西村京太郎のレビュー一覧

  • 十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
    1,2章は自分の体験をもとにして書いてあるので、特徴があったが3章は一般的な資料をもとにした意見であった。
  • 十津川警部 十津川警部「初恋」
    ○明かされる十津川の初恋と淡い思い出となる殺人事件
    捜査一課の十津川に弁護士・崎田が訪ね、十津川の初恋相手である原口夕子が亡くなり遺産を分けたい、という申し出があった。困惑する十津川だったが、翌日崎田が死体で見つかる。
    死を疑問に感じた十津川と亀井は高山へ向かい、原口夕子の経営する旅館に向かうが、夕...続きを読む
  • 十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
    トラベルミステリー作家として著名な西村京太郎氏が、初めて書き下ろした自伝的ノンフィクション作品です。

    戦中・戦後を生きた来られた筆者の貴重な証言や生活実態等がたくさん紹介されており、当時の空気が伝わってきました。当時の筆者の年齢では戦争はそこにあるものですが、しかしそんな中どう生きるかをリアルに考...続きを読む
  • 死者はまだ眠れない〈新装版〉

    最後が最悪

    最後の最後まで展開が面白かったのに、結末が不完全燃焼で最悪。
  • 十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
    こんなザマだから負けたのだろうし、このザマを70年も引きずっているからこそ、やっぱりまだダメなのだろう。お上の言う通りになんかしないで、自分で物を考え自分で調べ自分で手の届くところから行動しないと。世の中を変えられるのはお上じゃない、末端の人間一人一人の力だよ。
  • 十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
    昔高校生や大学生のころ大好きだった西村京太郎氏の
    体験談。
    ところどころに、彼の推理小説のなかにも
    ここにかかれてある内容が反映されていることが
    あったような気がします。
    『日本人は戦争に向いていない』という章は
    なかなか読むべき内容が多くかかれてあると思います。
    今の国粋主義や、愛国者と呼ばれる人...続きを読む
  • 十津川警部 秩父SL・三月二十七日の証言(十津川警部シリーズ)
    ○証言に翻弄されるが、見事切り抜けオトしていった十津川班の活躍
    十津川がある雑誌を読むと、衝撃的な記事があった。
    旅行作家の小島が秩父鉄道のパレオエクスプレスに乗車したエッセイであったが、そこには秋山夫妻を殺害した罪で逮捕・起訴された戸川が殺人を犯した当日に乗車していた、ということが書かれていたのだ...続きを読む
  • 九州新特急「つばめ」殺人事件
    ○政治家と対峙する十津川の勇気・男気
    特急つばめ号に乗車する「つばめレディ」として業務をしている山本宏子は、車内で挙動不審な若い男女を見かける。その後彼氏で雑誌記者の塚原と食事をしていると、その二人が指宿で殺されたという報道を目にする。しかしつばめではなく飛行機で鹿児島まで来た半券を持って死んでいた...続きを読む
  • 韓国新幹線を追え
    〇韓国新幹線で巻き起こる、犯人とのハラハラドキドキの頭脳戦
    ある日捜査一課に届いた一通の小包。その中には、「Plan of A」の文字とともに、列車を使用したと思われる何か悪だくみの告発があった。A=Assacination(暗殺)と考えた十津川たちは、その暗殺計画を解読しようとする。新幹線の説明ら...続きを読む
  • 新装版 D機関情報
    ○海外情報活動を描いたスパイ小説。誰が味方なのか、誰がD機関なのか、きっと見破れない
    海軍中佐・関谷はある日、私服で軍令部に出頭せよとの名を受けた。
    そこで言い渡されたのは、「スイスに潜水艦に便乗して金を運び、水銀を購入せよ」との命令であった。
    二カ月かけドイツに渡った関谷は、ドイツ大使館の書記から...続きを読む
  • 聖夜(クリスマス・イブ)に死を
    ○犯人と黒幕とそれを追う検事の頭脳戦にハラハラ。
    12月24日・クリスマスイブに起こった「サンタクロース殺人事件」の犯人として自首した岡崎だったが、翌年10月に行われた公判の際に法廷が爆破され、催涙ガスがまかれ、岡崎が逃走してしまう。
    岡崎の若手弁護士時代を知っていた山本検事は簡単にいくはずがないと...続きを読む
  • 新装版 天使の傷痕
    『このミステリーがひどい!』で小谷野さんが絶賛していたので読んでみた本。なるほど。
    本格推理小説としてはあらが目立つし、謎の解決のされ方もいまいち盛り上がりに欠けるんだけど、「社会派」としては出色の出来。ラストあたり、主人公が「真実」に気付いてからの展開は圧巻である。よくこの時代にここまで書けたなあ...続きを読む
  • 生死の分水嶺・陸羽東線
    ○雲をつかむような捜査が一転、スキャンダルの発覚へ
    遠山の経営する喫茶店で働く川島マリアが、突然失踪した。失踪したのは過去にもあったのだが、今度は山形の堺田にある分水嶺で殺されてしまった。
    遠山は同じく喫茶店で働く君子と共に現地へ向かうが、精力的に動き回ろうとしていたはずの君子が突然帰ろうと言いだし...続きを読む
  • 十津川警部捜査行 北陸事件簿
    ○北陸が舞台の短編集。事件に迫る十津川の本気度を感じる

