カリン・スローターのレビュー一覧

  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    上巻で被害女性達に共通すると思われる摂食障害に辿り着いたウィルとフェイス。
    調べを進めるうちに、次第に犯人の足跡も見え隠れし始め怪しい人物も浮上。

    第一被害者アナの自宅を捜査中に発見された幼児をめぐる関係者の傍若無人ぶりに見せたウィルの暴力性。
    シリーズ通して暗躍するとされている妻アンジーにことごとく手玉にとられるウィル。
    普段は平静な態度を崩さないウィルの内面の葛藤、底深さが垣間見え、さらにぐっと興味が引き立てられた。

    物語には、あまりフーダニット的なことは考えていなかったこともあるが、真相に対する目くらましにもしてやられた。
    答えはそこにあったのね。。

    全体として、事件の残虐性が好みの分かれるところだとは思うが、とにかくウィル、フェイス、サラそしてなによりアンジーのキャラがとても立った物語展開で面白い。
    続き読みます。

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    2021年08月08日
  • ざわめく傷痕

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    カリン・スローターのデビュー2作目。
    2001年のデビュー作はほどなく翻訳されたのですが、このシリーズはその後なぜかすっ飛ばされ、ウィル・トレントのシリーズはじめ他の作品が何作も翻訳されていました。
    人気が確実になったので、こちらも発行することになったのなら嬉しい。

    医師サラ・リントンが主人公のグラント郡シリーズで、6作あるのです。
    サラは診療所で働く小児科医で、郡の検死官も兼ねている。
    優秀な女性で長身の赤毛、かなりの美人ですが、まじめさが勝ってそれほど目立たない、というか自分では目立たないと思っている。
    警察署長のジェフリー・トリヴァーと結婚したが1作目では離婚していて、2作目では復縁しかかってます。
    ジェフリーは、勉強もスポーツも出来て、顔も体格もいい学園のヒーロータイプ。2作目では意外と育ちには恵まれていなかったことが明かされます。
    などと書いていると、けっこう平和にも思えそうだけど‥

    カリン・スローターの名前には前から気づいていたけど、読み始めたのは最近のこと。
    残酷な事件の凄惨な描写に定評があるから(笑)
    ミステリに慣れていない人にはお勧めできません…が、ただの残酷趣味とかセンセーショナリズムで描かれているわけじゃないですよ。
    実際にこれほどの事件も起きていないとは言えない現実があり、そういう被害者(主に女性)の苦しみがどれほどのものかということや、極限で発揮される勇気や真実に迫りたい意図もある印象です。

    サラとジェフリーがデートしていた日、ジェニーという少女が少年を銃で狙う事件が起きます。
    説得に応じないため、やむなくジェフリーが銃を向けることに。
    ジェニーはサラの患者の一人だったので、サラは衝撃を受けます。しかも、ジェニーの遺体には思いもよらない傷痕が‥!
    当初想像されたのとは違う方向へ、事件は複雑化していきます。

    ジェフリーの部下のレナ・アダムズも重要な登場人物。
    1作目の事件で過酷な体験をしたレナはまだ不安定。この時点では、傍迷惑な乱れっぷりでも、まったく責められない。よく頑張りぬいたという状況なのだが‥
    シリーズ通して癖が強いトラブルメーカーなため、今一つ同情できないものがあったりして。
    しかし、水と油なサラとレナの葛藤は、リアリティがあります。
    サラは優しい女性で、すでに2回事件で被害に遭っているけど、まだまだ若く感情的、回復力はありますね。
    ずっと後まで描かれている他の作品を読んでいるので、ミッシング・リンクが繋がることに期待!しています。
    原著は2003年発行。

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    2021年08月01日
  • ハンティング 上

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    田舎道で、車に轢かれる女性。その女性は、拷問を受けていたような傷があった。
    ここから、物語が始まる。
    上巻では、捜査をすすめるジョージア州捜査局特別捜査官ウィルとフェイスのコンビが事件の真相を追う展開。なかなか手がかりがつかめない中、新たな失踪事件が発生する。
    犯人の目的は?被害者の共通点は?
    下巻に続く・・
    本書に登場する、ウィル・トレントさんを主人公にしたシリーズになっているとのこと。本書が気に入れば、きっと全巻読みたくなるのだろう。

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    2021年07月19日
  • スクリーム

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    カリン・スローター『スクリーム』ハーパーBOOKS。

