カリン・スローターのレビュー一覧

  • 血のペナルティ

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    ネタバレ

    シリーズ毎度、登場人物全員が漏れなく癖が強く、
    例えば障害や病気があったり、家族との関係が普通から大きく外れていたり、過去に大切な人と死別していたり、偏屈通り越して性格が破綻していたり…
    とにかく問題を山ほど抱えている。

    そのため印象としてはどこかしっちゃかめっちゃかしているのだけど、この人間ドラマがサスペンス要素と並走することで、単純な事件解決ものに留まらない独特の読み応えになっている。
    今回も最後まで飽きずに読ませてもらった。


    ただ今回、、
    個人的にはややだけど最後に無理矢理さを感じなかったわけではない。
    動機、コレ?感を拭えなかった。
    うーん そんなもんかもしれないし、ドラッグとい

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    2022年03月07日
  • ざわめく傷痕

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    スケートリンク前でマークに銃をむける少女ジェニー(サラの患者)のシーンからはじまる。あー、レナを好きになれない。この巻ではサラもジェフリーもいまいちピンとこなかった。やっぱりウィルトレントを呼んできて欲しい。それにしてもカリンスローターの翻訳は誤植が多くて落ち着かない。そういえばジェニーはなんで射撃がうまかったんだろう。見逃したかな。終わり方もモヤモヤ…。でも読めてよかったです。

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    2022年02月26日
  • グッド・ドーター 下

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    ネタバレ

    上巻よりも良かった。ハッカビーなんだろ?と思っていたら…。その後は予測ついたけど、後半は面白かった。

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    2022年01月30日
  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    あとがきを読んで知ったんだけど、どうもこの本はシリーズものらしい。
    だから話の進め方が強引だな?と思ったり、最後フラグ回収してないな、と思ったりしたのかな…。
    それでも、フェイスとウィルがこの事件はポーリンが始まりだって思うに至ったところが理解できない。この流れでなぜポーリンが原因だと思うのか不思議で仕方なかった。そして最後までそこはわからなかった。

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    2021年11月24日
  • グッド・ドーター 上

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    裏カバーを先に読む習慣だもので・・が、実際の筋は首をかしげる~法廷劇か家族問題か・・はたまた

    冒頭の「住居の焼失~母親の惨劇」はくっきりと姿を現すのだが、そこから妹が陽になったり陰になったり。その立ち位置関係はともすると姉が入れ替わる。
    弁護士の父親は善悪が判別せぬが、街中の嫌われ者(被疑者、被告人を除き)

    姉妹にとっても父親の立場がよく見えぬが、はっきりしているのは、亡くなった母親の影が巨大である事。精神世界を相当に支配していた感があり、そこから敷衍して行くメンタルの問題も絡んでいく。
    英国ミステリーと大きく異なり、米のミステリーはとにかく「警察の在り様」が暴力的。ともすると似たテーマの

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    2021年10月13日
  • グッド・ドーター 下

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    下巻です
    読んでいて、この作者はどこまで女性に試練を与えるのだろうと思います
    上巻からあるシーンが繰り返し何度か出てきます
    家に押入った暴漢が母親を銃殺し、二人の姉妹が外に連れ出されて、姉は撃たれ妹は隙を見て逃げると言ったシーンです
    このシーンが出てくるたびに鮮明に、詳細に、残酷になってくるんです
    それがスローターの筆力なのですが、このシーンが出てくるたびに心がざわつきます
    そして何度もこのシーンをなぞりながらもクライマックスに導くところは流石です
    本来のハッピーエンドとは違うかもしれませんが最後は落とし所のつく結末にホッとします

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    2021年09月01日
  • グッド・ドーター 上

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    これはシリーズものではなく上下巻で完結

    この作者はどこまで女性と子供を痛めつけるんだろう?
    正義を貫こうとする弁護士の家族に起こった事件から始まる
    火炎瓶を投げ込まれて家が焼失した為、町から離れた一軒家に引っ越して間もなく、母親は銃で頭を撃ち抜かれ、長女は畑で撃たれて埋められ、次女は森に連れ込まれたが際どいところで逃げて隣の家に駆け込む…
    といったショッキングな出だしから物語は始まる

    今作に出てくる女性は皆、不器用で何かを抱えている生き辛さに支配されている
    典型的な男尊女卑の世界がこの中にある
    読んでいくうちにもどかしさやジレンマを感じるのは私だけではないだろう

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    2021年08月16日
  • ざわめく傷痕

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    グラント郡シリーズ第二作
    事件の凄惨さはいつもながら…読むのに力がいるしんどさ…

