ったのかが、よくわからなかった。

    推理小説とは、未解決事項を残して、読者に推理する喜びを与えるものかもしれない。

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    2011年09月11日
  • イレブン殺人事件

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    日本語は,カタカナ語を特定の意味に用いる。
    イレブンといえば,フットボール(サッカー)のことを意味し,
    ナインといえば,野球である。

    そのため,イレブン殺人事件はフットボールの殺人事件だと思った。

    読もうとしたら,11の事件があり,フットボールの殺人事件ではなかった。
    短編なので,原因や結果,その後の展開は想像にまかせるしかないところもあるのはやむを得ないだろう。

    西村ファンなら必読だろう。

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    2011年09月11日
  • 左文字進探偵事務所 盗まれた都市

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    東京の腐敗に対する批判を繰り広げる集団。
    犯罪という意味では,どちらが問題なのかということを問いかけるような社会派の仕立てになっている。

    登場するのは左門寺探偵妻夫。矢部警部の非公式の依頼に基づいて行動する。
    東北地方の人たちが嫌な思いをしなければいいのにという心配があります。

    あまりにも閉鎖的で,排他的で,凶悪なので。

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    2011年09月11日
  • 小樽 北の墓標

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    42年前の事件の犯人を追求するという多少無理のある設定だ.
    直前につぎつぎと起きた死亡事件を解明すれば,おのずと結論は出るはずだった.

    小樽の運河を題材にしているところが社会性がある.
    小樽、網走など北海道を横断する事件の展開に,北海道警との連携がからむ.

    事件の主要人物が元刑事である点に悩みが多い.
    結末は仕方がないことなのだろうか.

    実際の運河を見た事がないので,一度見に行きたいと思った.

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    2011年09月11日
  • 南神威島

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    「南神威島」ってどこにあるか知りませんでした。
    離島に赴任した医師と流行病をめぐる恐怖小説、推理小説。

    恐ろしい話が好きな人にはお勧め。

    西村京太郎がまだ、鉄道ものにどっぷりと浸かる前の作品。
    「幻想の夏」「手を招く猿」「カードの城」は、どれも恐くて、興味深い。

    最後の「刑事」は、今の十津川警部ものとの類似点はいくつもある。

    ps.
    なお「カードの城」という標題で、新評社から出た単行本には、「行き先のない切符」が加わっていた。

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    2012年07月20日
  • 寝台特急「北斗星」殺人事件

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    寝台特急にしかけた爆発物。
    十津川と犯人のかけひきが続く。

    予想を少しは覆されるものの、
    最終的には十津川の導く方向へと流れて行く。

    いくつかの犠牲のもと、複雑な仕掛けが解き明かされて行く。
    西村京太郎らしい人間描写が中心になっている。

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    2011年09月11日
  • 在原業平殺人事件

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    山村美紗作品の真骨頂。
    在原業平と伊勢物語にむちゃくちゃ詳しくなります。

    早川明子が山村美紗の分身として活躍する。
    無冠の女王らしい、読者をひきつける作品です。

    友人の西村京太郎が整理して出したといわれる2つの作品の1つ。
    友に京都で暮らし、子弟関係にあったといわれている。

    作風の違いは、男女の違いとしてよくわかる。

    愛の危険地帯と同じ様な顛末に、晩年の山村美紗の傾向が現れているのかもしれない。

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    2011年09月06日
  • 龍野武者行列殺人事件

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    山村美紗がなくなった後に,西村京太郎が書きついだと言われる2作品の1つ。
    お互いが未発表の作品を書き継いで出すとのことが西村京太郎の後書きに書かれている。
    結末を教えてもらっていなかったので苦しんだとのこと。

    いっそ最終章は3分岐くらいにして,最終章1,最終章2,最終章3
    として3つの結末を書いてもらい,どれが山村美紗らしいかを投票するのがよかったような気がします。

    山村美紗作品としての納得感がありません。

    山村美紗のよいところは,思い込みが強く、独りよがりで、独善的であり,我が儘なのに、愛すべき人だということではないのでしょうか。

    西村京太郎は,括弧付きの「優し過ぎる」のではないでしょうか。

    山村美紗という日本を代表する作家が亡くなったことの意味、大切な人を亡くしたという実感が涌きました。

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    2011年09月05日
  • 伊豆の海に消えた女

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    久々にミステリー読んだ。おもしろ!
    旅行でいったばかりの場所だったから妙にリアリティあって怖い。

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    2011年09月14日
  • 十津川警部 湘南アイデンティティ

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    武藤明と小早川恵の不思議な契約.
    週に1度だけの家庭サービス.