    ウィル・トレント・シリーズ最新刊。いつにも増しておどろおどろしい表紙のイラストに加え、帯の『最新作にして最高到達点!異常な手口で口を閉ざされた犠牲者たちー 戦慄の連続殺人、再び。ミステリー界の新女王が放つ、ノンストップ・スリラー。』という扇情的な惹句に読む前から期待が高まる。

    700ページを超えるボリューム。最初は現在と過去の時系列が複雑で戸惑うが、次第にストーリーと事件の深刻度が見えて来る。ウィル・トレント・シリーズにして、グラント郡シリーズでもある本作は、ウィルとサラの活躍に加え、今は亡きサラの元夫、警察署長のジェフリーによる強姦殺人事件の捜査の模様が描かれる。

    刑務所内の暴動中に起きた殺人事件の捜査に赴いたウィル・トレントは服役中のダリル・ネズビットから犯人を教える代わりに8年前に起きた連続強姦殺人事件を再捜査するよう取引を持ち掛けられる。

    ウィルはサラをも巻き込み、殺人事件として扱われなかった事件を含め、8年前の事件を再捜査するが、全ての事件が連続強姦殺人事件であったことが判明する。ネズビットが犯人ではなかったなら、一体真犯人は……サラが突き止めた意外な真犯人の正体とは……そして、真犯人の異様な企みとは……

    定価1,360円
    ★★★★

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    2021年06月19日
  • 開かれた瞳孔

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    女性陣が壮絶な背景もあり、なかなかに感情の起伏が激烈で、ジェフリーがエエ人に見えてくる。ジェフリー頑張れって読んでました。

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    2021年04月16日
  • 罪人のカルマ

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    ネタバレ

    昔の回想が長くて読むのが大変だった。
    アマンダがそこまでウィルに関わっていたとはびっくり。
    アンジーからは逃れられないのか。。。?

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    2021年03月01日
  • 贖いのリミット

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    ああ、アンジー
    あなたにも義があり
    あなたにも信があった

    わかりにくいし
    わかりたいとも思わないけど

    よくぞここまでの話が・・・
    読むだけでも疲れるのに
    凄い

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    2021年02月16日
  • 贖いのリミット

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    カリン・スローター、初読。確かに面白い!一章ワンシーン、さらには最後の1、2行のセリフで次への含みを持たせる展開等々、あきさせない。
    ただやや長く感じる事とアンジーがわが娘や孫に対して、これまでの行状からは想像できない位の愛着を見せるのが解せないのは初読ゆえのことだろうか…。

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    2021年01月28日
  • グッド・ドーター 上

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    銃があるとこう言う事になるよね
    なんとも悲惨な・・・

    ちょっと変わった母は
    真っ直ぐ手を伸ばして
    ・・・なんて事!

    姉の終わりから
    話は妹に
    途中は飛んでるけど
    容易に想像できる

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    2021年01月12日
  • プリティ・ガールズ 下

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    テンポ良い語り口で、一気に下巻まで読みました。丸善日本橋店で、著者の本が平積みで数作品が置かれていたので、手にしました。この作品を選んだのは、投資番号が1番だったから。他の作品も読んでみたい。

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    2020年12月15日
  • プリティ・ガールズ 上

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    目の前で殺された夫のパソコンから猟奇ポルノの動画ファイルが見つかる。不条理に直面した女性の物語。ディーン・クーンツさんの作品を思い浮かべるような展開。

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    2020年12月15日
  • グッド・ドーター 下

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    ラスティ・クィンは売人や性的暴行犯、誘拐犯を弁護して大いに恨みをかっていた。家は放火され、別の家では覆面をかぶった男たちが妻を射殺し、娘たちサマンサとシャーロットをレイプしようとした・・・28年後、シャーロットは弁護士になっていた。夫とうまくいかず一夜を伴にした相手とスマホを間違えてしまったため、相手の勤める学校を訪れると、発砲事件が。若い女性ケリーが教師や生徒を撃っている。そして彼女の弁護に関わり・・・

    カリン・スローターは大好きなのだが、その中ではやや冗長。実はシンプルなもので、それをぐるぐるとラッピングした感じ。

    それでも、最初のスピード感、ラスティの人物造形、シャーロットのトラウマ、姉サマンサはどうなったのか、そして発砲事件の真実と読ませどころは多い。

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    2020年11月30日
  • ブラック&ホワイト