    現在続いてる別のウィル・トレントシリーズでは、三作目からヒロインとして登場するサラ・リントンが主人公です。

    あとがきでも書かれてましたが、現在の話ではサラは落ち着いた印象ですが、今作では感情で動く若々しいサラにちょっと戸惑いますね。(今の落ちつき具合は、うっすらと察してますが、この後色々とあったんでしょう…)

    いや、ほんと前作で被害にあったレナの苦悩具合とか…
    レナはウィルのシリーズ(現在)の方でも色々とあって…もうどう捉えたら良いのか…戸惑うことばかり

    ロマンスとサスペンスで、扱う事件が重いので「コレ面

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    2021年07月18日
  • ざわめく傷痕

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     本書はグラント郡シリーズ『開かれた瞳孔』に続く第二作である。現在の人気シリーズであり今も続くウィル・トレントのシリーズに、三作目から登場しレギュラーとなっている医師サラ・リントンの過去の、それも二十年前ほども前の過去シリーズなのである。このグラント郡シリーズは、第一作『開かれた瞳孔』が先年改めて再登場したということで、過去シリーズも改めて翻訳されるようになった珍しい運命を持つシリーズなのである。

     年間、二、三作品の勢いで、過去作と新しい作品が邦訳出版されている海外作家は、あまり思い当たらない。翻訳作品は、売れる見込みがなければ打ち切られることの多い現在、一作限りで過去に打ち切られたこのグ

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    2021年05月21日
  • ブラック&ホワイト

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    ここまでくると感想は短めに
    ウィルは謎の犯罪者ビッグ・ホワイティを炙り出すため潜入捜査中
    ウィルと交際中のサラは、夫の死の
    要因であるレナにイライラ
    フェイスはいつも通りイライラ
    アマンダもいつも通りイライラ
    レナは犯罪者達から強制捜査の報復?
    を受け負傷、夫も重症でイライラ


    ようやく落ち着いた?のかな?

    ドロッ!と言うかヌメッ!というか
    暗いままなんだけど少しずつ前に進んでる感じ。なんだけど、現在と数日前の場面を交互に語る構成
    半分ほど読んで中断…
    「何が起きてるか」だけで見るとすこし冗長な感じが…ミステリーとして謎を追う部分は…無いですね。(シリーズを重ねるごとに減ってゆく)

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    2021年05月15日
  • サイレント 下

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    ネタバレ

    <ウィル・トレント>シリーズは順不同で読んだいるため、ハンティングに続くこの作品を最後に読むことに。ジェフリーに前妻との間の息子がいることは知っていたが、それがジャレドだったなんて。そしてレナの恋人がジャレドだったなんて。女性キャラクターを深く濃く描き出すカリン・スローターの設定、恐るべし。

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    2021年03月21日
  • ざわめく傷痕

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    スケート場で、13歳の少女が16歳の少年マークに銃を向ける事件。近くにいたジェフリー署長は少女ジェニーを射殺する。近くのトイレに遺棄された赤ん坊は、彼女が出産したのか。ジェフリーの元妻サラ・リントンが検死すると、ジェニーはひどく虐待され、出産できない体にされているのが分かった。虐待したのは誰か、ジェニーはなぜマークを殺そうとしたのか。

    傑作だらけのカリン・スローターにしては、中盤がかなり冗長。真相が、少しずつしかわからない。

    ただ、おぞましい事実が分かると、そこは流石。

    ズバリテーマは、性暴力。犯人には怒りしか感じない。

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    2021年03月01日
  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    残虐な内容でドキドキしたものの、最後はあまり盛り上がらず。。。主要な登場人物のキャラクターは良かったので残念。

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    2021年02月06日
  • グッド・ドーター 下

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    もたつく展開が気になっていたけど、下巻に入ってようやくつかめてきたのは、単なるミステリーではなく家族小説であること。悲劇に見舞われながらも、果敢に正義を貫いた父と最愛の母、2人の娘がその過去を乗り越えていく家族小説。そう考えると展開の遅さも納得できたし感動もした。でも、それにしても、名前がハリエットになったりガンマになったり、サムになったりサマンサになったり、は正直ストレス。アメリカ人が読めばすんなり入ると思うけど直訳されると苦しい…。初のカリン・スローターはもしかしたら変化球だったかもしれず、他の著作も読んでみたい。

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    2021年01月31日
  • グッド・ドーター 上