    何の目的なのか,何が事件なのか,が分からない.
    最後の最後になって,2つの事件が同一犯だと種明かしがある.

    最後の展開が急過ぎるのが残念だが,それも1つの手法なのだろう.

    くれぐれも分けの分からない契約には気をつけよう.

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    2011年08月04日
  • 箱根 愛と死のラビリンス

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    最初の殺人から、本題の贋作論争にたどり着くまでの筋書きがなかなか。
    亀井、十津川の推理の深さに脱帽。

    怪しげな贋作、寄贈された美術館は良い迷惑?
    赤川次郎の美術品の知識が試される作品。

    画商に敵を作らないように工夫しているところが憎い。

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    2011年08月04日
  • 山形新幹線「つばさ」殺人事件

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    連載物の宿命として,掲載号ごとの区切りや,最終回に盛りだくさんになったり,説明不足になったりすることがある。
    本書も,最後のどんでんがえしかもしれないところは,盛りだくさんすぎる一方,説明不足の点もある。

    伏線が不足していたり,原因がわかりにくかったりするところもあるので,文庫にする際に加筆してもらえると嬉しかったかもしれない。

    山形,宮城の地理にはくわしくなったので,個人的には不満はない。
    栃木がでてくるが,福島が飛んでいるのはなぜかはわからない。

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    2011年08月04日
  • 女流作家

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    流行作家というのは怖い。
    山村美紗と西村京太郎の関係を告白するような本を、小説として書いてしまう。

    おまけに出版社との関係や、京都の舞妓の旦那になる仕組みや、
    京都の文化についても露吐している。

    山村美紗が書きそうな小説を、西村京太郎が書いている。
    西村京太郎が山村美紗にささげる小説であることはわかる。

    最後の32歳の写真という題材があるが、
    朝日新聞社から出た版には、山村美紗が32歳の沖縄での写真がある。

    女性の読者はどう思うかわからないが、
    主人公の感情の変化も山村美紗らしい。

    旅行ものと京都ものの分担の必要がなくなった今、
    西村京太郎が京都ものも書き継ぐことができることを示している。

    人生と出版界の縮図をあらわしたような本である。

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    2011年08月04日
  • 新版 名探偵なんか怖くない

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    西村京太郎が,電気系の学校を出て人事院に就職していたことは,
    赤川次郎が,日本機械学会に就職していたことと並んで,
    不思議な気がする。

    波瀾万丈の人生ではなく,手堅い生活を送っていたのに,
    文筆業に乗り出して行った2人。

    2億冊を売り上げているのは2人だけという。

    そういう大御所だから,
    メグレ
    エラリークイーン
    ポアロ
    明智小五郎
    の4人を登場させることができたのだろう。

    4人のファンからの苦情もさしたるものはないように思われる。

    誰もが一度やってみたいと思う,組み合わせを実現していることに敬意を表する。

    3億円事件を模擬してみるという企画もすごい。
    犯人が誰かという設定や最後を手紙で閉めるところも文学的。
    努力あっての大作家だということがわかった。

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    2011年08月04日
  • 十津川班捜査行 わが愛 知床に消えた女

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    4つの短編集。標題の作品以外は既出。

    わが愛 知床に消えた女
    愛と殺意の中央本線(講談社文庫「最終ひかり号の女」
    復讐のスイッチバック(新潮文庫「展望車殺人事件」,空白の時刻表 西村京太郎自選集3)
    愛と死 草津温泉 (文春文庫「青に染まる死体 勝浦温泉」)

    わが愛 知床に消えた女 は、警察を辞めた私立探偵 橋本豊が主人公。探していた女性は殺されていたことになっていた。
    よく探してみると,殺されていたのは別の女性で,
    探していた相手は男に化けていた。
    結末の事件が未整理だが,読者の想像にまかせるということだろうか。

    ややおもむきがちがうが、捜査の展開は十津川流。

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    2012年07月16日
  • 十津川警部 日本のエーゲ海、日本の死

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    日本のエーゲ海がどこかがわかったり、
    ヨットを楽しむのにかかるお金がわかったり、
    なぞの殺人事件の真相がわかったり、
    西村京太郎にしては、やや社会派の色がみえている。

    政治に対する批判と警察の執念。
    十津川警部の冷静さが光る。

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    2011年07月12日
  • 終着駅(ターミナル)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~

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    この本がなかったら、本を全く読まない子になっていた^^
    そういう意味では人生のターニングポイントになった本。
    もちろんこの本から中学、高校時代は西村京太郎のトラベルミステリーにハマっていったのだが…

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    2011年06月27日