カリン・スローターのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
同じ作者の作品で、この作品に登場した人物が出てくる『忘れられた少女』という作品もあるが、こちらの方が先に書かれている。
上記の『忘れられた少女』は、この作品のその後という感じなのかもしれないが、雰囲気はだいぶ異なる。
こちらの作品は、1960年代1970年代の出来事が現代の多大なる影響を与えているという事が、物語が進むにつれて明らかになって行く話で、主人公も比較的能動的に活動しているという印象だが、『忘れられた少女』は、あまり主人公が能動的に動いているという印象を受けず、正直、読み進めにくかった記憶がある。その意味では、この作品にはあまり期待していなかったが、良い意味で期待が裏切られた。物語が進むにつれ、“え?どういう事?”という感じで、次に物語を読み進めずにはいられなかった。 -
Posted by ブクログ
ウィル・トレント・シリーズ、6作目。
ウィル・トレントは、ジョージア州捜査局の特別捜査官。
今回は、彼の出生に関わる重い秘密が明かされる回でもあるのだが。
ウィルの上司のアマンダと、その同僚だったイヴリンの若き日の話がかなりの比重を占めます。
女性警官二人の物語というのは珍しいので、こちらがポイントかと。
ウィルは長身で金髪、穏やかで大人しい性格。頭はいいのだが識字障碍を抱え、それをごまかしながら何とかやってきた。
施設で育ち、里親を転々とし、どこか影があるので、潜入捜査を得意としていたこともある。
凶悪な殺人事件が発生したが、なぜかウィルは捜査から外される。
それは、ウィルの実父が出所しているからだった。
40年さかのぼって、1975年。
アマンダは小柄で、若い頃は現在とは別人のように動揺しやすい。とはいえ、全てを面に出すわけではない。
謹厳な警察官の父親に育てられてきたからだ。
イヴリンはなかなかの美人で大胆、アマンダと気が合うようになります。
男社会の警察で、それでも女性が少し増えかけてきた時代。
署内の偏見をかいくぐり、町では柄の悪い連中と渡り合う日々。
そこで遭遇した恐ろしい事件で‥
ウィルにまさかこんな過去があるとは。
子どもの頃は実父の犯罪を知らないでいた点もあり、それだけは良かったという気はしますが。
アマンダとは運命的な出会いだったのですね。
アマンダは内心、我が子に抱くような激しい愛情を抱きつつ、その執着をそのまま表に出すわけにもいかない、という葛藤があるらしい?
姿を消していたアンジーの影が、最後にそこに現れる。
カリン・スローターはすごい。 -
Posted by ブクログ
ウィル・トレント・シリーズ5作目。
アメリカはジョージア州の捜査官です。
元刑事のイヴリンが誘拐された。
ウィルの相棒フェイスの母親で、フェイスは現場にいて犯人と応戦したのだが。
ウィルは以前の事件との関連を疑う‥
警察内で汚職事件があり、イブリンの部下をウィルが逮捕。イブリンも疑われたが証明されないまま、退職したのだった。
フェイスはその件でウィルと最初は気まずかったのだが、今はバディとしてうまくやっていこうとしています。
フェイスは本来、普通に仕事が出来て有能な捜査官のようです。が、なぜか男の好みに難があり、未婚の母。しかも、二度目だったりする混乱が。
体調が良くないのも描写に影響して、妙な不安感が増してます。
ウィルの上司の怖い女アマンダにとって、イブリンは昔なじみの同僚だったから、いつにもましてビシバシ指令が飛ぶことになる。
アマンダは警察で出世するにはこれぐらいにならなくちゃいけないのか!っていう迫力ある女性。
ウィルにはなぜか母親のような、優しく温かいのじゃなくて谷に突き落とすような母親めいたところがあるという?(この意味は後の作品に出てきますよ)
たくましい3人の女性に加え、ウィルの奔放な妻アンジーの姿も。
とっくに家を出てほぼ行方不明だったが、ウィルを完全に手放すのは惜しい?
だが遂にそのあたりも決着つきそうな‥
サラ・リントンが感じがよくてウィルとお似合いなので、まあゆっくり進むのも、らしいですけど、いい加減にしてほしいですよね(笑)
てんこ盛りの濃い人間関係に目を奪われ、事件の展開にアッと驚かされます。
ちょっと怖いが、描写の濃さと鋭さが癖になるカリン・スローター☆ -
Posted by ブクログ
カリン・スローター『忘れられた少女 上』ハーパーBOOKS。
『彼女のかけら』の続編。
上巻を読んだだけでは、まだ何も見えて来ない。38年前と現在とが交互に描かれ、新人保安官補となったアンドレア・オリヴァーが脅迫を受けた判事の身辺警護と38年前の殺人事件の捜査を行うというストーリーである。
物語は38年前の1982年から始まる。思いがけない妊娠で家族に見放され、高校を追い出された学園一の優等生エミリー・ヴォーン。エミリーはゴミ置場で全裸の他殺体となって見付かる。
現在。過酷な訓練を受けて連邦保安局の保安官補となったアンドレア・オリヴァーは、最初の任務として、殺害を予告する脅迫状を受け取った判事の身辺警護と38年前の殺人事件の真相を解明することを命じられる。
殺害予告を受け取った判事は38年前に殺害されたエミリーの母親だった。その事件の犯人がアンドレアの生物学上の父親ニコラス・ハープが38年前の殺人事件に関わっていた可能性があると言うのだ。
定価980円
★★★★ -
Posted by ブクログ
ネタバレカリン・スローター2作品目を読み終えました。
初読みとなった「ハンティング」でも感じたのと同じような読後感です。
まだまだ自分の読書力不足。
面白くなる要素はすごく感じますし、構成やプロットも申し分ないはず。
ただ自分の力が及ばない…
脳内にシーンとして想像し、世界観に浸れるところはありますが、全体として登場人物が頭に入ってこない。
だから、楽しめていない自分がいます。
単なる謎解きミステリーではなく、心の闇を描いた作品。
カリン・スローター作品を楽しめる力をつける為にもこれからも追いかけていきます!