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    ウィル・トレントシリーズ。
    読みはじめたとたんに、ええっ、これはどういう状況?!ってところから、だんだんさまざまな人のつながりが見えてきて全体像がわかってくるストーリーが今回秀逸だったような。ウィルが潜入捜査しているんだけど。そういう、捜査の状況が毎回違うっていうのもマンネリ化しないでおもしろい。

    あと、サラと、サラの夫が殉死する原因ともなったレナの対決(会話で、だけど)がすさまじくて、どきどきしながら読んだ。現実で、こんなに傷つけあうようなことを人と言い合うことってないと思うし、あったら立ち直れないだろうけど、フィクションで読めるのが刺激的というか、おもしろいと思ってしまう。

    それからやっぱりウィルが好きだなとしみじみ思った。彼がつくり話をして子どもの心をひらかせるところとかなんだか涙が出そうだった。

    このシリーズは、ウィルとサラの恋愛モノとしても読めるけれど、いろんなところの感想を読んでると、恋愛モノ部分がおもしろいっていう人と、恋愛モノ部分はいらない!って言ってる人がいる…。わたしは絶対的に前者だけども。
    おもしろいんだけど、今回、サラのことをいわゆる「めんどくさい女」なのかも、と思ってしまった。ウィルのことを嘘をついたって責めるけれど、それはしかたないじゃん!と。嘘をついたからって信頼していないわけではないのでは…。なんでも話してほしい、っていうのはわかるけれど、それがうまくできないウィルなんだよ…、と。それでもウィルも前に比べたらずいぶん感情をあらわせるようになったと思う。よかった。

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    2020年11月26日
  • 贖いのリミット

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    先に読んじゃった、シリーズの中で最新となる「破滅のループ」の前作ですね。元妻といってるけど、まだ離婚成立してないんじゃん。複雑な関係ですよ。著者の取材力には舌を巻きますね。NBAスター選手をこのように登場させることに驚かされます。全く○○野郎です。彼らを取り巻くビジネスや人間たちがリアルで唸らされます。そして、読むたびに思うのが、登場する女性たちの凄さですよ。悪い女はとことん悪くてむしろ清々しいくらい。男たちが右往左往させられて、ざまあみろと言いたくなってしまいます。構成もひねりがあって、アンジーを見る目も後半で変わりました。作者の手腕としか言いようがありません。あんなラストみせてくれたんじゃあ、これからも目が離せないじゃないですか!

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    2020年11月22日
  • 血のペナルティ

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    面白い。<ウィル・トレント>シリーズと言いながら、今回も女性キャラクター達の熱く濃厚な物語。フェイス、イヴリン、アマンダ、アンジーそしてサラ。

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    2020年11月11日
  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    主要キャラクターの背景が濃すぎる。それぞれがしっかり描写されているのにストーリーが散漫にならないのは進行する犯罪行為が凄惨を極めているため。
    息子を愛するあまり娘の言葉を信じないなんて、母親と娘は難しいというけれど、これまでとは。最終章はなかなか衝撃的でした。

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    2020年11月01日
  • 罪人のカルマ

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    ネタバレ

    <ウィル・トレント>シリーズ第6作。主人公はジョージア州捜査局特別捜査官のウィル・トレント。しかし、内容は彼の上司アマンダや同僚フェイスの母親でこちらも元刑事だったイブリン・ミッチェル、そして検視官のサラ・リントンといった女性登場人物たちの物語。ラストのアンジー(ウィルの妻)のエピソードは衝撃です。まさに女性である作者にしか描けないストーリーだと思います。それにしても、僕らの憧れだった1970年代のアメリカが、これほどまでに保守的で男性優位、黒人差別、女性蔑視の国だったとは。小説とは言え衝撃です。

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    2020年10月20日
  • グッド・ドーター 上

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     弁護士のラスティは誰も依頼を受けたがらないような凶悪犯の弁護人ばかりしている。被害者からは恨まれ、依頼人から弁護費用を踏み倒されたうえ、うまく弁護してくれなかったと恨まれる。小さな地方都市でそんなことをするものだから、顔見知りばかりの住民からも非難される。なぜそんなことをと妻も二人の娘も思っているが、信念だからと言うしかない。
     尊い仕事なのかもしれない。しかし、皮肉にもそれが原因で、妻は殺され、長女は瀕死の状態に。次女も心に深い傷を負う。