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    ネタバレ

    朝日新聞の書評で見て。正義感の弁護士ラスティ・クインの妻ガンマ、娘のサマンサとチャーリーがラスティが弁護費を滞納していたザックらに襲われる。無残にガンマは殺害され、サマンサは生き埋めになりながらも一命をとりとめる。そして、そこから月日がたち、チャーリーも弁護士となった。とあるきっかけで訪れた中学で、襲撃事件の当事者となってしまう。18歳のケリーウィルソンは犯人なのか。ケリーの弁護に立つラスティも何者かに襲撃され、サマンサとチャーリーは再会。そして下巻へ…。正直、展開が遅く冗長に感じたり、同じページの中でサマンサがサムになったりチャーリーがシャーロットになったり、読むのが疲れる感じ。だけど、下巻

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    2021年01月04日
  • 開かれた瞳孔

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    ジョージア州の小さな町の地元の食堂。この町である日残忍に切り刻まれた若い大学教授が発見され一気に町中がパニックになります。町の小児科医であり検死官でもあるサラ・リントンが検死を行い、サラの元夫である警察署長のジェフリー・トリバーが捜査を指揮し始めたところ、数日後に地元の女性が磔担っている姿が見つかります。
    本書は町の検死官で小児科医のサラ、サラの当時の元夫である警察署長ジェフリー・トリヴァー、そして警察の副官で被害者の妹のレナの三人の主人公によるトライアングル・バイオレンス・ミステリー、3つの大きな視点で物語は移り変わり、やがて連続して被害者が発見されることで一層サスペンスは深まっていきます。

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    2020年12月30日
  • ざわめく傷痕

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    カリン・スローター『ざわめく傷痕』ハーパーBOOKS。

    グラント郡シリーズ第2弾。

    とても美人女性作家が書いたとは思えないくらい吐き気を催すような残虐な描写の多い作品。ミステリーというジャンルを遥かに超越した最悪のストーリーが展開し、面白いとか、面白くないとかの次元を超えた後味の悪さ。他の人には読むことをお薦め出来ない。

    週末のスケート場で13歳の少女が少年に銃を突き付け、現場に居合わせた警官に射殺される。現場近くのトイレからは未熟児の死体が発見され、少女の産んだ赤ん坊と推測されるが……若者たちの性の暴走は一体何が原因なのか。

    本体価格1,360円
    ★★★

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    2020年12月21日
  • グッド・ドーター 下

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    カリン・スローター『グッド・ドーター 下』ハーパーBOOKS。

    悲劇に見舞われた家族の物語なのか、法廷ミステリーなのか判然としないストーリーはどこに向かうのか。主人公は弁護士なのに、何故か警察も法廷も舞台とはならず、非公式な場面でのみ事件捜査が進行する違和感。結末もありふれた感じで今一つ。ウィル・トレント・シリーズが好調だっただけに残念な作品だった。

    中学校で、教師と女子中学生を射殺した女子高校生のケリー。彼女を弁護することになったシャーロットの父親ラスティは何者かに刺される。28年前の事件の真実と中学校の銃乱射事件が1本の糸でつながり……

    解説は池上冬樹。本作は、映画化されるのだとか。

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    2020年09月21日
  • グッド・ドーター 上

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    カリン・スローター『グッド・ドーター 上』ハーパーBOOKS。

    いつものウィル・トレント・シリーズではなく、全くのノンシリーズ。悲劇に見舞われた家族の物語なのか、法廷ミステリーなのか判然としないままに上巻が終わる。28年前の事件のフラッシュバックと女子高校生による銃乱射事件。登場人物の誰もが傷付いており、壊れていて、か弱く、ヒーローと成り得ない。

    アメリカ南部で白人女性を殺害した容疑者の黒人青年を弁護した弁護士ラスティ・クインの自宅が放火される。一家が引っ越した数日後にラスティの留守中、銃を持った二人組の男が乱入し、妻のハリエットを殺害、姉のサマンサも重傷を追う。妹のシャーロットはサマンサ

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    2020年09月21日
  • サイレント 上

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    ウィル・トレントシリーズ4作目

    前半なので(なのか?)
    ややスローペース
    ウィルが尋問のテクニックを身につけたのは、施設で育って
    里親達の表情を読んできたからか
    または難読症(文字を読む、左右の認識などが困難)を気づかれない様に気を張り人を観察してきたことから発達した技術なのか
    「キャサリン・ダンス」の様なベース・ライン(相手の平常時の表情)を読み、それを基準として嘘を見抜こうとする技術(キネシクス)を普通に使っていた。
    警察では一般的な技術なのかな。

    主な感想は下巻で

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    2020年08月21日