説明
内容紹介
隠されていた逃走用の車、
大量の札束、偽の運転免許証。
わたしの母は何者なのか――。
乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。
事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。
不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、
逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた――。
母親は政府の諜報員か、殺し屋なのか?
嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに! MWA賞受賞作家の最新作。
内容(「BOOK」データベースより)
乱射事件の夜、何者かが自宅に侵入した。事件後、口を閉ざす母親は、有無を言わさずにアンディを家から逃がす。不安と恐怖のなか指示されるままにアンディが辿り着いた貸倉庫には、逃走用の古い車と24万ドルもの札束、母の写真付きの偽の運転免許証が用意されていた―。母親は政府の謀報員か、殺し屋なのか?嘘のかけらを集めたとき、驚愕の真実が明らかに!MWA賞受賞作家の最新作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スローター,カリン
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家。これまで18作以上の作品を発表し、120カ国以上で刊行され、累計発行部数は全世界3500万部を超える
鈴木/美朋
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
Posted by ブクログ
ネタバレ気になっていたカリン•スローター作品を初読みです。
拷問、誘拐、連続殺人...つかみはOK♪
ジョージア州捜査局特別捜査官のウィル•トレントとその相棒フェイス•ミッチェルが活躍するクライムノベル作品。
上巻の後半で出て来た事件と繋がりのありそうな『11』という数字。
『11』が持つ意味が解明された時にきっと本事件は解決へと向かうのだろう。
下巻にはどんな展開が待っているのやら。
楽しみに読み進めていきたいと思います。
説明
内容紹介
地中深くに掘られた拷問部屋――
無数の血痕が物語る、連続殺人犯の悪魔のような手口。
極上のクライム・ノベル
――マイクル・コナリー
田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。
全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。
ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。
森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。
地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた――。
内容(「BOOK」データベースより)
田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた―。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スローター,カリン
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント・シリーズ”“グラント・カウンティ・シリーズ”で知られるベストセラー作家
鈴木/美朋
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
Posted by ブクログ
毎回「凄惨な事件とその捜査」と「ウィルとサラの恋愛の行方」パートのバランスを気にして、気持ちが乗らない時にはどちらのパートも合わずにスルスルと読んでしまう。それでも、イライラしてる傷ついた登場人物ばかりでも魅力があって読ませる力に引っ張られ毎回「最高傑作」を更新していく「ウィル・トレントシリーズ」
前作でサラとウィルは落ち着いたかと思ったけど、今回も揉めてる…
著者の「グラント郡シリーズ」の一作目「開かれた瞳孔」よりも前に起きた未解決事件。その事件の容疑者とされた男から、当時の警察の捜査隠蔽の告発があり
ウィル達は捜査を始める。
当時のグラント郡の警察署長とは、サラの元夫のジェフリー・トリバーだった。
現代の捜査パートと当時の状況(グラント郡パート)と交互に展開する。
分厚い、重たい…凄惨な事件で何度も目が覚めるくらい戦慄した。ショッキングな内容が目をひくけれど被害者のその後の描き方が丁寧で、読んでいて苦しく逃げたい気持ちを突いてくる。
追記:ウィルの相棒フェイスが好き。
たまにマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる「戦闘中は真面目だけど、変なタイミングでやたらとふざけた発言してくる奴」っぽく見える時がある(※個人の感想です。) -
Posted by ブクログ
The「警察小説」って感じかな。
『サイレント』は、ハーバーBOOKS文庫(ミステリー)ではコンスタントにヒット作を生み出している、カリン・スローターのウィル・トレント特別捜査官シリーズの一つ。
このシリーズは「過激な描写が特徴」と言われているので、少し躊躇していた。
「サイレント」はシリーズの中でも比較的「穏やか」と言われているものの、なかなか手に取りづらかった。
実際に読んでみると、地方警察の腐敗と警察官の疲弊、過去の因縁、小さな社会内での排他的感情、そのなかで主人公の捜査官が悪戦苦闘して真実を探り寄せる……。
まさに、王道の「警察小説」ミステリーがスピード感たっぷりに展開されている。
警察官として優秀なのか何なのかわからないレナ、しつこいほどのサラのレナに対する確執、ウィルの両者との立ち回りも、物語を面白くさせている。
レナは同性に嫌われるタイプだなぁ…きっと。