    1)とき403号で殺された男
    とき403号が新潟についたとき、老人が殺されているのが見つかった。しかし、彼は老人ではなく、持っていた履歴書すらも偽造だった。老人をメイクアップした若者を訪ねたもののすでに殺されていた。そしてその老人が記者として...続きを読む
  • 九州新幹線マイナス1
    ○九州新幹線も舞台のハラハラドキドキ推理ショー

    警視庁の吉田刑事が娘と指宿へ旅行中に、自宅が火事に遭い、中に女の焼死体が。
    吉田刑事は心当たりがない。
    しかし、警視庁内では聞き込みにより、暴力事件を起こしただの話しかけにくいだの、吉田刑事に不利な状況が少しずつつみあがっていく。
    そして九州新幹線で...続きを読む
  • 十津川警部 三河恋唄
    ○「逆さ忠臣蔵」がむしろ興味深い。
    東京である男が腕を撃たれる。男の名は「吉良義久」。聞くと記憶喪失のようで、家を調べてみると忠臣蔵を吉良上野介の視点から描いた「逆さ忠臣蔵」とも言うべき小説を書いていることが分かった。
    腕を撃たれた事件に自分は関係ない、と言わんばかりに、記憶を取り戻すためにいろんな...続きを読む
  • 十津川警部 捜査行 みちのく事件簿
    ○東北の十津川短編集。やや古いが味のある物語
    1)に「あけぼの」が出てくるなど、やや古いものの、人情味を感じさせる物語ばかりで味がある。

    1)死体は潮風に吹かれて
    青森の不老不死温泉に入りに来た警視庁の酒井刑事が巻き込まれる。一緒に風呂に入ったみや子が翌日殺されてしまう。弘前署刑事の矢木の娘が「そ...続きを読む
  • 近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠
    ○謎の失踪から仏絵を巡る攻防へ
    月刊誌「マイライフ」が取材する予定だった鈴木夫妻が、約束の時間に電車に現れない。現れないかと思ったら、鈴木夫妻の名を騙る若い夫婦が鈴木夫妻の行動をしている。不思議に思っているうちに、その若い夫婦の奥さんの方が殺されてしまった。
    これは何かあるなと思った十津川が鈴木夫妻...続きを読む
  • 美女高原殺人事件
    ◎悪事はばれる。人間に感情が存在する限り。

    元刑事の小山は、ある日「危険な仕事」を高額な報酬で請け負うようになる。ご丁寧に「なぜこれをするのか」を調べないように、くぎを刺されたうえで。
    それでも刑事だった血は騒ぎ、調べようとしたところで岐阜県の美女高原で何者かに殺害されてしまう。
    小山が行っていた...続きを読む
  • 名探偵も楽じゃない
    ミステリーマニアの会合に招かれた名探偵たち。会合に現れた自称名探偵の左文字京太郎。殺害されていくミステリークラブのメンバーたち。左文字京太郎を疑う吉牟田警部。左文字京太郎の推理に興味をもち見守る名探偵たち。