     悪しき人間に襲撃されたことによって崩れた家族の幸せと姉妹の絆、再び取り戻すことはできるのだろうか・・・


     以下感想。

     ミステリー小説としての楽しみ方もあれば、家族の絆を取り戻していくというヒューマンドラマの要素もある。分量からすると後者のほうが多いので、家族再生の物語を作者は書きたかったんじゃないだろうか。
     大人になってから疎遠になり、会えばケンカばかりしている姉妹だが、心の中では互いを思い合っているのをひしひしと感じる。
     家族のことを思ってついた嘘が、家族の傷を深めたり、真実がわかって、何も知らなかった自分を責めたり、いろいろだ。

     ミステリーのほうはなんとなくそうかなぁ、という方向に進んで行くので、ちょっと物足りないかも。意外性はあまりない。

     この作家の作品を読むのは初めてなので、最初は慣れなかったが、シリーズものが人気らしい。この作品は単発みたいだが、この姉妹が冒頭から協力して難事件を解決するみたいな小説が出るなら、読んでみたい。

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    2020年10月01日
  • 血のペナルティ

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    捜査官ウィル・トレントシリーズ5作目

    ウィルの相棒フェイス
    その母親イヴリンは、ウィルによって汚職事件を暴かれた麻薬捜査チームのリーダーだった。汚職に関わったかどうかの真相はわからぬまま退職

    その件もあり、3作目でウィルとコンビを組んだときはギクシャクしていたフェイスだが、ウィルの人柄を知り憎むのをやめて姉と弟のような関係性てバディとして仕上がってきている。

    今回、イヴリンの家が襲撃を受ける
    フェイスは現場にいた犯人を射殺するもイヴリンは誘拐されてしまう。

    ウィルと上司でありイヴリンの「戦友」であるアマンダが捜査に乗り出す。フェイスは命令を無視してしまったこともあり自宅待機で身動きが取れずいつもよりイライラが五割増

    事件を捜査する「警察モノ」は、奇抜なトリックが無い限りは、まぁパターンがあって、言ってしまうと別の作家の作品を読んでいるとかぶることも多い。
    登場人物達の苦労や悲しみを感じてもそういうことがたまにある。

    事件が起きて、それを解決する。は同じであれど作家によってそこから特色が出てくる。職種や操作方法、主人公の抱える過去の傷や事件(または両方)
    や人間ドラマの濃さで差が出てくる。
    カリン・スローターさんはどうかというと…

    ウィル・トレントシリーズは、3作目でグラント郡シリーズで夫を失ったサラと合流する。
    作者がどのような理由でウィルのシリーズを始めたのかがわからないのでなんとも言えないが、3作目からやや「人間ドラマ」の重点が置かれてきている。
    そして、ラブロマンスの面も強い。
    ウィル×アンジー×サラ…いよいよ別の闘いが始まってしまった。

    このタイトルで、ロマンスがあるとは誰も思わないと思う…ロマンス好きは別の作品に行くだろうし、捜査ミステリーモノ好きにはロマンス要素が邪魔になるかも…という妙なバランス

    だが、凶悪犯とそれをさらに凌ぐ強い女性達を楽しみたい人にはオススメです。
    本筋のミステリー、サスペンス要素も前作よりは濃くなり、楽しめました。
    今回も上司アマンダとウィルの情報交換は、組み手でもしているかのようなやり合いでした。(味方同士なのに)

    前作はサラの過去の事件に一旦ケリがついて、今回はフェイス、そして次回は主人公ウィルの過去についてらしい。
    次作にも期待

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    2020年09月28日
  • 開かれた瞳孔

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    ネタバレ

    18年間も私が知らなかった米国ミステリー界の新女王、カリン・スローターの「グラント郡」シリーズ第1作。登場する女性キャラクターが全員すごい。主人公のサラ・リントンはもとより、妹テッサ、母親キャシー、被害者の双子の姉の刑事レナ。それぞれが複雑な過去を持っており、そして強いのだ。彼女たちの前ではサラの前夫でグラント郡警察署長のジェフリーや残忍な犯人さえかすんでしまう。ちりばめられた伏線はきちんと回収され、息をのむようなクライマックス、犯人との死闘へ。6作あるグラント郡シリーズが本作しか翻訳されていないのが残念です。

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    2020年09月21日